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投稿者:ギャロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫新装版になって初めて読んだ。
冒頭の「私」の状態から当然ある有名な物語を想起すべきだったのに、ラストの展開になるまで気づかなかったのが、よく出来たミステリで巧く騙されたようで心地よかった(伏線めいた箇所も多々ある)。
あと、切ないがカラッとしたラストシーンを描いたと思われる表紙がとても好き。
伊坂流ファンタジー
2022/04/18 14:56
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫とネズミが会話できる、そういう世界。それを伊坂幸太郎が書いているというのが印象的。
ロシアがウクライナに攻め込んだ、今読み直すとまた違うものが見えてくるかもしれない。
ただ上の言う事を鵜呑みにするだけではいいように利用されて終わる。
ロシアの人たちに読んで欲しい。
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なんというか拍子抜け。どうやって鉄国の兵士を追い払うのかと思ったらガリバー旅行記みたいなことだったとは。
もっと冒険もしくはミステリー的な話なのかと思った。
メインテーマは猫と鼠、壁の中の国の人と鉄国の人、自分と妻、関係性についての話?
最近自分を大切にしてくれない人との関係は断ち切るべき!みたいな話を読んだり聞いたりすることが多かった中で、これは諦めた時点で関係性が断たれるという、諦めない方の選択肢が示されていた。しかし、そのためには相手も諦めないことが必須条件な訳で、なかなか自分の気持ちだけで解決できることではないよな、って少し冷めた気持ちがした。
なんというか、伊坂幸太郎の小説は好きで期待していたのだけど、案外国の統治者とかクーパーの話とかありきたりで既視感が否定できず、少し残念だった。
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とある世界で起こった戦争の話
伊坂幸太郎好きの友達におすすめされた本
猫のトム君がかわいい
普段ファンタジーものを全然読まないのもあって読み切るのに結構時間がかかった
後半は展開も早くて面白かったけど、個人的には伊坂幸太郎は他の作品の方が好きかな〜
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ミステリーって感じはあまりしなくて完全にファンタジー。「見上げる」、「見下ろす」の視線変化が多様で、そのなかに「支配」、「被支配」の関係があったりなかったり。
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小さな国の話
猫が話し、鼠も話す。住人は小さな人々。
寓話として読めば面白いのかも。
期待していた物語とは違った。
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人間の視点、猫の視点、鼠の視点と様々だが、ただどれも通づる考えはある。読み終えたあとはミステリーというよりはファンタジー的な話と感じた。
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新装版になって文庫コーナーで平積みになってた。腰帯「僕の小説の中ではもっとも本格ミステリー度が高い自信作です。」に惹かれて購入。確かに、読み応え、展開、トリック、状況設定、キャラ・・・どれも完成度が高かった。突拍子もない話なんだけど、日常の延長線上にある非日常に仕立ててしまうあたりが上手いよねと思う。
いまウクライナがまさに占領されかかっている中で、お伽噺話とはいえ、国、支配、戦争、為政者が設定でありトリックになっている小説を読んだことは、偶然なのか運命なのか。個人として生きてる意味が平時にはすごく大事なものなのに、戦争になった途端、命もろとも破壊されてしまう。戦争体験はないから印象だけだけど。
右側の人からは非国民と呼ばれそうだが、いまいち国家の大事さが分からない。日本という地域が誇りにできる位の独自の文化と歴史があることは理解するけど、国としてあるいは他人に対して強制するようなことなのか?居心地のいい家庭、職場、地域、社会があって、それを大事にしたいから守るんだってのは分かる。この小説の「夜の国」がそうであるように。でも、為政者のために、知らない誰かの為に、一つの価値観を押し付けられるような社会や国が居心地がいいとは思えない。まして、そんなものの為に戦えって言われてもねえ。だから、他人の言ってること、当たり前だと思ってることを疑え、と「複眼隊長」は言ってる。
ああそうだ、小説の話だった。全体のトーンはお伽噺的という意味で「オーデュボンの祈り」に似ている。本読みじゃない人にはちょっととっつきにくいかもね。個人的には、伊坂さんの作品の中では結構好きな部類に入る。読んで良かった。
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おもしろかった。猫と鼠の会話が良くて、これが対話というやつか…と思った。
話せば「分かる」かどうかはわからないけど、武器や暴力に頼る前にやってみる価値のあることだともっと皆が気付けるといいと、今の世界の情勢を自然と鑑みながら読んだからこそ強くおもった。
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薄々感じていた違和感が最後になってわかるところに驚いた。少し長いなと感じてしまうところはあったが全体を通しては非常に面白かった。
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長かった〜笑
やっと読み終えました。
後半の話が見えてくる感じやっぱりすごい面白い!
最後のところもおお、そうきたかって感じで良かったです。
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海で遭難し、目を覚ましたらと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られていた「僕」と、灰色の猫の「トム」君の、戦争になった自国と隣の鉄国と、杉のおばけ?の「クーパー」と、鼠と猫の対話のお話。
猫と鼠の関係が、人間の関係にヒントになっている。
クーパーの真実の謎も、面白い。というか、そもそもの設定が不思議で、世界観がつかめないのが、またいい感じ。
トム君のキャラクターが好き。猫目線。
何度も驚きがあって面白い。特にサイズの仕掛けは、視線がガラリと変わる体験ができて面白かった 。
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伊坂幸太郎なので手に取って読み始めたものの最初は、ファンタジーな感じに慣れなくてなかなか読み進められなかったが猫のトムが[私]に話をする設定や鼠がトムにお願いをするところ、猫同士の会話が面白くて良かった。猫が好きなので完読できた感じはある。
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思いっきりファンタジーだし、猫が語るとか奇想天外なんだけど、猫目線だからこそ、人間の身勝手さや貪欲さが「意味わかんない」風にさらっと描かれていたりして、それが返って身につまされた。
テンポも良くてイッキ読みしてしまった。
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伊坂幸太郎が好きなので購入。
新しい本だと勘違いして買ったが2012年のものだった。
物語は、珍しく、デビュー作「オーデュポンの祈り」のような不思議な世界。
登場人物の名前が良い。特徴が名前になりましたっていう感じで、覚えやすいし、なんだか可愛いし、物語の世界観ととても合っている。
また、猫の描写がとても上手い。私も猫を飼っているので、文章を読むと頭の中で猫が伸び伸びと動き出すように感じた。伊坂さんも猫飼っているのかなぁ?
そして、肝心の物語については、実はいつもは鈍感な私だが、早い段階で結末に気付いてしまった。
ただし、だからといって退屈だった訳ではなく、ゆっくり読んだ割に中弛みせず、この物語の世界を堪能できた。
人によっては、好き嫌いが分かれる話だと思うけど、私は好き。