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読割 50
紙の本
雨と詩人と落花と (徳間文庫 徳間時代小説文庫)
著者 葉室麟 (著)
天領の豊後日田。儒者・漢詩人であり、私塾・咸宜園の塾主でもある広瀬旭荘と、彼の本質を理解し支え続ける妻の松子。しかし松子が病魔に倒れ…。江戸末期、時代の奔流に生きた夫婦の...
雨と詩人と落花と (徳間文庫 徳間時代小説文庫)
雨と詩人と落花と
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商品説明
天領の豊後日田。儒者・漢詩人であり、私塾・咸宜園の塾主でもある広瀬旭荘と、彼の本質を理解し支え続ける妻の松子。しかし松子が病魔に倒れ…。江戸末期、時代の奔流に生きた夫婦の愛を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
愛を見つめ、慈しむ心を描き続けた巨星・葉室麟。
その深き到達点!
九州豊後日田の詩人広瀬旭荘を描いた
著者畢生の感動作!
書名は、以下の広瀬旭荘の漢詩・七言絶句
「春雨到筆庵」の最終行からとっている。
菘圃葱畦(しゅうほそうけい)
路(みち)を取ること斜(ななめ)に
桃花多き処(ところ)是(こ)れ君が家
晩来何者ぞ門を敲(たた)き至るは
雨と詩人と落花なり
菘(とうな)の圃(はたけ)、
葱(ねぎ)の畦(うね)の中、
桃の花がいっぱいに咲いているあたりに
君の家がある。
夕暮れ時に門を敲(たた)いて訪ねてくるのは
誰だろう。
雨か詩人か散る花か。
兄の淡窓にともなわれ、初めて松子の実家を
訪ねた時の出会いを詠んだ漢詩だった。
時は大塩平八郎の決起など、
各地が騒然としている幕末の激動期。
儒者として漢詩人として、そして夫として
どう生きるべきか。
動乱の時代に生きた詩人の魂と
格調高い夫婦愛を描く。
儒者・広瀬旭荘は九州・日田の広瀬家に生まれた。広瀬家は天領の日田金をあつかい、
大名貸しまで行う富商であった。
二十五歳年長の兄が広瀬淡窓。
儒学者であり詩人として名を馳せており、
私塾の咸宜園を開設した。
兄の淡窓は世に知られた学者であり、
詩人であったが、代官所の横暴に耐えていた。
しかし、旭荘は怒りを募らせた。
そのころ、旭荘は二度目の妻・松子を迎えた。
時折、怒りを抑えきれず打擲する旭荘に、
前妻は去っていた。
しかし、松子は心優しき詩人である旭荘の本質を
理解していた。
堺に遊学した旭荘は、大塩平八郎決起の時期に、
江戸へ。
詩人として儒学者として、どう生きるべきかを
問われる。
詩人の魂と感動的な夫婦愛。
幕末、動乱の時期に生きた詩人と、
彼を支え続けた妻。至高の夫婦愛とは?
文中の漢詩が深い感動を呼ぶ巨星の到達点!
巨星・葉室麟が逝去後、刊行された二冊目の著書となった。【商品解説】
動乱の時期に生きた詩人と、彼を支え続けた妻。至高の夫婦愛とは? 文中の漢詩が深い感動を呼ぶ巨星の到達点!【本の内容】
動乱の時期に生きた詩人と、彼を支え続けた妻。至高の夫婦愛とは? 文中の漢詩が深い感動を呼ぶ巨星の到達点!【本の内容】
著者紹介
葉室麟
- 略歴
- 1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者を経て、2005年、『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞受賞。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞。2011年、『蜩』で第146回直木賞受賞。2016年『鬼神の如く黒田叛臣伝』で、第20回司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『千鳥舞う』『天の光』『天翔ける』『大獄 西郷青嵐賦』『嵯峨野花譜』『玄鳥さりて』『雨と詩人と落花と』『影ぞ恋しき』『蝶のゆくへ』『青嵐の坂』など多数。2017年12月23日逝去。
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紙の本
雨と詩人と落花と
2020/02/04 19:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊後日田の広瀬旭荘は私塾・咸宜園の塾主として後妻に松子を迎える。
短気で激情的で現代でいうDV夫で先妻も去っていった。
しかし松子はそんな旭荘の本質は心優しき詩人であると、生涯に渡って夫を献身的に支え続けた。
幕末の激動の時代に、妻を始め兄の淡窓や久兵衛の支えで詩人として名を馳せることが出来たが、若き松子を江戸の地で病で亡くしてしまう。
詩人の旭荘も松子が支えたからこその人物であったと思います。
著者葉室麟氏は漢詩にも精通していて尊敬しています。
電子書籍
松子
2023/02/06 22:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し前に、初めて読み終えたとき、なんなんこんなDV夫は。くらいしか思わなかったのですが……。読み返して、あらためて、松子の視点で、夫を観察会して読みました。読み返しても、松子……。うーんでした