ぼやいて、聞いて。

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『#ぼやいて、聞いて』

ほぼ日書評 Day568

漫才コンビ「ナイツ」の塙宣之によるエッセイ集。

文中に度々登場する「兄」は、やはりお笑いの「はなわ」であるが、社交的な兄に比べると「引きこもり」と言っても良いような「弟」の独白が、延々と続くのだが、これが意外に嫌味でない。
おそらくは、いずれのテーマでも、何某かの解決策が提示・示唆されることにより、むしろ希望をもってそのトピックを話し終えることができているからだろう。

現代に生きづらさや、身の置き所の無さを感じている方にはオススメの一冊である。

一例を引いておく。あまりに的を射たことをいう先輩、嫌いではないが苦手。だったら、その先輩と一年に一度、この日に会うという日程を決めてしまえ！（その日は苦手にもじっと耐えて、でも勉強する。それ以外はホッとできるというメリハリをつければ良い）。

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ああ、自分にもこういうところあるなあ、と思いながら読んでいました。人間関係苦手な人あるある。それでも塙さんなりの向き合い方が観て取れて、自分も引き締めねば、思わせてくれるところとありました。読み終わってみれば、良質なビジネス書だったような。

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お笑い芸人さんの本は劇団ひとりに続いて2人目だがどちらも言葉について濃く深く思考していて素直に尊敬する。とても読みやすく私はディズニーでの話が印象に残った。僕ももっと読書をしていろんな語彙力の引き出しを増やしてそれを色んな友達と話す時などで使っていきたい。