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僧侶と海商たちの東シナ海 （講談社学術文庫）
著者 榎本渉 （著）
莫大な利を求め海を闊歩する海商、最新の知識を求めて大陸へ渡る僧侶。９〜１７世紀にわたり史料に遺された彼らの足跡から、海域交流の実相に迫り、歴史世界としての東シナ海を生き生...
僧侶と海商たちの東シナ海 （講談社学術文庫）
僧侶と海商たちの東シナ海
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商品説明
莫大な利を求め海を闊歩する海商、最新の知識を求めて大陸へ渡る僧侶。９〜１７世紀にわたり史料に遺された彼らの足跡から、海域交流の実相に迫り、歴史世界としての東シナ海を生き生きと描き出す。〔２０１０年刊の改訂増補〕【「TRC MARC」の商品解説】
■知と富がドライブするダイナミックな中世史！■
「894年遣唐使廃止」は日本を変える出来事ではなかった！
列島を取り巻く大海原をたくましく乗り越え、「外」と日本を繋ぎ続ける人たちがいたのだ。
利を求め、危険を顧みずに海を闊歩する海商たちと、
彼らの助けを得て、最新の知識を求めて大陸へ渡ろうとする僧侶たち。
史料に数多く残された僧たちの足跡を辿ることで、海域交流の実相に迫り、歴史世界としての東シナ海を描き出す！
従来の「日本史」の枠を超えて、より広く深く歴史を知る一冊。
■文庫化にあたり大幅増補！「補章 遣明使の後に続いたもの」で本篇に続く時代の歴史を活写■
［本書の内容］
序章 中世日本と東シナ海
第1章 「遣唐使以後」へ
最後の遣唐使、出発
海商の登場
「遣唐使以後」の入唐僧たち
第2章 古代から中世へ
平安王朝の対外政策
帰国しなかった僧たち
密航僧の出現
第3章 大陸へ殺到する僧たち
「中世」の始まり
日宋仏教界をつないだ人脈―入宋僧円爾
日元関係の波紋と仏教交流―入元僧龍山徳見
第4章 「遣明使の時代」へ
混乱の海、統制の海
仏教交流の変質
補章 遣明使の後に続いたもの
※本書は2010年に講談社選書メチエより刊行された『 選書日本中世史４ 僧侶と海商たちの東シナ海』を原本とし、改訂を加え補章を付して文庫化したものです。【商品解説】
著者紹介
榎本渉
- 略歴
- 1974年，青森県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位修得退学。東京大学東洋文化研究所助手を経て，現在，国際日本文化研究センター准教授。博士（文学）。専攻は日本中世史。著書に，『東アジア海域と日中交流 九～一四世紀』『南宋・元代日中渡航僧伝記集成 附 江戸時代における僧伝集積過程の研究』などがある。
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紙の本
榎本渉氏による９世紀から17世紀の東シナ海の歴史世界を生き生きと描き出した傑作です！
2021/02/08 09:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『東アジア海域と日中交流 ９~14世紀』、『南宋・元代日中渡航僧伝記集成 附 江戸時代における僧伝集積過程の研究』などの著作で知られる榎本渉氏の作品です。同書の中で、筆者は「894年は遣唐使廃止と言われるが、その後も列島を取り巻く大海原をたくましく乗り越え、外と日本を繋ぎ続ける人たちがいた」と主張されています。莫大な利を求め海を闊歩する海商たちと、最新の知識を求めて大陸へ渡る僧侶たち、そして９世紀から17世紀にわたり史料に遺された彼らの足跡から海域交流の実相に迫り、歴史世界としての東シナ海を生き生きと描き出す意欲作です。
電子書籍
中世の東シナ海
2021/12/20 16:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
東シナ海の日中の交流について留学僧の事例を中心に書いている。遣唐使などの国家通しの外交が途絶えても海商による貿易は盛んだったが記録に残りにくいものを僧侶の記録をもとに当時の実態を描いていて面白い。
