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紙の本
大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想 (中公新書)
著者 安達 宏昭 (著)
第二次世界大戦下、日本を盟主とし、アジアの統合を目指す国策「大東亜共栄圏構想」。それは独伊と連動し世界分割を目論むものでもあったが、戦局悪化後、変容し迷走する。立案から破...
大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想 (中公新書)
大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想
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商品説明
第二次世界大戦下、日本を盟主とし、アジアの統合を目指す国策「大東亜共栄圏構想」。それは独伊と連動し世界分割を目論むものでもあったが、戦局悪化後、変容し迷走する。立案から破綻まで混迷の軌跡を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
大東亜共栄圏とは、第2次世界大戦下、日本を盟主とし、アジアの統合をめざす国策だった。それはドイツ・イタリアと連動し世界分割を目論むものでもあった。日本は「自存自衛」を掲げ、石油、鉱業、コメ、棉花などの生産を占領地に割り振り、政官財が連携し、企業を進出させる。だが戦局悪化後、「アジア解放」をスローガンとし、各地域の代表を招く大東亜会議を開催するなど変容し、迷走する。本書は、立案、実行から破綻までの全貌を描く。【商品解説】
著者紹介
安達 宏昭
- 略歴
- 〈安達宏昭〉1965年東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科史学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。東北大学大学院文学研究科教授。著書に「戦前期日本と東南アジア」など。
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日本は本当にアジアを解放しようとしたのか
2022/09/05 20:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は大東亜共栄圏について、本格的な研究書を出しており、本書は新書といえども非常に濃い内容になっている。
日本は日清、日露戦争で大国相手に勝利し、又は有利に展開し、台湾、朝鮮半島及び南樺太等を植民地化し、第一次世界大戦で南洋諸島を事実上の植民地としていった経過から、第二次世界大戦もそうだという人も多い。しかし、そう考えていいのか。
本書は、基本的に日本が米英に対抗し、東アジア、東南アジアを対象に経済自給圏を形成しようとしていたと見る。序章で総力戦と帝国日本、第1章で構想までの道程、第2章で大東亜建設審議会、第3章は自給圏構想の始動、第4章は大東亜共同宣言と自主独立、第5章は共栄圏運営の現実、第6章が帝国日本の瓦解、終章として大東亜共栄圏とは何だったのかと続く。
第二次世界大戦に日本が参戦、日本を盟主とし、欧米を追い出し、アジアの統合を目指す国策としての大東亜共栄圏構想。三国同盟で独伊と連動し、世界を分割しようと目論むものでもあった。しかし、戦局が悪化し、陸軍、海軍の都合が前面に出てきて変容し、迷走する。大東亜共栄圏の立案から破綻までの軌跡を描き出す。
日本は自存自衛を掲げ、石油、鉄やボーキサイト等の鉱業、コメ、棉花などの生産を植民地や占領地に割り振り、軍が前に出てくるとともに、政官財が連携し、多くの方がよく知る企業を進出させる。
戦局が悪化し、現地の協力が欠かせなくなると、アジア解放というスローガンを押し出し、各地域で代表を引っ張り出し、大東亜会議を開催するなどするが、独立要求に応えることなく迷走する。
大東亜共栄圏を巡っての主張が多くあるが、自ら考えるにあたり、この一冊は読むべき本である。