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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/12/24
- 出版社: 徳間書店
- サイズ:20cm/584p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-19-865347-7
読割 50
紙の本
愚かな薔薇
著者 恩田 陸 (著)
夏が近づく季節、母方の故郷・磐座で行われる長期キャンプに参加することになった奈智。それは、「虚ろ舟乗り」の適性を見極めるためのもので…。美しくもおぞましい吸血鬼SF。『S...
愚かな薔薇
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商品説明
夏が近づく季節、母方の故郷・磐座で行われる長期キャンプに参加することになった奈智。それは、「虚ろ舟乗り」の適性を見極めるためのもので…。美しくもおぞましい吸血鬼SF。『SF Japan』『読楽』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
================
萩尾望都さん、絶賛!
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これは21世紀の「地球幼年期の終わり」だ。
山間の夏祭りの中で少年や少女が変化していく。
進化なのか? 人類はどこへ向かうのか?
巡る星々。過去と未来。
愛、愛はどこへ行くのか?
=====
著者より
=====
吸血鬼ってなんなんだろう、
と子供の頃からずっと考えていた。
人類の進化の記憶の発露なんじゃないか、
とどこかで感じていた。
一方で、うんと狭いところで
うんと大きい話を書いてみたいと思っていた。
昨今言われる「グローカル」というのが
念頭にあったのかもしれない。
またしても、
ものすごく時間が掛かってしまったが、
この二つの課題をやり遂げられたのかどうかは、
今はまだ自分でもよく分からない。 恩田陸
====================
【あらすじ】
14歳の少女高田奈智は、
4年ぶりに磐座の地を訪れた。
これから2カ月の間、
親戚が経営する旅館で世話になりながら、
昼間は磐座城周辺で行われる、
あるキャンプに参加することになっている。
事情をよく知らぬまま
この地を訪れた奈智であったが、
到着の翌朝、体の変調を感じ、
激しく多量に吐血してしまう。
やがて奈智は、親戚の美影深志や
同じキャンプに参加する天知雅樹らから、
磐座でのキャンプの目的を聞くことになる。
それは、星々の世界――
外海に旅立つ「虚ろ舟乗り」を育てる
ことであった。
虚ろ舟の聖地である磐座に集められた
少年少女たちは、徐々に体が変質し、
やがて、歳をとらない体となる。
食べ物もほとんどいらなくなり、
心臓に銀の杭を打たない限り、
死ぬことはない。
そのかわり変質体となると、
定期間、他人の血を飲まないと、
死んでしまうという。
変質の過程で初めて他人の血を飲むことを、
「血切り」と呼ぶ。
深志は奈智の血切りの相手は
自分だと昔から決めていたと言うが、
奈智は、他人の血を飲むなどという
化け物じみた行為は嫌だと、思い悩む。
そんなことなら、虚ろ舟乗りなんかに、
なりたくない……と。【商品解説】
恩田陸が14年の歳月をかけ書き上げた吸血鬼SF「愚かな薔薇」
夏が近づく季節、母方の故郷・磐座を訪れた奈智。
十四歳になると参加することになる二か月に及ぶ長期キャンプは、「虚ろ舟乗り」の適性を見極めるためのものだった。
キャンプの本当の目的を知らないまま参加した奈智は、磐座の地や両親の死にまつわる因縁、謎めいた人物たちに翻弄されていく……。
恩田陸が放つ、吸血鬼小説の新機軸! SF長編。【本の内容】
著者紹介
恩田 陸
- 略歴
- 〈恩田陸〉1964年生まれ。「六番目の小夜子」でデビュー。「夜のピクニック」で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、「蜜蜂と遠雷」で直木賞と本屋大賞を受賞。
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ヴァンパイア
2024/03/11 23:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
吸血鬼モノですから、SFのジャンルだと思います。けど、かなり、入れ込んで一気に読みました。何があるのか、知らされないまま、キャンプにやってきた少年少女。適正を調べられて……。
紙の本
宇宙を目指す
2022/02/01 21:51
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
田舎のキャンプに集まった少年少女。適性を期待され、国に選抜された彼らは人類の未来を担う「虚ろ船乗り」になるため集められました。
国家プロジェクトでもあるため、そこには既得権益や助成金やら裏金的な金の匂いも。
さらに、主人公の少女の両親の死にまつわる真相も関わってきます。
一万年後の地球滅亡までに住める星を見つけるため、永い任務に適した身体に変質させていきます。その特質は吸血鬼。
人類と吸血鬼の関係。人類が採るべき進化の道筋が示されますが、それが進化なのか滅亡なのか、希望があるのか絶望なのか微妙なところ。
一万年後という自分の事として考えるにはあまりに遠い未来。しかし、地球規模では瞬きの時間でしかない。遠い未来と足元の事件の落差が激しく、不思議な気分になります。