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紙の本
日本の歴史的建造物 社寺・城郭・近代建築の保存と活用 (中公新書)
著者 光井渉 (著)
「役割を終えた古い建物」に価値や魅力が「発見」されたのは、実は近代以降のことである。法隆寺、大阪城天守閣、東京駅、首里城…。明治時代から現代に至る美の発見のプロセスをたど...
日本の歴史的建造物 社寺・城郭・近代建築の保存と活用 (中公新書)
日本の歴史的建造物 社寺・城郭・近代建築の保存と活用
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商品説明
「役割を終えた古い建物」に価値や魅力が「発見」されたのは、実は近代以降のことである。法隆寺、大阪城天守閣、東京駅、首里城…。明治時代から現代に至る美の発見のプロセスをたどる。【「TRC MARC」の商品解説】
法隆寺や姫路城はじめ、日本には世界遺産に指定された歴史的建造物が多い。だが、役割を終えた古い建物でしかなかったそれらに価値や魅力が「発見」されたのは、実は近代以降のことである。保存や復元、再現にあたって問題となるのは、その建造物の「正しい」あり方である。歴史上何度も改築された法隆寺、コンクリート造りの名古屋城天守閣、東京駅、首里城……。明治時代から現代に至る美の発見のプロセスをたどる。【商品解説】
著者紹介
光井渉
- 略歴
- 〈光井渉〉1963年広島県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程中退。博士(工学、東京大学)。東京藝術大学美術学部建築科教授。「日本の伝統木造建築」で日本建築学会著作賞受賞。
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紙の本
あなたの家も、いつの日か文化財
2021/12/05 16:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本には多くの歴史的建造物が残っている。
普段使いのまま相続が繰り返された民家がある一方で、行政が保護に取り組んで保護されているものもある。
文化財保護法により保護の在り方は、社会の動きに応じて保護措置を強化されてきた。
ただ、法律の網にかかっていない歴史的建造物も数多い。
さらに、今の新築も将来的には歴史的建造物になることも想像できた。
今文化財指定されていないからといって、悪しざまに扱っていいわけではない。
だからといって、不自由に使うこともない。
日本特有の建造物をいかに継承していくかは、さまざまな考え方があると思う。
莫大な税金を投入し続けることが正しいかどうかも分からない。
それでも、重要な歴史的建造物が今に伝わり、その凄みを享受している身としては、何もかも頭ごなしに否定することもできない。
歴史的建造物とは何なのかを考えるうえで必須の1冊と考える。
紙の本
我が国の国宝級建築における美の発見のプロセスを辿る一冊です!
2021/03/03 10:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、建築理論・建築史を専門に研究され、『中国地方の住まい』、『近世寺社境内とその建築』、『カラー版 建築と都市の歴史』、『日本の伝統木造建築 その空間と構法』、『日本木造建築事典』などの興味深い著作を数多く発表されている光井渉氏の作品です。同書の中で筆者は、「法隆寺や姫路城はじめ、日本には世界遺産に指定された歴史的建造物が多い。だが、役割を終えた古い建物でしかなかったそれらに価値や魅力が「発見」されたのは、実は近代以降のことである。保存や復元、再現にあたって問題となるのは、その建造物の<正しい>あり方である」と豪語されています。歴史上何度も改築された法隆寺、コンクリート造りの名古屋城天守閣、東京駅、首里城など、明治時代から現代に至る美の発見のプロセスをたどった建築にご興味のある読者にはたまらない一冊です。