「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
不動産で知る日本のこれから (祥伝社新書)
著者 牧野知弘 (著)
インバウンドの恩恵は続くのか。共働き夫婦の都心移住の行方は。本当の買い時はいつなのか−。多くの現場に立ち会ってきた「不動産のプロ」が、データを駆使して景気動向を分析する。...
不動産で知る日本のこれから (祥伝社新書)
不動産で知る日本のこれから
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
インバウンドの恩恵は続くのか。共働き夫婦の都心移住の行方は。本当の買い時はいつなのか−。多くの現場に立ち会ってきた「不動産のプロ」が、データを駆使して景気動向を分析する。【「TRC MARC」の商品解説】
局地的な上昇を示す地域がある一方で、地方の地価は下がり続けています。 高倍率で瞬時に売れるマンションがある一方で、買い主ではなく売り主が金を出さねば売れない物件もあります。 いったい日本の不動産はは、どうなっているのでしょうか? 「不動産のプロ」であり、多くの現場に立ち会ってきた著者は、「不動産の動きを観察すれば、手に取るように経 済がわかる」と主張します。 インバウンドの恩恵は続くのか?共働き夫婦の都心移住の行方は?そして、不動産の本当の買い時はいつなのか? 景気後退が叫ばれ、先行きの不透明感が増すなか、日本経済を知るヒントがここにあります!
不動産の動向は経済を如実に反映していると言われます。不動産の動向をどのように分析すれば、日本経済への理解が深まるのか? 著者は刻々と移り変わる不動産事情を、地に足がついた形で切り取り、提示してくれます。そこでわれわれは動向の変化にハッと気づき、目を開かれることになります。不動産は明日の日本を知る上で重要なファクターだということがわかるのです。不動産を知ることによって、日本のこと、日本経済のことが見えてきます。読み物形式の日本経済へのガイドブックです。【商品解説】
著者紹介
牧野知弘
- 略歴
- 〈牧野知弘〉1959年アメリカ生まれ。東京大学経済学部卒業。ボストンコンサルティンググループ等を経て、オラガ総研株式会社代表取締役。著書に「空き家問題」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
-
2020/10/19 21:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
負動産から腐動産というネーミングセンスが抜群だ。越後湯沢の別荘がお金を出して引き取ってもらうというマイナスの価値となっていると前に論じられていたが、一方で所有者側としては、相続が発生してもその事実を登記せずに逃げているという状態に、非常にカオスとなっている。そして外国人に売るという形で、まさに腐ったものに群がるバクテリアのような業者が現れているという。
登記の義務化は必要だろう。今は、土地を整備しようとしても、登記は対抗要件でしかなく、真実が載っているとは限らないため、誰の土地だかわからないことから事業が進まないという事態は発生している。土地を放棄できる制度があるとよいのだが、そうすると税収が減るおそれもあり、難しいのだろう。まさに土地がただのお荷物となってしまうわけだ。
著者は家は買うのではなく借りるのが望ましいと全体的に主張している。これは、確かに合理的だろう。一方で、家を買うことはおそらく合理性によるものではないのではないか。最大の所有欲を満たすものといえる。他のどんな財でもない、不動産というものの魔力に魅せられてしまうのだろう。著者が主張するように、確かに超高額な物件を購入するのに、あまりに多くのリスクがある。しかし、日本の最大の問題は、分譲されているものの方が質が高いという点だ。結局みんなが借りるようになると、高品質の物件が供給されなくなるのではないかとも思う。
今後は都心に働きに行くのではなく、オンラインでの仕事が増えるのではとの予測だが、これは新型コロナの流行により少し前進した。しかし、この流れが進むとは思えない。私が問題に思うのは、オフィスを都心にばかり作り、そこに郊外から通うという東京の都市構造だ。これを是正する方法はないのだろうか。東急ですらそれを今までできていなかった(してこなかっただけなのかできなかったのかはわからないが)ことを考慮すると、電鉄会社はこの仕組みを維持するのを望むのだろう。
墓ビルには建物の寿命という恐ろしい問題が生じるというのは想定していなかった。ただし、私にとっても墓ビルというのはおかしなものだと思っている。人が住めないのに、死んだらお墓で住める都心というのはやはり都市構造となっているということだろう。なぜ、東京では、住むのを郊外にして他のことを都心にするという分離した生活を送る構造なのか。こういった構造が、日本で一番東京が感染症に弱い都市たらしめているのではないか。
新橋のマッカーサー道路による分断。ここに限らず、大きな道路は街を分断して、外側を衰退させる効果を持つだろう。池袋の再開発。小型のマンションを開発させないと、ファミリーが住んで良いとはならないのだ。新しい単身者は来ないため、競争力を失って外国人だけが集まるようになってしまう。渋谷はIT企業のオフィスのイメージが強いが、渋谷に出る路線は田園都市線をはじめ、通勤ラッシュの酷さが目立っているように思う。