ソフトバンク「巨額赤字の結末」とメガバンク危機
著者 黒川 敦彦
カリスマYouTuber黒川敦彦氏の好評第二弾!黒川氏が「予言」していた金融危機は、2020年3月、コロナショックという形で現実のものになった。世界の株価は急減し、巨大な...
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カリスマYouTuber黒川敦彦氏の好評第二弾!
黒川氏が「予言」していた金融危機は、2020年3月、コロナショックという形で現実のものになった。
世界の株価は急減し、巨大な投資企業に変貌していたソフトバンクは1兆4000億円もの巨額の赤字を計上、農林中金、ゆうちょ銀行が保有する巨額のCLOの価格が暴落、日本銀行・金融庁が警告を発するなど、前著の指摘はことごとく現実のものになった。
アメリカ、EU、日本など各国の巨額の財政出動、金融緩和によって株式市場は持ち直したが、本当の超巨大金融危機はこれから訪れる。
リーマン・ショックを救ったのはチャイナマネーだった。
コロナ・ショックでは各国政府が市場を支えた。
しかし、近い将来、膨らみに膨らみ切ったバブルが破裂すれば、それを救えるものは誰もいない。
そのとき、真っ先に危機を迎えるのはどの企業か。
生保、メガバンク、航空会社、商社、ITなど、「危ない会社」を名指しし、危機を生き残る道を説く。
全国民必読の一冊。
目次
- はじめに 金融危機はこれからが本番
- 第1章 ソフトバンク巨額赤字の真相と崩壊の足音
- 「原発爆発級」の大赤字
- 需要が消えてなくなった
- 潰したほうが安くつく
- ピザ焼きロボット会社の目論見違い
- 「俺は投資の神さまだ」
- 「投資の会社」になったはずが
- 「クズ株ファンド」になる
- 上場廃止を検討した理由
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翻弄される日本経済?
2021/08/05 12:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶたたぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
巨大企業の現況が、本紙で大体理解できた。 ただ、それが正しい経済分析かどうかはおくとして、経済的読み物としては、さらっと読めるもので面白かった。
また、今の企業の在り方や日本経済の彷徨(迷走)、金融機関の不甲斐なさなど色々考えさせられる。
往々にして経済予測は当たらないものではあるが、個人的にこれからの日本経済の未来を想像するにおいて、その材料を与えてくれるものだった。
それにしても日本の大手金融機関の力量の無さは何なのだろう。
本紙を通して一貫して感じた点である。
優秀な人材を集めている?筈なのに・・・ねぇと。
社会活動家による不正確な分析と誤解だらけの本
2020/08/30 23:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソフトバンクは20年3月期決算で1兆円を超える営業損失を計上した。この事象に対する説明としてあるべきはそれ以前に1兆円を超える営業利益を出していること、純粋な投資会社にとって営業利益はさして意味がある数値ではなく、株式の時価総額と手元現金を足して有利子負債を控除した純投資額こそが正しい評価であるということになるべきだが、本書ではこの点に触れていない。一事が万事こんな形でスタートアップの評価がバブル傾向にあったことは間違いないが、WeWorkはともかく、UberはAI関連銘柄ではないと切り捨てるには早すぎる。バブルかどうかは事後的にはしか分からないというのは経済学の基礎の基礎だが、このような基礎を怠るあたりが活動家の社会分析なのだろう。他にも、三菱UFJの海外銀行に対するのれんの減損、丸紅の資源投資の減損、航空会社の苦境等並べているだけで新しい話がない。日本製鉄の大赤字が金融危機の足音というのは意味が分からない。そもそも、鋼鉄は適正価格を無視して中国とインドでダンピングしている領域である前提がないから、こういう分析になるのだろう。後半は特別会計の闇として日本にGDPの6割も官制が搾取するという珍説を披露しているが、統計データや具体的な推定値がないから、単なる聞きかじりの話にしか感じられない。もちろん、この手の人に多い、竹中氏は巨悪の根源で小泉改革で私腹を肥したかのような書き振りとなっている。最後にベーシックインカムが日本を救うとなっているが、これは社会保障の抑制手段としてしか有効ではないことが分かっていないというのが絶望的。総じていえるは、著者は正確な経済学の知識を持っておらず、有効な社会活動したいのであれば、まともなブレーンを付けるか、少なくとも学部レベルの経済学の知識は身につけるべきである。