クリスパー CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見
著者 ジェニファー・ダウドナ , サミュエル・スターンバーグ , 櫻井祐子・訳 , 須田桃子・解説
ノーベル化学賞受賞の科学者、唯一の手記ゲノム情報を意のままに編集できる「CRISPR-Cas9」。人類は種の進化さえ操るに至った。科学者自ら問う、科学の責任とは。「君の技...
クリスパー CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見
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商品説明
ノーベル化学賞受賞の科学者、唯一の手記
ゲノム情報を意のままに編集できる「CRISPR-Cas9」。
人類は種の進化さえ操るに至った。科学者自ら問う、科学の責任とは。
「君の技術を説明してほしい」
ヒトラーは私にこうたずねた。その顔は豚である。
――恐怖にかられて目が覚める 。
ヒトゲノムを構成する32億文字のなかから、たった一文字の誤りを探し出し、修正するという離れ業ができる、その技術CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)。2012年にその画期的遺伝子編集技術を「サイエンス」誌に発表したジェニファー・ダウドナ博士は、またたく間に自分の開発した技術が、遺伝病の治療のみならず、マンモスを含む絶滅動物の復活プロジェクト、農作物の改良など燎原の火のように使われていく様におののく。
豚の内臓を「ヒト化」し、臓器移植するための実験も行なわれた。
人間は自らの種の遺伝子までも「編集」し、進化を操るところまで行ってしまうのか?
解説・須田桃子(毎日新聞科学環境部記者)
※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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ゲノム編集技術は細菌の免疫機構の研究から生まれた
2023/06/08 11:35
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投稿者:ノホホン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノーベル賞を受賞したゲノム編集技術CRISPR/Cas9。新発見は,細菌が持つ
免疫機構を理解するための基礎研究から得られた。本書は2部構成で,
新発見につながった研究物語が第一部。第二部は,ゲノム編集の応用について
述べた後,今や実務レベルになったゲノム編集の安全面・倫理面に関して
著者が実施した行動と考えが語られる。
新しい科学技術が間違った方向に利用されないためは,本書で述べられている
ように,科学コミュニケーションを通じて社会全体でルール化をしていく必要がある
のであろう。CRISPRの興味がある人だけではなく,科学技術の利用のされ方に
関心や不安のある方に読んでいただきたいと思う。