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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/11/11
- 出版社: 徳間書店
- サイズ:19cm/309p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-19-865188-6
読割 50
紙の本
一橋桐子〈76〉の犯罪日記
著者 原田ひ香 (著)
わずかな年金と清掃のパートで細々と暮らす一橋桐子76歳には貯金がない。ある日テレビで、収容された高齢受刑者が介護されている映像を見た桐子は、「刑務所に入りたい」と願うよう...
一橋桐子〈76〉の犯罪日記
一橋桐子(76)の犯罪日記
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商品説明
わずかな年金と清掃のパートで細々と暮らす一橋桐子76歳には貯金がない。ある日テレビで、収容された高齢受刑者が介護されている映像を見た桐子は、「刑務所に入りたい」と願うように…。『読楽』連載を加筆修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
「刑務所に入りたい!」
高齢者の切なる願いは、
人に迷惑をかけずに生きることだった。
<著者からのコメント>
テレビや雑誌で、
凄惨な事件や驚愕の出来事などを
見るのが苦手です。
しばらく、そのことばかり考えて
何も手につかなくなったり、
眠れなくなったりします。
そんな時は事件の当事者の、
いったいどこに分岐点があったのか、
どこでどうすれば事件に巻き込まれなかったのか
答えが出るまで考えてしまいます。
残念ながら、
答えが見つからないこともしばしばです。
桐子さんは小さな幸せから放り出されました。
彼女が事件に巻き込まれないように
一緒に考えてはくださいませんでしょうか。
共に、はらはらしてくださったら幸いです。
<担当からのコメント>
私も桐子さんと同じ、
「人に迷惑をかけないで生きていきたい」と
思っていました。でもこの本を読んで、
「迷惑をかけて生きていてもいいのかもしれない」
と考えが変わりました。
人に迷惑をかけてこそ、生きている証なのだと!
人とのつながりが疎遠になっている今この時代
だからこそ、読んでもらいたい作品です!
<編集長からのコメント>
まだ41歳の私ですが、
76歳の桐子に激しく共感しました。
この老後は決して他人事じゃない――。
万引、偽札、闇金、詐欺、誘拐、殺人
どれが一番長く刑務所に入れるの?
老親の面倒を見てきてた桐子は、
気づけば結婚もせず、76歳になっていた。
両親をおくり、わずかな年金と清掃のパートで
細々と暮らしているが、貯金はない。
同居していた親友のトモは病気で
先に逝ってしまった。
唯一の家族であり親友だったのに……。
このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう。
絶望を抱えながら過ごしていたある日、
テレビで驚きの映像が目に入る。
収容された高齢受刑者が、
刑務所で介護され
ている姿を。
これだ! 光明を見出した桐子は、
「長く刑務所に入っていられる犯罪」
を模索し始める。
第一章 万引
第二章 偽札
第三章 闇金
第四章 詐欺
第五章 誘拐
最終章 殺人【商品解説】
刑務所に入れば安泰!? ひとり暮らし一橋桐子76歳の人に迷惑をかけない生き方とは!【本の内容】
著者紹介
原田ひ香
- 略歴
- 〈原田ひ香〉1970年神奈川県生まれ。「はじまらないティータイム」ですばる文学賞を受賞。ほかの著書に「東京ロンダリング」「三人屋」など。
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電子書籍
身につまされる
2022/10/27 07:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
76歳、独身。
両親を見送り、姉とは親の介護と遺産相続でもめて音信普通
仲良く暮らしていた女友達を亡くし、これからを考えると「刑務所」に入るのがベストなのではと桐子は思いはじめる。
刑務所に入りたいと決めたものの、生涯刑務所に入れる罪を考えるのは案外難しかった。
これからこういう人が増えるような気がすると気が重くなる
紙の本
生きるヒントがもらえる!
2022/10/15 14:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆずりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
住むところ、食べ物、お風呂などが保障され、さらに介護もしてもらえる・・・。同居人に死なれ、財産もなく、一人になった76歳の桐子にとって、刑務所生活は、素晴らしく思えました。
刑務所に入るには、犯罪者にならなくてはならない。しかし、人に迷惑は掛けたくない。
いろいろな犯罪を考え、実行に移そうとする桐子ですが、なにせプロではないので、詰めが甘く、成功しません。そうこうしているうちに、とうとう殺人の依頼まで舞い込んで・・・。
桐子と、その未遂に終わった犯罪をとりまく人々との交流がほのぼのと温かい。
そのまま、そっくり真似はできないけれど、年をとってからの生きるヒントがいっぱい詰まった一冊です。
電子書籍
テレビ化
2022/10/14 00:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
多分、テレビ化されたから読んでる方が、たくさんいらっしゃると思います……でも、TVとは無関係で、小説自体面白いです。始まりからして、こういう老婦人いそうだし、周りの人たちもなんかいるいるな人たちです。
紙の本
身につまされるお話
2022/04/04 17:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人ぼっちで歳を取り、仕事や住むところもなくなってしまったらどうしようと身につまされるお話でした。とっても暗いお話かなと思っていたのですが、ときにユーモラスで一気に読んでしまいました。孤独と言っても人とのつながりはあるし、大切にしなきゃいけないなと思いました。