金獅子王と孕む月

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「一族を絶滅から救うため、俺が獣人王に抱かれ、子供を身籠もってきますーーー」帯より。

ネタバレがあります。

●獣人たちが暮らすゴッドフリッド国の獅子王で「獣人王ダンテ」と称される32歳の攻め・ダンテ
●イェンネ族の中でも男でも孕む人種である「月人」の23歳の受け・ラーシャ
●犬の獣人で世話係の少年・ケイナ
○受け視点、一部村人視点。

男でも子を孕めるイェンネ族の「月人」。ところがここ数年、イェンネ族に変化が起こり、「月人」から子供が生まれなくなったため皆で対策を考えることに。すると長が出した提案と仲間たちの意見によって、「獣人王ダンテ」と交わって子種を授かり子を成す役目をラーシャが負うことになります。実はラーシャは二年前、オークに拉致され助け出されるまでの半年間、陵辱された過去がありました。にもかかわらず孕むことがなかったため、この役目に不安を抱きます。ところが、「獣人王ダンテ」はラーシャをオークから助けてくれた人だと知り・・・

西野先生らしい、冒頭からオークのモ◯レです。

そして、オークに汚された体のせいで村の仲間たちから疎まれていたラーシャ。ときおり当時の記憶がラーシャの心を傷つけます。その上、皆が嫌がった獣人王から子種を授かる役目を押し付けられ、不憫受け好きにはたまらない展開でした。

そんなラーシャのお相手は獣人王ダンテです。ただ子種を与える存在ではありません。妻のようにラーシャを大切にそして愛してくれる優しく強い王でした。

でもなかなか授からない子供、王の妻には相応しくない過去、村のきまりと仲間の仕打ち・・・とくにラーシャがくだした決断は泣けました（涙）。でもダンテの愛の巻き返しが素晴らしいので、読んで確かめていただきたいです。

北沢きょう先生のイラストは繊細さ（服を着ているとき）と荒々しさ（エッチのとき）が共存していて、特にカラーは宗教画のようです。またダンテの耳がツボでした。強い獅子なのに丸みを帯びた耳、隙があるようでかわいい！

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ミケ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

オークって洞窟が巣なのに媚薬入香油とか準備出来る知能があるんだ。月人の村もダンテの言う通り若い男性たくさん用意してもらう方がいい。国王の子１人では問題解決にならないと思うけど。ラーシャをハメて酷い目にあわせた奴、嫉妬でゴメンで終わるんだ。
ダンテがステキだし、カシスが可愛いから別にいいんだけど、イラストであっても２歳児にヒールの高い靴履かせないでね。
西野作品してはちょっとがっかり。