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エレクトス・ウイルス 下 (竹書房文庫)
退化病菌〈クルーガー・ウイルス〉は世界の隅々まで侵食。アンナの恋人ヤンも感染してしまう。そんな中、国連安全保障理事会は、退化してヒトとしての知性と理性を失った「ホモ・エレ...
エレクトス・ウイルス 下 (竹書房文庫)
エレクトス・ウイルス 下
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商品説明
退化病菌〈クルーガー・ウイルス〉は世界の隅々まで侵食。アンナの恋人ヤンも感染してしまう。そんな中、国連安全保障理事会は、退化してヒトとしての知性と理性を失った「ホモ・エレクトス」の人間社会からの隔絶を決議し…。【「TRC MARC」の商品解説】
原始人類再起動
覚醒した“太古の遺伝子”がヒトの時代を終わらせる
<クルーガー・ウイルス>と名付けられた退化病菌は、ネズミを媒介してヒトからヒトへと感染し、世界の隅々まで浸食した。
感染者はすでに十五万人に達し、このままでは五百万人に膨れ上がる可能性もあるという。
その渦中にアンナの恋人である海洋生物学者ヤン・ルベルも感染し、エレクトスへと退化。病院に収容されてしまう。
アンナはあらゆる手段を講じて厳重な監視下に置かれたヤンのもとにたどりつき、ヒトとしての記憶を呼び覚まそうと懸命に語りかけた。
だが、彼がかすかに回復の兆しを見せたところでステファンに呼び出され、国連安全保障理事会に向かうことになる。
ヒトとしての知性と理性を失った人々にどう対応すべきか?
理事会では議論が紛糾していた。
アンナはその席上で、エレクトスを同じ人間として擁護すべきだと訴えたが、理事会は彼らを危険性の高い生物と判断。
人間社会からの隔絶を決議する。
フランスではパリの動物園が一時的な収容所となり、ヤンもそこに隔離された。
だが、ヤンたちが暴動を起こして逃走し、市街地では多くの市民が犠牲となった。
人々の不安と恐怖はピークに達し、民衆を “エレクトス狩り”へと駆り立てる。
エレクトスと現生人類の“生存競争”は繰り返される運命なのか――?
自由を求めて牙を剥いたエレクトスの逆襲が始まる!!【商品解説】
謎の退化促進ウィルスはヒトを、動物を、そして植物を退行させ続ける。人類に残された選択肢は共存か排除のふたつにひとつ!?【本の内容】
著者紹介
グザヴィエ・ミュレール
- 略歴
- フランス、ブルターニュ在住。『Les détectives de l'étrange』でデビュー。
著作に『Dans la peau d'un autre,』や「L'oracle du vent」シリーズなどがある(いずれも未邦訳)。
物理学で博士号を獲得した知見をもって科学ジャーナリストとしても活躍する一方で、ふたりの子供のよき父親であり続けている。
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そうきましたか
2020/09/23 23:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス人作家のSFを読む機会はあまりなかったが、なかなかどうして面白い小説だった。
現生人類は、エレクトス・ウイルスとの闘いに勝利した。
…はずだったが、ラストの「あり得ないはずのことが成されてしまった」の一文がこの作品をピシッと締めてくれている。
SFはこうでなくっちゃ。「メデタシメデタシ」はいらんのですよ。
個人的には、退化ウイルスに感染したネズミが、街中を走り回って人を襲うシーンが怖かった。
今、世界中で新型コロナウイルスとの戦いが繰り広げられている。
この小説を読んで、
・世界の医療行政はどのような仕組みになっているか。
・各国政府がバカなことをしている現状はなにをもたらすのか。
・ウイルスとの戦いはどうあるべきか。
といった点を考えてみるのも面白いかもしれない。