- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2022/06/28
- 出版社: ナナロク社
- ISBN:978-4-86732-010-5
水上バス浅草行き
著者 岡本真帆
【収録短歌より】ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし3、2、1、ぱちんで全部忘れるよって今のは説明だから泣くなよ平日の明るいうちからビール飲む...
水上バス浅草行き
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商品説明
【収録短歌より】
ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし
3、2、1、ぱちんで全部忘れるよって今のは説明だから泣くなよ
平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ
犬の名はむくといいますむくおいで 無垢は鯨の目をして笑う
教室じゃ地味で静かな山本の水切り石がまだ止まらない
愛だった もしも私が神ならばいますぐここを春に変えたい
星座にも干支にもならず土曜日のわたしの膝におさまった猫
間違えて犬の名で呼ぶ間違えて呼ばれたきみがわんと答える
【著者より】
浅草行きの水上バス。
どこかに急いで向かうための乗り物じゃない。
むしろ、乗らなくてもいい、そんな乗り物。
なくても、生きていけるもの。
でもそういう存在が、心に潤いや光を与えて、
わくわくさせてくれるのを知っている。
そんな歌集をつくっています。
著者:岡本真帆
【著者プロフィール】
岡本真帆(おかもと・まほ)
一九八九年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。
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読み手しだい
2023/04/09 17:52
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投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い(といっても三十代の人だが)歌人のみずみずしい感覚。例の<傘もこんなに>の歌は非常に微笑ましい感覚の歌だが、サラリとした手触りの歌が意外にも多い。
これを「わかりやすい」と取るか、「物足りない」と取るかは、読み手しだいである。