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商品説明
大正期における大阪市・都市計画システムから、現代日本の直面する深刻な都市・地域問題を解決する「都市計画」「農村再生構想」のヒントを考える。被災地での「新たな学校づくり」も取り上げる。【「TRC MARC」の商品解説】
大正期の大阪市は、近代化の中での商工業の発展とともに、文化・創造の活動を中心とする自由都市を形成していた。その旗手を務めたのが第6代大阪市長、池上四郎(1857-1929)である。港湾や道路計画といったハードなインフラとともに、教育・社会事業などのいわばソフトなインフラを通じて人的能力を高めうる良質の市民育成を目指したが、数々の事績の根本に通底する思想を、池上四郎と縁故をもつ経済学者が明らかにする。【商品解説】
目次
- はしがき―産学公共による都市・地域協働事業の発展をめぐって
- はじめに―大正期の新自由都市・大阪の経験から
- 序 章 学習創造都市の誕生―夏目漱石が大阪に来た時代
- 第1章 日本における都市計画構想の源流
- ―その発見と現代的課題との関係を考える
- 1 新日本人の誕生―池上四郎の文化資本形成過程
- 2 学術人と池上四郎―二宮尊徳の思想と近代的学術人の系譜
著者紹介
池上 惇
- 略歴
- 〈池上惇〉1933年大阪市生まれ。京都大学名誉教授。福井県立大学名誉教授。京都橘大学名誉教授。国際文化政策研究教育学会名誉会長。著書に「財政学」「財政思想史」「文化資本論入門」など。
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「評伝 尹致昊」みたいな感じ
2022/08/25 21:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は池上四郎の孫で、この版元から著書を出しているので、本当は池上四郎の伝記を書きたかったが、知名度が低いので大阪市長時代を書いているような感じがする。「評伝 尹致昊」は著者が「尹致昊日記」を刊行したいのに日本での知名度の低さと巻数の多さでなかなか出せなかったので、彼の伝記を書いたというが、この本はよく似ている。
その上、この本は何かというと池上四郎が顔を出す上に近親者の証言が巻末に収録されているので、系図をつけた池上四郎の小伝と関係者の略伝は掲載した方が読者にとって親切だったかもしれない。ここは「親戚筋」のような本になってしまった江藤淳の「一族再会」みたいだ。江藤淳にとっては重要だが、学校関係者か明治後期の帝国海軍の研究者はともかく、一般的な知名度は低い人ばかりなのに、系図をつけていないので分かりにくいのも似ている。
池上四郎は朝鮮総督府政務総監在職中に故人となった人だが、台湾総督府民政長官や満鉄総裁だった後藤新平が引き合いに出されていた。