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紙の本
疑薬 (講談社文庫)
著者 鏑木 蓮 (著)
「母親の失明の原因を知りたくないか」 雑誌記者の矢島から不穏な誘いを受けた怜花。高熱で生死の境をさまよった母は、新薬を処方され、視力を失ったのだ。原因は副作用なのか、医療...
疑薬 (講談社文庫)
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商品説明
「母親の失明の原因を知りたくないか」 雑誌記者の矢島から不穏な誘いを受けた怜花。高熱で生死の境をさまよった母は、新薬を処方され、視力を失ったのだ。原因は副作用なのか、医療ミスなのか−。社会派医療ミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】
十年前に失明した母と暮らす生稲怜花は、ある日矢島という記者に声をかけられる。
老人ホームで起きたインフルエンザの集団感染。その死亡者に処方されていたのは、母の治療に使われたのと同じ新薬「シキミリンβ」だというのだ。
母の失明の原因は――まさか。
乱歩賞作家が描く、製薬会社やマスコミ、数多の謀略が交差する圧巻のミステリー。【商品解説】
著者紹介
鏑木 蓮
- 略歴
- 鏑木 蓮(かぶらぎ・れん)
1961年、京都市生まれ。
2006年、『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。
社会派ミステリー『白砂』(双葉社)が大ヒットした。他の作品に、『エンドロール』(早川書房)『転生』(KADOKAWA)『見えない鎖』『黒い鶴』(潮出版社)『屈折光』『救命拒否』『真友』『甘い罠』『京都西陣シェアハウス 憎まれ天使・有村志穂』「片岡真子シリーズ」(講談社)などがある。
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疑薬
2021/05/29 11:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞記者の矢島が、老人ホームで薬害による死亡者が出たと、どうして突き止めたのかが、よく分からなかった。それを怜花の母親の、10年前の失明と結び付けたのもすごいし、10年間、他に事故が起こっていなかったのも不思議。
三品院長も、理解できない人だった。大きな企みがあるのか、理想主義なのか、名誉第一なのか、最後まで分からなかった。それが狙いなのかも知れないが。
途中、中だるみしがちだったが、最後に辻褄合わせのように、一気に話がまとまった印象だった。