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商品説明
【日本児童文学学会賞特別賞(第46回)】19世紀初頭〜1940年代にドイツや日本で刊行されたグリム童話の絵本を対象に、そこに掲載された多数の挿絵を分析。西洋の挿絵と日本の挿絵、グリム童話と森鷗外などの意外な関係性を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
1812年に『グリム童話集』の初版が刊行されて今日に至るまで、世界中でグリム童話の絵本が刊行されてきた。本書はそのうち19世紀初頭から1940年代にかけてドイツや日本で刊行された絵本を対象に、そこに掲載された多数の挿絵の分析を通じて、西洋の挿絵と日本の挿絵、グリム童話と森鴎外、「ヘンゼルとグレーテル」とアウシュビッツなどの意外な関係性を明らかにする。
美しく、資料的価値の高い挿絵をオールカラーでふんだんに紹介。グリム研究の第一人者による第一級のグリム論。【商品解説】
目次
- 第1部 明治期の邦訳グリム童話から
- 第1章 『八ツ山羊』
- 第2章 上田萬年訳『おほかみ』
- 第3章 澁江保訳『西洋妖怪奇談』
- 第4章 和田垣謙三・星野久成訳『グリム原著家庭お伽噺』
- 第5章 『教育雑誌』に連載されたグリム童話
- 第6章 森鷗外・森於菟共訳『しあはせなハンス』
- 第2部 岡本帰一のグリム童話の挿絵
- 第7章 岡本帰一のグリム童話の挿絵
- 第8章 『グリム御伽噺』の影響
著者紹介
西口 拓子
- 略歴
- 〈西口拓子〉東京外国語大学大学院博士後期課程学位取得修了。博士(文学)。早稲田大学理工学術院教授。立教大学兼任講師。
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著者のグリム愛が伝わってくるような好著
2023/03/19 02:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
書名通り、まさに収録された
大量の挿絵をつぶさに眺めながら、
「グリム童話の挿絵」と
「日本でのグリム童話の受容」
についての著者の説明に耳を傾ける、
といった趣向の本です。
大学の出版部から出されたれっきとした
研究書なのにもかかわらず、読んでいて
余り肩がこらないのヮ、例えば、
第65頁の「少々○○な、はさみの渡し方」
などの、クスりとさせるくだりのおかげかも。
浮世絵師、小林永濯の手掛けた
グリム童話の挿絵ヮ、幕末明治期に画業を
なりわいとしていた一日本人が、欧米の文物を
如何に自分なりに咀嚼して、自身の作品として
「吐き出したのか」、の一例として、興味深く、
また尊ぶべきものだとも、感じました。
最後に、本書ヮ写真集や図録の類でヮ
ありませんので、それでなくてさえ相当に分厚い
上質紙が使われている頁の数が増え過ぎない
ようにするにヮ、各図の大きさヮこの程度で
充分でヮないかと思った次第。