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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/09/04
- 出版社: 英明企画編集
- サイズ:21cm/191p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-909151-06-3
紙の本
人のつながりと世界の行方 コロナ後の縁を考える (シリーズ比較文化学への誘い)
著者 山田 孝子 (編著)
「つながり」を育み社会を築くことで繁栄してきた人類。だが、感染症の蔓延でつながりは揺らいでいる。血縁・地縁・信仰縁など世界各地のつながりをめぐる諸相の比較から、コロナ後の...
人のつながりと世界の行方 コロナ後の縁を考える (シリーズ比較文化学への誘い)
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商品説明
「つながり」を育み社会を築くことで繁栄してきた人類。だが、感染症の蔓延でつながりは揺らいでいる。血縁・地縁・信仰縁など世界各地のつながりをめぐる諸相の比較から、コロナ後の世界で安全かつ豊かに生きる方途を探る。【「TRC MARC」の商品解説】
ヒトはその進化の過程において、家族や血族およびそれを超えた集団との「つながり」を育み、独自の社会を築くことで他の生物との差異を獲得し、行動範囲を拡げて数を増やしてきました。人類がここまで地球上の広い範囲に住めるようになったのは、「つながり」をつくってきたからに他なりません。
ところが近年では、家族だけを大切にし、親類づきあいや近所づきあいもあまりせず、コミュニティとの関係をほとんどもたずに暮らす人が多くなっています。また、友人も恋人もほしくない、結婚しない、家族をつくろうとしない人も増え、これについて肯定的な意見も多く耳にするようになりました。さらには若者を中心に、友人がいる人のなかでも、SNSやインターネット上でのバーチャルな「つながり」はあるものの、現実に会って会話をしたり、時間と空間を共有して何かをすることが少なくなってきている傾向があります。
しかし、そうした気運の一方で、誰にも看取られずに孤独死してしまう方がたくさんおられることや、頻発する自然災害への対応にはコミュニティの存在が不可欠なことを思えば、人間にとってリアルな「つながり」の重要性は不変です。それは人と人との接触の削減が求められるコロナ禍においても同様です。むしろ人と会えない時期のつらさは、「つながり」が人類にとってなくてはならないものであることをより強く浮かび上がらせました。
本書では、血縁・地縁・信仰縁・嗜好縁など、世界各地の民族や集団の多様な「つながり」の歴史と現在について、霊長類学、民族学、文化人類学の視点から比較・考察。共通点と差異を観察し、歴史的な変化の状況を踏まえて、コロナ禍を乗り越えて世界の人びとが安全かつ豊かに生きる方途を探ります。【商品解説】
目次
- 刊行にあたって
- ◆論考
- 「霊長類学から考える『つながり』と人間社会──共鳴力と共感力が築いた人類の歴史」
- 山極寿一
- ◆座談会Ⅰ
- 「『つながり』の変容から考える日本の未来──AI 時代にも変わらない共有・共感の必要性」
- 小河久志+桑野萌+小西賢吾+山極寿一+山田孝子
収録作品一覧
霊長類学から考える「つながり」と人間社会 | 山極寿一 著 | 9−44 |
---|---|---|
「つながり」の変容から考える日本の未来 | 小河久志 述 | 45−64 |
移動する人々のつながり | 藤本透子 著 | 65−80 |
著者紹介
山田 孝子
- 略歴
- 〈山田孝子〉京都大学名誉教授。専門は人類学、比較文化学。研究テーマはチベット系諸民族の宗教人類学的・民族誌的研究など。著書に「アイヌの世界観」「南島の自然誌」など。
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