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中国の歴史 9 海と帝国 (講談社学術文庫)
著者 上田 信 (著),礪波 護 (編集委員),尾形 勇 (編集委員),鶴間 和幸 (編集委員),上田 信 (編集委員)
日本における中国研究の蓄積と成果を結集した通史。9は、古代の色濃い漢族の明朝から、近代的な活気に満ちた満洲族の清朝までの500年の興亡を地球的視野で描く。主要人物略伝、歴...
中国の歴史 9 海と帝国 (講談社学術文庫)
中国の歴史9 海と帝国 明清時代
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商品説明
日本における中国研究の蓄積と成果を結集した通史。9は、古代の色濃い漢族の明朝から、近代的な活気に満ちた満洲族の清朝までの500年の興亡を地球的視野で描く。主要人物略伝、歴史キーワード解説なども掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
学術文庫版「中国の歴史・全12巻」の第6回配本・第9巻は、明朝と清朝、ふたつの大帝国を1冊で通観する。出口治明氏(立命館アジア太平洋大学学長)が「名著ぞろいのシリーズの中で、まさに名著中の名著。内藤湖南に匹敵するのでは」とイチオシする話題作。
2003年3月、雲南省昆明の空港で、著者は不思議な一行に出会う。聞けば彼らは、台湾の港町・花蓮から、海の女神「媽祖」を奉じて、雲南省の麗江を訪ねた帰路だという。台湾の海の女神が、なぜ中国内陸の観光地を?――この謎から、海に囲まれた東ユーラシア500年の歴史が浮かび上がってくる。
14世紀半ば、朱元璋が開いた明朝は、万里の長城の修築や、鄭和の南海遠征など、古代的な性格の色濃い王朝だった。それに対し、16世紀に登場したヌルハチに始まる清朝は、少数の満洲族のもとでさまざまな人々が闊達に生き、近代的な活気に満ちていた。古代的な明代から、近代的な清代への跳躍はなぜ可能だったのか。それを解明するには、「海に向かい合う中国」を見ることで、従来の中国史の枠を超える必要がある。倭寇と朝貢、銀の流通と世界経済、清朝皇帝とチベット仏教。地球規模の視点から、ふたつの帝国を描き出す。そして19世紀、アヘン戦争や太平天国を経験し、中国社会は近代への脱皮に備えて大きく変化していく。〔原本:2005年8月、講談社刊〕
目次
はじめに 大海に囲まれた二つの帝国
第一章 出来事の時空間
第二章 明朝の成立―一四世紀1
第三章 海と陸の相克―一四世紀2
第四章 海と陸の交易者―一五世紀
第五章 商業の時代―一六世紀1
第六章 社会秩序の変容―一六世紀2
第七章 王朝の交替―一七世紀
第八章 産業の時代―一八世紀1
第九章 伝統中国の完成―一八世紀2
第一〇章 環球のなかの中国―一九世紀
おわりに 媽祖と明清の歴史
学術文庫版のあとがき
主要人物略伝
歴史キーワード解説
参考文献
年表
索引【商品解説】
目次
- 目次
- はじめに 大海に囲まれた二つの帝国
- 第一章 出来事の時空間
- 第二章 明朝の成立―一四世紀1
- 第三章 海と陸の相克―一四世紀2
- 第四章 海と陸の交易者―一五世紀
- 第五章 商業の時代―一六世紀1
- 第六章 社会秩序の変容―一六世紀2
- 第七章 王朝の交替―一七世紀
- 第八章 産業の時代―一八世紀1
著者紹介
上田 信
- 略歴
- 1957年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在,立教大学文学部教授。専攻は中国社会史。著書に『伝統中国――〈盆地〉〈宗族〉にみる明清時代』(講談社選書メチエ)、『トラが語る中国史――エコロジカル・ヒストリーの可能性』(山川出版社)、『森と緑の中国史――エコロジカル‐ヒストリーの試み』(岩波書店)、『シナ海域 蜃気楼王国の興亡』(講談社)、『貨幣の条件――タカラガイの文明史』(筑摩選書)、『死体は誰のものか――比較文化史の視点から』(ちくま新書)、『人口の中国史――先史時代から19世紀まで』(岩波新書)ほか。
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文句なく面白い
2021/04/24 18:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:健 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国史の枠にとらわれず、広く「海」の視野から眺める。最新の研究もよく取り入れていて、文句なく面白いです。同じシリーズの中でも特におすすめしたいと思います。
紙の本
明朝と清朝という二つの大帝国について書かれた中国歴史の決定版です!
2021/04/04 13:56
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、講談社学術文庫版「中国の歴史・全12巻」の第9巻目です。同書では、明朝と清朝という二つの大帝国について書かれています。14世紀半ばに朱元璋が開いた明朝は、万里の長城の修築や鄭和の南海遠征など、古代的な性格の色濃く反映した王朝でした。それに対して16世紀に登場したヌルハチに始まる清朝は少数の満洲族のもとでさまざまな人々が闊達に生き、近代的な活気に満ちた王朝でした。古代的な明代から、近代的な清代への跳躍はなぜ可能だったのでしょうか。それを解明するには、「海に向かい合う中国」を見ることで、従来の中国史の枠を超える必要があると筆者は言います。倭寇と朝貢、銀の流通と世界経済、清朝皇帝とチベット仏教など、地球規模の視点からこの二つの大帝国を描き出していきます。中国の歴史に興味のある方は、絶対に見逃せない一冊です!
電子書籍
経済から見た明清時代
2021/11/16 22:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
元が滅んだ理由として政治の中心の華北と経済の中心の華中華南を結ぶ輸送がうまく行かなくなったことや明時代の倭寇などの交易勢力の影響などなど経済史から明清時代を語っており今までにない視点で面白かった。
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新たな視点で
2023/02/25 10:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アオイコオオカミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
明と清を記載して読みごたえがありますよ。
海からの・・・現代の中国の戦略もここからなんですね。