「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/11/26
- 出版社: KADOKAWA
- サイズ:20cm/323p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-04-109074-9
読割 50
紙の本
四国辺土 幻の草遍路と路地巡礼
著者 上原 善広 (著)
草遍路、職業遍路、生涯遍路とも呼ばれる「辺土」。ときに畏敬と畏怖の目で見られ、放浪者として迫害される彼らに密着取材。「日本最後の聖と賎」たるもうひとつの遍路を、5年かけて...
四国辺土 幻の草遍路と路地巡礼
四国辺土 幻の草遍路と路地巡礼
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
草遍路、職業遍路、生涯遍路とも呼ばれる「辺土」。ときに畏敬と畏怖の目で見られ、放浪者として迫害される彼らに密着取材。「日本最後の聖と賎」たるもうひとつの遍路を、5年かけて描いた紀行ルポ。【「TRC MARC」の商品解説】
辺土(へんど)とは、遍路で生活する者である。
時に放浪者として迫害される彼らに密着取材!
誰も書けなかった「日本最後の聖と賤」たるもう一つの遍路を、5年をかけて描いた唯一無二のルポ!
【辺土(へんど)とは】
草遍路、乞食遍路、プロ遍路、職業遍路、生涯遍路とも呼ばれる。
長い歴史の中、「へんど」はやがて乞食を意味するようになるが、昭和三〇年代までは遍路といえば「へんど」だった。
一方で、八八ヵ所を経文を唱えて回る遍路は、ときに畏敬と畏怖の目で見られた。彼らは聖と賎を同時にそなえる存在だったのだ。
現代の草遍路を探し、共に托鉢修行も著者は行うだけでなく、福田村事件(関東大震災で起きた日本人による日本人虐殺)をはじめ、
路地の歴史もたどりながら5年をかけて遍路を続けた。
最後の聖域の本質を大宅賞作家が抉り出す、類書なき紀行ルポ!
「帰るところもなくなった生活を賭けて、托鉢と接待、野宿だけで何年も何周も巡礼することによって、その人は確実に浄化され昇華されていく。本質的な何かを取り戻すか、もしくは欠けていた何かを得ることができるようになる。
四国遍路で人は変わることも、再生することもできるのだ。私はこの目で、確かにその一例を目撃した」(本文より)
【目次】
第一章 辺土紀行 徳島――高知
第二章 幸月事件
第三章 辺土紀行 高知――愛媛
第四章 托鉢修行
第五章 辺土紀行 松山――香川
第六章 草遍路たち
おわりに
参考文献一覧【商品解説】
目次
- 第一章 辺土紀行 徳島――高知
- 呪われた出立/遍路とへんど/板野町の路地/行方不明/通夜堂/鮎喰川の路地/本来の遍路/素潜り漁をする老人/元極道の遍路/路地の人々/善根宿の酒乱/遍路と路地/遍路を世話した路地/ハンセン病者の遍路/キリシタンと路地
- 第二章 幸月事件
- 死んだとて泣く人もなし草遍路/草遍路の死/幸月との出会い/草遍路を世話した人/逮捕/接待する人/草遍路の生い立ち/「安定した生活を手に入れると、きまってそれを壊してしまいたくなる」/全国放送/裁判/遍路と贖罪/激高/判決/入獄/刺した手です祈る手です/出所それから
- 第三章 辺土紀行 高知――愛媛
- 闇金融王/出自は脚色だった/融和の人/女遍路/ラッキョウの路地/お祓いの川/唐言/コクビの土地蔵/警吏のなりわい/強盗亀/おとし宿/宇和島の高級善根宿/八幡浜/漢字にフリガナをつけるところから始めた/マリア観音/猫島
- 第四章 托鉢修行
著者紹介
上原 善広
- 略歴
- 〈上原善広〉1973年大阪府生まれ。大阪体育大学卒業。ノンフィクション作家。「日本の路地を旅する」で大宅壮一ノンフィクション賞、「一投に賭ける」でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
歩く遍路、聞きこむ路地 経験とは、観光ではなく、自分でやってみることなのだとつくづく思い知らせてくれる一冊
2022/09/27 21:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
バスや電車、タクシーを使えば数日で廻れるようになった四国八八カ所。丹念に歩き、インタビューを重ね、会いたかった人の会おうとするルポでした。
托鉢をやったり、門付を行ったり。軒を借りたり話しこんだり。
〇〇寺を廻ったよ! とポイントをゲットしていく旅行記ではなく、土地の歴史を大切にし、遍路を迎える側の視点にもたった四国の一面が見える話でした。
紙の本
「へんど」の遍路
2022/01/27 19:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
虚実入り交じる「へんど」の異色ルポルタージュ。八十八カ所の札所は、ほどんど登場しません。遍路と路地の関係もよくわかっていません。結願のお礼参りに一番札所へ戻り一周するのが流行っていますが、かつては高野山へお参りしていました。お遍路さんは、「同行二人」につきるのではないかと思います