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紙の本
痛快! 爽快! 元気いっぱい!
2018/11/02 00:47
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投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さな町のはずれに、ぼろ家が一軒たっていました。
でんでん荘という名前です。
船長だったお父さんが、いつかピッピと住もうと買っておいたものです。
そこにピッピ・ナガクツシタが住んでいました。九才のひとり暮らしです。
けれどもお父さんは、海で吹きとばされる事故にあい、一人になった
ピッピは船の乗組員とお別れをしたのです。
お父さんは、きっと南の島に流れついて、金のかんむりをかぶって
王様になっていると、ピッピは信じています。
お母さんは、ピッピが赤ちゃんの頃なくなりました。
だからお母さんは天国にいて、空の小さな穴から見守っていると、
ピッピは信じています。
そんなウエットなお話は最初だけ。
ずっとお父さんの船に住んでいたピッピは、お行儀が変わっていて、
力持ちで、小さなサルとお友だちの元気いっぱいの女の子なのでした。
ピッピがでんでん荘に引っ越してきたとき、お隣のトミーとアンニカは
小躍りして喜びました。
ふたりともかわいくて、しつけがよくて、大人のいいつけを守る子たち。
だから自分たちにないものをいっぱい持っているピッピは、
素敵なヒロインだし、憧れだし、これ以上ないくらい刺激的な
子だったのです。
お巡りさんに会ったらどうなる?
いじめっ子を見たらどうなる?
学校の先生に会ったら?
子どもの夢を体いっぱいで見せてくれるピッピ。
小さな日常が、破裂しそうなほど膨らみます。
次はなにが起こるんだろうとわくわくしっぱなしで一気読みです。
名作ですと評したら、何だよそんなものとピッピに食べられちゃいそうな
勢いがあります。心にがっつり食いこむ一冊です。
読むのに遅いなんてことはありません、未読の方はぜひ。