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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/03/02
- 出版社: 草思社
- サイズ:19cm/399p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7942-2444-6
読割 50
紙の本
砂と人類 いかにして砂が文明を変容させたか
世界で最も重要な固体・砂は、現代文明の土台をなす物質である。人類が砂なしで生きていけなくなるまでに、なにがあったのか。文明を支える砂よりも頑丈な土台はあるのか。一粒の砂か...
砂と人類 いかにして砂が文明を変容させたか
砂と人類:いかにして砂が文明を変容させたか
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商品説明
世界で最も重要な固体・砂は、現代文明の土台をなす物質である。人類が砂なしで生きていけなくなるまでに、なにがあったのか。文明を支える砂よりも頑丈な土台はあるのか。一粒の砂から、人類社会の全体像を浮かび上がらせる。【「TRC MARC」の商品解説】
人類社会を形作るもの、それは「砂」。
その砂はいま、地球から姿を消そうとしている……
私たちの暮らす建物、通勤する道路。携帯電話、シェールオイル。
現代人に不可欠なこれらのものはすべて「砂」からできている、
または砂がなければ得られないものだ。
この身近過ぎて普段意識さえしない小さな物質は、
実際には世界で最も消費され、必要とされる物質である。
その砂と人間長きにわたる付き合い、とくにこの数百年の
砂なくしてはあり得なかった発展―20世紀のコンクリートの発明と、
21世紀のデジタル技術―を紐解きながら、
いま砂が瀕している危機を見つめる。
体当たりの取材と詳細なデータをもとに圧巻の筆致で描く、
瞠目の本格ノンフィクション。
<内容より>
■第一部 砂はいかにして20世紀の工業化した世界をつくったのか
都市の骨格
善意で舗装された道はどこに続くのか
なんでも見えるようにしてくれるもの
■第二部 砂はいかにして21世紀のグローバル化したデジタルの世界をつくったのか
高度技術と高純度
フラッキングを推し進めるもの
消えるマイアミビーチ
人がつくりし土地
砂漠との闘い
コンクリートの世界征服
砂を越えて【商品解説】
著者紹介
ヴィンス・バイザー
- 略歴
- 〈ヴィンス・バイザー〉カリフォルニア大学バークレー校の出身。ジャーナリスト。『WIRED』や『ニューヨーク・タイムズ』などの雑誌や新聞に寄稿。
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人間は地球を食い尽くすだろう
2021/10/17 16:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
好著。題名からは想像もつかない多彩な深い内容。砂を使ってコンクリートを作ることが文明の思わぬ発展の礎になり、ビルや高速道路網を生み出した。さらに透明なガラスの材料にもなり科学の発達に大きく寄与した。シリコンチップやウェハーの重要な原材料にもなって情報社会の基礎もささえ、ごく最近では頁岩層からのシエールガス採掘のためのフラッキングに用いらて資源採掘にも寄与している。なんとなく知っていたこともあるけれど、そう指摘されると自分たちの足下にそんな多くのことに使えるものがあったとは気づかなかった。そして、地球で最もありふれたものである砂が、乱獲に近い急激な成長のために大量に消費され、近い将来枯渇するかもしれないという事実。砂をめぐって利権争いや殺人まで起こっているということ。これは稀少な鉱物資源のようで驚いた。必然的に環境にも甚大な影響を与えている。それに対する解決策として技術は少し役には立つ程度と著者は述べる。採掘者を責めるというありがちなところにも行き着かないところに好感を持った。
ノンフィクションとして秀逸。