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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/04/20
- 出版社: 朝日新聞出版
- サイズ:19cm/247p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-02-251757-9
読割 50
紙の本
ミカンの味
中学校の映画部で仲良くなった少女4人は、中学3年生になる直前、旅先の済州島で衝動的にある約束を交わし、タイムカプセルに入れて埋める。さまざまな感情と計算が隠されたこの約束...
ミカンの味
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商品説明
中学校の映画部で仲良くなった少女4人は、中学3年生になる直前、旅先の済州島で衝動的にある約束を交わし、タイムカプセルに入れて埋める。さまざまな感情と計算が隠されたこの約束をめぐり、次々と事件が起こるが…。【「TRC MARC」の商品解説】
『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者、チョ・ナムジュの新作長編小説!!
空と海も区別できない、恐ろしく黒い夜。
その夜のように茫漠としていた心。
互いの本心だけなく
自分の本心もはっきりわからなかった。
(本文より)
まるで自分のことが描かれているかのようだと、女性たちからの高い共感と支持を集めてきた著者が新作小説『ミカンの味』で主人公に選んだのは、4人の女子中学生。
中学校の映画サークルで出会ったソラン、ダユン、ヘイン、ウンジは「いつも一緒にいる4人」として学内で知られている。中学3年生になる直前、済州島に行った彼女たちは衝動的に一つの約束を交わし、タイムカプセルに入れて埋める。未来が変わるかもしれないこの約束の裏には、さまざまな感情と計算による四者四様の理由が隠されていた。
本作は、この約束をめぐる4人の少女たちの話を交互に生い立ちや現在を語る形で展開。幼なじみとの関係が突然終わってしまった傷を抱えるソラン、教師からの期待が大きく学校一モテるのにいつも寂しいダユン、古くさい父親と突然の困窮にイラ立ちを募らせるへイン、理由がわからないまま仲間外れにされた経験を引きずるウンジ。
言葉にできない感情の狭間で揺れながらも何かを?もうともがく少女たちの物語は、いつかの自分の姿に重なり、うずく心を優しく包み込んでくれる。まったく新しい「私たちの物語」の始まりだ。
【本の内容】
著者紹介
チョ ナムジュ
- 略歴
- チョ・ナムジュ
1978年、韓国・ソウル生まれ。梨花女子大学社会学科卒。卒業後は放送作家として社会派の「PD手帳」「生放送・今日の朝」など時事・教養番組を10年間担当した。2011年、長編小説『耳をすませば』で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。16年に発表した『82年生まれ、キム・ジヨン』は韓国で130万部を超える大ベストセラーになり、世界25カ国で翻訳されている
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紙の本
少女たちの選択。
2021/07/02 14:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学内でお喋りをする四人少女たち。同じ部活動を通じて仲好く過ごしている。それぞれが家庭の事情を抱え、それぞれの悩みがある。それでも一緒にいたい。
韓国の学校制度、進学熱を絡ませながら、大人の期待と当事者の子どもの希望は重ならない様子が描かれる。
少女の揺れる成長の道程。
電子書籍
四人
2022/08/19 23:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
四人とも違った家庭事情を抱え、部活動を通じて心を通わせる。高校入試の前の、それぞれの心の動きが鮮明に書かれている。やや、日本人としてはどうかな……な点もあるけれど……。
紙の本
韓国の世界
2021/08/31 22:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る
韓国の本を読むことが3冊目。
アメリカ、ヨーロッパの国の翻訳本は、子供の頃から読んでいたので、スッとその世界に入れるけれど、韓国の世界は、大人になって、ドラマ、映画、TVの語学番組だからか、何故か、日常のお話でも、感覚的にわからないのか?と今回も思いました。絵本も韓国の絵本の邦訳は、やはり馴染めないところがあります。
でも、実際に韓国の方と日本で接する機会、韓国の方が演じるミュージカルを観る機会は、お互いに伝える努力があるからか、違和感は感じませんでした。読書の時よりは。
これから、今迄読んでいない国の邦訳の本を読んで、その国の感覚にも触れたいと、この本を読んで、改めて思いました。
紙の本
感情の機微
2022/01/26 23:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くらげ - この投稿者のレビュー一覧を見る
チョ・ナムジュさんは感情の機微を的確に表現する作家だと思う。『82年生まれ、キム・ジヨン』『彼女の名前は』を読んでいてもそうだったけど、自分の中で取るに足らないと思って横流ししていた感情の引っ掛かりを思い出させてくれる。
『ミカンの味』ので描かれるのは、高校進学を控えた4人の女子学生。家庭環境や性格もバラバラな彼女たちがどこか気まずい時、そして無敵なほどに連帯する時。友人のたった一言で救われたような気分になったり暗い闇の底に突き落とされたり。そういった日々の中での刹那的な浮き沈みと、永遠に刻まれる記憶の両方を感じられる作品だと思う。
あと、私はこの作品を読んで初めて韓国に鮒焼き、という日本の鯛焼きと似ているおやつがあることを知り、韓国の文化により一層興味が湧いた。