- 販売開始日: 2021/01/16
- 出版社: ハーパーコリンズ・ジャパン
- レーベル: ハーパーBOOKS
- ISBN:978-4-596-54148-2
ロックダウン
話題騒然の全英ベストセラー!死亡率80%の新型ウイルスの流行で、都市封鎖されたロンドン。その最中、肉を削ぎ落とされた人骨が発見され、第二、第三の殺人が――現在と驚くほど酷...
ロックダウン
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商品説明
話題騒然の全英ベストセラー!
死亡率80%の新型ウイルスの流行で、都市封鎖されたロンドン。
その最中、肉を削ぎ落とされた人骨が発見され、第二、第三の殺人が――
現在と驚くほど酷似する世界――
2005年に出版を見送られた異色のミステリー!
「私は『ロックダウン』を脱稿した。しかしこの作品は出版に至らなかった。当時、英国の編集者たちは、H5N1型という見えない敵に包囲されたロンドンの描写は非現実的で、そんなこと起こるはずがないと思っていたのだ――」(本文・はじめにより)
死亡率80%の新型ウイルスが猛威をふるうロンドン。
数か月で死者50万人を超え、ロックダウンで街が恐怖に包囲されるなか、
仮設病院の建設現場で肉を削ぎ落とされた子供の骨が発見される。
人手不足で辞職前日に駆り出された刑事マクニールは身元の割り出しを急ぐが、
直後に愛する者の感染を知る。事件に没頭する彼を嘲笑うように次々と起こる殺人――
絡み合う謎の先にある驚愕の真実とは!?
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今ここにある恐怖
2021/03/08 18:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:文月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじは他の方が書いている通り
とても15年前に書かれたとは思えない現実感です
この話はほぼ一日に起こったこととは思えない内容です
前半と後半で若干日本語の印象が違いますが、共訳だからでしょうか?
前半ややもたついているような印象ですが、後半は一気に展開していく感じです
後半で登場するカステッリ博士は公的機関の所属なのに、若い頃は結構ヤンチャしていたようで、それが役立っていますが(笑)
殺し屋の最後の行動にはちょっと違和感はありますが、ある意味救いのある最期かと
最後の夜明けのシーンはちょっと感動的
一読の価値はあると思います
“LOCKDOWN”、まさに直球のタイトル。
2021/02/23 03:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
致死率80%にも及ぶ新型インフルエンザ(H5N1型)がロンドンで発生。
死者は数か月で50万人を超えた。医療は崩壊し、都市封鎖(ロックダウン)の措置が取られて多くの人々はステイホームを強いられている。エッセンシャルワーカーだけでなく、人々にとってマスクと手洗いは必須だ。
そんな中、新しい病院を建てる工事現場で肉をそぎ落とされた子供の人骨が発見される。妻との離婚で最愛の息子との時間が取れなくなった刑事のジャック・マクニールは、息子ショーンを優先するために退職しようとしていたが、人手不足のために「最後の仕事」としてその事件を担当することに。
感染リスクにさらされつつ、マクニールは調査を進めるが、関係者とおぼしき相手が次々と殺されていき・・・という話。
没原稿が今回のことで採用されたというが、最近の視点でリライトすればものすごいものになったのではないだろうか・・・という気もするのだが、そうするとかなり別作品になってしまうのかも。これはこれとして、また別の作品が描かれるのかもしれない、と思っておこう。
新型インフルという設定なのでH5N1型などインフルエンザの説明が出てくる、この一年以上コロナウイルスの特徴ばかり読んだり聞いたりしてきたので、なんだかそれが懐かしい程になっている哀しさですよ。
刑事もまた、エッセンシャルワーカーなんですよね。
リスクが存在するとわかっていても、とっさに人を助けるためには行動するし、情報を持っている相手には食い下がらねばならない。大変なお仕事です。
物語はちょっと陰謀論的方向に進んでしまうのですが、パンデミック下においても「情けは人の為ならず」であると実感させていただいたことがいちばんの読みどころかしら。