実は大人向の為の物
2022/01/20 11:35
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初に読んだ時、あまり好きではなかった。突飛で奇抜で読書肌の部分は似ているらしいが、実践する行動力や勝気さは親が許さない。想像の領域を出ない当時の生活様式や習慣は合理的ではない様に思われた。むしろ、「知っていても知らないふりをしておけ。」等と言われる様になってからアンに励まされるようになった。母も叔母も母の友人もアンが大好き。「当時は女性が就ける仕事はなかった。」、そうだ。現実の世界でそういう体験が無いまま一生を送る事が出来れば幸せだろうけど、そういう現実に気が付かずに問題意識を持たないままである事も問題だ、という世界を知ってから意味を持つようになる作品かもしれない。心に中にある作品になれる本。
美しきプリンスエドワード島
2022/04/22 20:46
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投稿者:カレイの煮付 - この投稿者のレビュー一覧を見る
爽やかな気候と美しい自然に囲まれたプリンスエドワード島が舞台の、とにかく有名な物語である。読み進めていく内に、自分がプリンスエドワード島にいるかのような錯覚を起こすほど、惹きこまれる。不朽の名作である。
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間違いで連れてこられたアンが幸せになれてよかった!!
プリンセスエドワード島もめっちゃ綺麗で良かったし、アンが失敗を重ねて大人になっていっても想像力を失わないのは凄いと思った。
最初は厳しいマリラとかが不安だったけど、マシュウに「女の子じゃないか、わしの自慢の娘だ」って言ってもらえたりマリラが泣いていたりして、個性で愛されていて良かった〜!
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『赤毛のアン』は恥ずかしながら初読。北澤平祐さんのイラストがかわいいシリーズ。翻訳は元祖村岡花子。現代では不適切と思われるような表現などを花子の孫が改訳した版。
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あんなによく知っているはずの本書を初めて読みました。村岡花子さんのお孫さんである美枝さんと恵理さんにより改定された「赤毛のアン」は、美しい情景が目に浮かぶような表現力と、アンやダイアナたちの少し古風で美しい言葉使い。
マリラとマシュウとの愛情溢れた暮らし。
ギルバートとの関係…。
おっちょこちょいで癇癪持ちのアンが、聡明で美しい女性へと変化していく過程。
普段500ページに及ぶ読書は少し構えてしまうのですが、読んでいるあいだ中、幸せで満ち足りた時間を過ごすことが出来、いつまでも読み続けていたいと思えました。アンの子供たちが活躍するお話まで、ずっと読み続けていきたいです。
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言葉の美しさをアンの言う一つ一つのセリフから感じることが出来る。
本作(第1作目)では、私たちの読む時の年齢によって、物語を見る時のフィルターというものが違ってくるように感じた。殊に子供時代であれば私たちはアンと同じような視点から物語を感じていき、殊に大人という立場から見てみれば、マリラと同じように、アンを愛おしく感じながら成長を見守る立場で読むことができるといった具合に。
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※読了から感想までラグあり
名作とは知っていたものの読んだことがなかったので、初めて読んでみた。
周りの情景の表現がとにかく綺麗。眩いばかりに輝くグリーン・ゲイブルズが眼前に広がって見えるようだ。美しい言葉を全身で浴びているようで読んでいて心地いい。外国語で書かれた作品をこんな美しい日本語に翻訳する翻訳家の仕事ぶりや情熱にただただ感服した。
ただ、アンがまーーーーよく喋ること(笑)おしゃべりなキャラクターなのは分かるが、それにしたってよく喋る。2ページぐらい丸ごと台詞が続く位しゃべるしゃべる。話が長すぎる(笑)
でもそんな話の長さが気にならなくなるくらい、アンは愛嬌があって聡明。どうすればこんな聡い子になれるんだ…。羨ましい。ちょっと憧れる。
恥ずかしながら、赤毛のアンには続編があると知らずに読んだので、マシュウおじさんが亡くなるタイミングには驚いた。結構分厚い本だと思っていたが、この一冊はアンの豊かな人生のほんの序盤にすぎなかった。続きも読んでみたいし、いつか原文も読んでみたい。
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村岡花子 訳 お孫さん姉妹が翻訳編集している。
講談社から2022年に出た。装丁が素敵。美しい本。
第一章 レイチェル・リンド夫人の驚き
第二章 マシュウ・クスバートの驚き
第三章 マリラ・クスバートの驚き
アン・シャーリーとの出会い初日、冒頭からここまで読んだだけで、さすが名作、、、あっという間に世界観の虜です。懐かしい気持ち。
第四章 グリン・ゲイブルスの朝
第五章 アンの身の上
第六章 マリラの決心
第七章 アンのお祈り
第八章 アンの教育
アンがグリン・ゲイブルスへ来て二日目の朝から翌日。ここからAnne of Green Gablesがはじまる。もうこの時点でマリラが大好き。アンが愛おしい。
第九章 レイチェル・リンド夫人あきれかえる
第十章 アンのおわび
帰宅する道でアンと手が触れたマリラの感情に涙した。まだまだこれからなのにもうすでに。早々に母になってから読む醍醐味を味わってしまった。
第十一章 アン日曜学校へ行く
第十二章 おごそかな誓い
第十三章 待ちこがれるピクニック
第十四章 アンの告白
いよいよダイアナとの出会い。日曜学校でのピクニックと紫水晶のブローチ。
第十五章 教室異変
ギルバートとの出会い!石版クラッシャー!
第十六章 ティーパーティーの悲劇
第十七章 新しい刺激
第十八章 アンの看護師
ダイアナを思いアンが悩み泣いている姿を見て、原因を探して叱るではなく、愛おしいと思いついつい笑ってしまうマリラにとてつもない愛を感じる。
第十九章 音楽会と災難と告白
第二十章 行きすぎた想像力
第二十一章 香料ちがい
第二十二章 アンお茶にまねかれる
第二十三章 アンの名誉をかけた事件
アンを失うかもしれないと一瞬でも脳裏をよぎったときのマリラの心内。アンを大事に思う気持ちにジンときた。
第二十四章 音楽会
第二十五章 マシュウとふくらんだ袖
パフスリーブのドレスを見たアンの悦び!!挿絵も素敵だった
第二十六章 物語クラブの結成
第二十七章 虚栄の果て
第二十八章 たゆとう小舟の白ゆり姫
アンのやらかしシリーズがたまっていく
第二十九章 忘れられないひとこま
泣いた。アンが周りを幸せにしてる。家に帰ってくることの幸せ。素直にさびしいかったと伝えるマリラにも。
第三十章 クイーン学院の受験
第三十一章 ふたつの流れの合うところ
アンの成長、小さな子どもから娘へと成長した。マリラの涙。
第三十二章 合格者発表
第三十三章 ホテルの音楽会
第三十四章 クイーンの女学生
第三十五章 クイーン学院の冬
第三十六章 栄光と夢
第三十七章 死のおとずれ
第三十八章 道の曲がり角
この約4年間でのアンの成長ぶり、精神的な面はもちろんだけど、見た目的な面においても本当に素敵で、マリラじゃないけど本当に涙を誘う。
アンのシリーズをこのあとゆっくり読んでいきたいと思っているけど、どう考えてもこの『赤毛のアン』が名作すぎでこれを超えることはないだろうなと思う。それでも続編は読みます。
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新潮文庫の赤毛のアンシリーズを母が持っていて小さい頃から家にあったのに、字が小さすぎるのとフォントが昭和っぽい明朝体のためになかなか読みきれず、悔しい思いをしていたところ、この可愛い新装版を見て今度こそ読んでみようと手に取った本作。
村岡花子さんのお孫さん姉妹が翻訳を編集されたこともあり、とても読みやすかったです。
アンの豊かな感性とグリン・ゲイブルスの美しい自然描写が、噂に聞いて想像していたよりも見事で、それだけで心が満たされた気になりました。
話の緩急ももちろん面白く、せっかく実家に続きがあるので今度こそ新潮文庫の村岡花子さん完訳に挑戦してみます。
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およそ20年ぶりに読みました。
アンってこんなに喋る子だったっけ!?というのが最初の感想。(笑)
すっかりストーリーを忘れてました。
アンの空想が愉快で尚且つ美しくそれを想像して読みましたが見事にマリラやマシュウと同じように虜になりました。
途中から大人になっていく過程で空想をすることが減っていくアン。そういうば私もいつしか子どもならではの空想をしなくなったなと思い出しました。
久々に読めて良かったです。
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男の子と間違われてグリーン・ゲイブルズに引き取られたアン・シャーリー。その奔放な性格や空想に、周囲の人は魅入られていく。
名著「赤毛のアン」 を初めて読みました。 中村佐喜子さん訳です。
とにかくアンの空想や、アヴォンリーの季節の風景の描写が素晴らしくてとても素敵な読書体験でした。名著といわれるのなるほどという感じです。アンのまっすぐな性格や豊かな空想力は、大人になったら沁みてきますね。しかし今だとADHDとかに分類されてしまうのでしょうか。ギルバートとのツンデレな恋もよかったです。
昔見ていたアニメの場面がごく断片的に記憶に残っていて、それがつながっていくのも面白い体験でした。アニメもまた見返してみたらどんな感想を持てるのだろう。
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ステップラダーシリーズで20ページにも渡らない簡単な洋書を読んで、「え、簡潔に話が進みすぎてる…もっと味わいたい!」と思い、図書館で借りてみたら、、、、
まさかの495ページ!長すぎる!!!
結局延長に再貸出に…と重ねまくりなんとか1ヶ月半くらいかけて読了。
簡単なストーリーは洋書で入っているものの、深掘りしたかったから借りたのに
アンの妄想や想像がくどい…!!!
最初の方は妄想部分を全て読む気になれず、スキップして読んでしまった。だって2ページにわたる空想なんてちょっとお腹いっぱいになってしまう。。。
けど、話が進むにつれて、後半のこり20%って位から話がさくさく進む。自分がアンの物語にのめり込んでるのか、話が早く進むようになったのか。空想が少なくなってきたのもあるだろう。
自分があまり言語化するのが得意じゃない分、アンだったらどう言語化するのかなあーと生活の中で考えるくらいには、私の中にちっちゃなアンが住み着いた気がして。
とってもよかった!!!
NHKの花子とアンも見たくなったし、カナダのプリンスエドワード島にも行ってみたいし。
とりあえず続きを図書館に借りに行こーーーーっと!!!
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村岡花子訳の抄訳本を底本にして抜けている部分を補い改訂した愛蔵版。
アンの喜怒哀楽の感情の豊かさを楽しみ、詩的な言葉から想像する情景の美しさにうっとり。アンをとても愛していて愛を伝えるマシュウと愛を言葉にできないマリラがとてもいい。マリラがアンの成長を嬉しくも寂しく思う気持ちに共感。
いちご水に腹心の友というレトロな言葉が心地良い。北澤平祐さんの装画と見返しがとても素敵。
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わたしが初めて赤毛のアンを読んだのは少し遅くて、中学1年生の時でした。
風邪をひいて熱が出て2日寝込んだあと、熱が下がって暇を持て余していたわたしに、母が夕飯の買い物のついでに本屋さんで赤毛のアンの本を買ってきました。
一気に魅力に取りつかれて読み込んだ結果、また熱が出ましたw
でも、これは風邪のぶり返しだけでなく、知恵熱みたいなものも混ざっていたと思います。
さて、4月からNHKのEテレで再アニメ化されて、毎週土曜日の午後6時25分に『アン・シャーリー』というタイトルで放送されています。
今日は第六話「赤毛くらい、いやなものはないと思っていたの」が放送されました。
黒髪に憧れるアンが、家に来た行商人にだまされて(?)黒の髪染め剤を買い、赤と緑のまだらな髪になってしまって嘆き悲しむというお話でした。
頭の上の方が赤いままで、途中から緑色のツートンカラーになっています。
今なら、普通にみんなやっているヘアカラーなので、今の子どもたちの目から見たら「別にフツー」と思うかもしれないなぁ、などと思いながら見ていました。
結局、どうしても緑色は落ちなかったので、髪を切って赤毛のベリーショートになり、クラスの子にからかわれます。これもこれで今なら当たり前のヘアスタイルですよね。
なんか、時代の変遷を見た思いがして面白かったです。
まだこの番組をご覧になっていない方は、明日、5月11日(日)午後3時から第一話~第五話までの連続再放送がありますので、ぜひご覧ください。まだ間に合います。お子さまとご一緒にどうぞ♡
(第六話の再放送は15日(木)午後7時20分に)
いままた、赤毛のアンが熱いです♪
わたしの熱も上がりそうですw
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1952年の村岡花子の訳であり、それが日本の古典ともなっている。すでに翻訳から70年を超えているが、全く古さを感じさせない。よくこれだけの翻訳ができたものである。マシュウ小父さんの死で終わっているが、その後の物語もある。子どもの心を表す教育小説ということも言える。すでにNHKでドラマを放映しているが、マシュウのエピソードもあったが、マシュウの死まではドラマでは描かれていなかったような気がする。