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紙の本
ゴッドドクター徳田虎雄 (小学館文庫)
著者 山岡淳一郎 (著)
わずか十数年で世界屈指の民間病院グループ〈徳洲会〉を築いた男、徳田虎雄。ALSに罹患後も「神」のごとく君臨し続ける病院王の一代を、徳田を支えた側近たちの奮闘、愛憎こもごも...
ゴッドドクター徳田虎雄 (小学館文庫)
ゴッドドクター 徳田虎雄
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商品説明
わずか十数年で世界屈指の民間病院グループ〈徳洲会〉を築いた男、徳田虎雄。ALSに罹患後も「神」のごとく君臨し続ける病院王の一代を、徳田を支えた側近たちの奮闘、愛憎こもごもとともに描く。〔「神になりたかった男 徳田虎雄」(平凡社 2017年刊)の改題,大幅に加筆改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】
稀代の医療革命者の決定版評伝
徳洲会は巨大で不思議な病院グループである。病院数71、職員3万3340人、年商は4600億円に上る(2019年3月現在)。かくも巨大な病院グループを、徳田虎雄はいかにしてつくりあげたのか。それは「たった一人の反乱」から始まった。高度経済成長のまっただなか、大都市圏でも夜間の救急患者を受け入れる病院は極めて少なかった。徳田は、そこに単身乗り込み、年中無休、24時間誰でも診ると宣言。「日本中に病院を建てる」とぶち上げた。患者を奪われると恐れた医師会と戦い、政界に飛び込む。すべての既得権益者が敵だった。徳田は、医局支配の「白い巨塔」を飛び出した医師たちや「七人衆」と呼ばれた側近たちと「生命を救うためなら人殺し以外なんでやる!」と突き進む。選挙違反に内紛、ナンバーツーの処断、資金繰りと外資との相克、そしてALSという大病。次々と襲う困難に「トッパもん」は立ち向かう。医療革命の先に「神」の座を欲した男の軌跡を描いた決定版評伝。
山岡淳一郎(やまおか・じゅんいちろう)
1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家。早大中退後、出版関連会社などを経て独立。「人と時代」を共通テーマに政治、経済、近現代史、医療と分野をこえて旺盛に執筆。著には、『ボクサー回流』(文藝春秋)、『田中角栄の資源戦争』(草思社文庫)、『気骨 経営者 土光敏夫の闘い』(平凡社)、『木下サーカス四代記』(東洋経済新報社)、『原発と権力』(ちくま新書)ほか多数。
【商品解説】
ALSに罹患し目だけでしか意思表示できない状態の徳田虎雄氏。だが、命の火が尽きようとする現在においてなお、自ら築いた徳洲会グループと日本の医療革命に対する執着は消えない。稀代の医師の決定版評伝。【本の内容】
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紙の本
異色の経歴をもつ徳田虎雄氏の生涯に迫るノンフィクション
2021/12/02 18:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳田虎雄という人物をご存じでしょうか?私は大学時代にテレビニュースで徳之島の選挙で激しい選挙戦を戦った政治家として名前を記憶していました。そして、最近その人がALSを発症し、目線だけで意思疎通をしている様子がテレビで紹介され「えっ!あの激しい選挙を戦ったの同一人物?」と驚きました。実はこの人、日本最大の医療法人「徳洲会」をたった1代で築き上げた人でもあったのです。
徳之島で貧しい境遇であった徳田氏は幼い頃、自身の弟を適切な医療を受けさせることができずに亡くしました。その経験から、医療過疎地に次々と病院を開設していきます。「生命だけは平等だ」という信念のもと「年中無休24時間オープン、患者からの付け届けは一切受け取らない」という分かりやすいスローガンのもと、わずか十数年の間に10か所以上の病院を開設し、最終的にはグループ全体で70病院、職員総数3万人超、年商4600億円という規模にまで成長します。
その最初の拠点が松原、そして野崎、八尾、岸和田といった大阪近隣の地区というのは本書で初めて知りました。市民の誰もが平等に診療を受けることができるという状況は現在ではごく当然ですが、最初の徳田病院を松原市にオープンした1973年当時では画期的な事でした。”医療革命”とも呼べるほどの事業を進めるには、当然様々な障壁が立ちふさがります。その代表的なものが患者を奪われると抗議した地元医師会だったのです。様々な抗議、横やりを排除しつつ病院建設に突き進む徳田氏が行き着くのが、政治権力を握れば医師会をはじめとした抵抗勢力を抑え込むことができるのではないか、という結論であり、地元徳之島から立候補、そこから激しい選挙選に突き進みます。
当時の徳之島は選挙に絡んで巨額の現金と利権が動く生々しい土地柄で、有権者数10万人前後の選挙区であるにもかかわらず、買収やその他工作で徳田氏と対立陣営との合計で40億円もの現金がばらまかれた程でした。
数度の落選を経て、国会議員となった徳田氏ですが、ALSを発症、その後は不明瞭な選挙資金の問題等で徳洲会を追われ、現在も自身が開設した病院での闘病生活を送っておられます。
選挙戦を巡っての同郷暴力団幹部とのやり取りや、大阪での病院建設の際の土地買収、医療事故を言いがかりにした強請りを退けるシーンなど、臨場感あふれる際どい場面が次々と描かれており、読者を飽きさせません。これほど振れ幅の激しい、またエネルギーに満ちた一生を送った人はそういないはず。その生い立ちを追う本書は、徳洲会のルーツが大阪という事もあり馴染みの地名も多く登場することもあって、非常に興味深く読めました。
紙の本
徳洲会という巨大な医療グループを短期間で築いた徳田虎雄氏の素顔に迫ったドキュメンタリーです!
2020/05/08 09:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本で最大規模の病院・医療事業グループを築くとともに、衆議院議員として政治にも関わった徳田虎雄氏の生涯を描いた衝撃のノンフィクションです。読者の中の多くの方々が「徳洲会」という名称を聞かれてことがあると思います。これは我が国の巨大な医療複合体の名称で、71病院、30クリニック・診療所などを擁しています。実は、この巨大グループは、徳田虎雄が1973年に始めた大阪の徳田病院がその起源となっています。それからわずか十数年で日本一、世界屈指の民間病院グループに成長したのです。なぜ、これほど短期間に巨大な医療グループが出来たのでしょうか?徳田氏のどのような能力がそれを可能にしたのでしょうか?同書では、その内幕を徹底的に解明します。同書の内容構成は、「序章 日本のシチリア」、「第1章 アメリカ帰り」、「第2章 けものみち」、「第3章 エデンの東」、「第4章 政界漂流」、「第5章 王国崩壊」、「終章 せめて、いぬちゃ平等ゃし」となっており、徳洲会の全貌が見えてきます!
紙の本
紙の本で是非!医療革命を成し遂げた男とその周辺でおきた物語が見事
2020/02/05 17:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tomo909 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「神になりたかった男」は電子書籍で読んだのですが、今回は文庫本で読みました。リアルな本を読んでると左手側に残るページが薄くなってくるにしたがって、ドキドキします。本っていいです!内容は、単行本から大幅な加筆と再構成がなされているので、別の本のように面白く読めます。
昭和の時代に、過去からひきづってた遺物を日本人自身がもがきながら打破して新しいものを作り上げてきたことを思い出させてくれる作品です。また、徳田氏や徳洲会病院についても、メディアの作るインスタントな人間像や単純な善悪での区別ではなく、成し遂げた価値を再認識しつつ、そこに至るまでに必要だと思える狂気も見事に描かれている作品です。
不定期ですが、山岡作品に向き合うことで、自分自身の中で何かに着火できてるような気がします。感謝です。
電子書籍
医療革命とその時代、取り組む狂気に読み応えアリ
2020/02/05 17:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tomo909 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「神になりたかった男」は電子書籍で読んだのですが、今回は文庫本で読みました。リアルな本を読んでると左手側に残るページが薄くなってくるにしたがって、ドキドキします。本っていいです!内容は、単行本から大幅な加筆と再構成がなされているので、別の本のように面白く読めます。
昭和の時代に、過去からひきづってた遺物を日本人自身がもがきながら打破して新しいものを作り上げてきたことを思い出させてくれる作品です。また、徳田氏や徳洲会病院についても、メディアの作るインスタントな人間像や単純な善悪での区別ではなく、成し遂げた価値を再認識しつつ、そこに至るまでに必要だと思える狂気も見事に描かれている作品です。
不定期ですが、山岡作品に向き合うことで、自分自身の中で何かに着火できてるような気がします。感謝です。