- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/08/03
- 出版社: 草思社
- サイズ:19cm/348p 図版12p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7942-2526-9
読割 50
紙の本
重要証人 ウイグルの強制収容所を逃れて
著者 サイラグル・サウトバイ (著),アレクサンドラ・カヴェーリウス (著),秋山 勝 (訳)
繰り返される拷問、洗脳、レイプ。そしてその先に待ち受ける死…。いま、中国の新疆ウイグル自治区では何が行われているのか? 命がけで強制収容所から逃れた女性が、衝撃的な実態を...
重要証人 ウイグルの強制収容所を逃れて
重要証人:ウイグルの強制収容所を逃れて
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商品説明
繰り返される拷問、洗脳、レイプ。そしてその先に待ち受ける死…。いま、中国の新疆ウイグル自治区では何が行われているのか? 命がけで強制収容所から逃れた女性が、衝撃的な実態を証言する。【「TRC MARC」の商品解説】
いま、中国の新疆ウイグル自治区では何が行われているのか?
命がけで強制収容所から逃れた女性が証言する衝撃的な実態!
著者は新疆ウイグル自治区で生まれ育ったカザフ人女性。
医師であり教師であり、二人の子供をもつ母親。
日に日に住民に対する監視態勢が激化するなか、ある日突然、拘束されて
再教育施設と呼ばれる強制収容所に連行される。
そこで行われていたのはウイグルに生きる少数民族への想像を絶する弾圧だった。
自分たちの言葉を禁じられ、伝統も文化も宗教も奪われて中国共産党への忠誠を誓わされる。
繰り返される拷問、洗脳、レイプ。そしてその先に待ち受ける死。
命がけで隣国カザフスタンに脱出した著者は、2018年、法廷に立って
ウイグルで現在進行中の地獄のような実態を証言した。
その衝撃的な事実は各国の主要メディアによって次々と報道され世界中に激震が走った――。
繰り返される脅迫にもひるむことなく勇気ある証言を行った著者に対して、
2020年には米国務省から国際勇気ある女性賞(IWOC)、
2021年にはニュルンベルク国際人権賞が授与されている。
解説=櫻井よしこ【商品解説】
目次
- ■第1章 過去の亡霊
- 助けを請う娘たち/ドイツに向かう夜/ドイツにて/脅迫と希望
- ■第2章 中国の侵攻と破壊――輝く未来と生活の安定を夢見て
- 幸運を授ける娘/九死に一生/ヘビの穴/定住を始めた遊牧民/決して噓をついてはならない/苛酷な環境のもとで/お祭りのとき/心に暗い影を落とした文化大革命/恐怖政治の生きている亡霊/「中国人がやって来る」/最初の入植者――「中国人を恐れるな」/つかの間の幻影/私の大学生時代――1993~97年/蘇った毛沢東/商才ひとつで大儲け/1997年――泉がかれた/患者への治療差別/祖父の死/はじめてのキャッシュカード/困難な時代に備えて/再出発/故郷に帰る/蹂躙されていく母なる大地/独身を貫く決意/恋のつばぜりあい/小さなメッセンジャー/婚儀のしきたり/両親との別れ/結婚式の日/奇妙な偶然/尽きせぬ不安/不思議な出会い/黄金の未来を夢見て
- ■第3章 口をテープでふさがれて
- 厳しくなっていく締めつけ/泣きやまない子供たち/二度目の再教育/「この子はどうしても産む」/心に空いた大きな穴/心のよりどころ/自己批判の三つの段階/恥辱にまみれて/路上の流血/誰も望んでいなかった祝典/赤ん坊をつねる奇妙な母親/中国人であればすべて無料/厳しくなる締めつけ/口をテープでふさがれて/中国で三番目に汚れた町/汚された聖なる秘境/三悪/パスポートを取りあげられる/別れの時
- ■第4章 精神病院よりも劣悪な環境――世界最大の監視国家
- 東トルキスタンに来たチベットの暴君/秘密の会合/抜き打ち検査/閉ざされた回線/政治的再教育/世界中から見放されて
- ■第5章 完全なる支配――尋問とレイプ
- 2017年1月――はじめての取り調べ/精神的拷問の一年/2017年6月の秘密の会合/精神病棟よりも苛酷な環境/とどめの一撃/憎悪を生んだ〝友情〟のキャンペーン/「いっしょに考えてもらえませんか……」/深夜の秘密の訪問
著者紹介
サイラグル・サウトバイ
- 略歴
- 〈サイラグル・サウトバイ〉1976年生まれ。新疆ウイグル自治区出身のカザフ人。元医師・幼稚園園長。2019年スウェーデンに政治亡命。ニュルンベルク国際人権賞が授けられた。
〈アレクサンドラ・カヴェーリウス〉ドイツのフリージャーナリスト。
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それにしても国連って、無力すぎる
2021/09/26 21:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読み終わって、つくづくと考える。中国がウィグルやチベットで行っている強制収用などの施策はそう考えても人道上許すことのできないものばかりだ、でも、相手が中国だと誰も正面切って文句を言わない、そこにはお金が絡む薄汚い理由が存在するのかもしれない、それにしても国連って、無力すぎる