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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/09/30
- 出版社: 東京創元社
- サイズ:19cm/281p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-488-01848-1
読割 50
紙の本
GENESiS 創元日本SFアンソロジー 5 この光が落ちないように
著者 八島 游舷 (著),宮澤 伊織 (著),菊石 まれほ (著),水見 稜 (著),空木 春宵 (著),笹原 千波 (著)
ベテランから日本SF界の未来を担う新鋭まで、現代SF界を牽引する書き手たちが集結した書き下ろしSFアンソロジー。第13回創元SF短編賞受賞作「風になるにはまだ」など全6編...
GENESiS 創元日本SFアンソロジー 5 この光が落ちないように
Genesis この光が落ちないように
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商品説明
ベテランから日本SF界の未来を担う新鋭まで、現代SF界を牽引する書き手たちが集結した書き下ろしSFアンソロジー。第13回創元SF短編賞受賞作「風になるにはまだ」など全6編を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
日本SFを牽引する注目の書き手による最新作6編
全編書き下ろし
第13回創元SF短編賞受賞作を収録
八島游舷、宮澤伊織、菊石まれほ、水見稜、空木春宵、笹原千波
ベテランから日本SF界の未来を担う新鋭まで、現代SF界を牽引する書き手が集結。新時代を創る書き下ろしアンソロジーシリーズ第5巻。今回は、宮澤伊織、水見稜、空木春宵、八島游舷、菊石まれほの新作と第13回創元SF短編賞正賞受賞作・笹原千波「風になるにはまだ」を掲載する。
■目次
はじめに
八島游舷「天駆せよ法勝寺[長編版]序章 応信せよ尊勝寺」
宮澤伊織「ときときチャンネル# 3【家の外なくしてみた】」
空木春宵「さよならも言えない」
笹原千波「風になるにはまだ」(第13回創元SF短編賞 正賞受賞作)
第13回創元SF短編賞選考経過および選評
水見稜「星から来た宴」
菊石まれほ「この光が落ちないように」
ちいさなあとがき
編集部より【商品解説】
収録作品一覧
応信せよ尊勝寺 | 八島游舷 著 | 9−52 |
---|---|---|
家の外なくしてみた | 宮澤伊織 著 | 53−79 |
この光が落ちないように | 菊石まれほ 著 | 81−118 |
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紙の本
GENESIS終刊は本当に勿体ない
2023/04/26 10:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本SFシーンを追いかける上で毎回買ってたSF短編集だったけど今回で最終号。今号で特に良かったのは空木春宵さんの「さよならも言えない」と、笹原千波さんの「風になるにはまだ」の2作。偶然両作共にファッションに焦点を当てた珍しいSFだけど面白かった。
空木春宵さんはGENESISに何度か寄稿していて、後ろ向きな感情をストレートに扱う作風がとても好み。「さよならも言えない」はAIが個人の服装をサジェストする世界で、その基幹プログラムを管理する立場の人を主人公に据えたSF。身体とファッションと個性の関係性の描写と、何より個々の心理描写が巧い。
笹原千波さんは創元SF短編賞受賞作なんだけど、タイトル含めて今号で一番綺麗な作品だと思った。視覚を失ったことを機に肉体を情報化した40代の女性が、20代の女性の肉体を借りて同期の集まりに出席する話。目に映る景色・晴れ着の鮮烈な触感描写と、いつか風化してしまう自分を憂う切なさが堪らない。
重ねて書くけど単行本としてのGENESIS終刊は本当に勿体ない。ベテラン中堅若手の収録バランスも、カシワイさんのイラストを全面に活用した装丁も良かっただけに。SF業界全体に言えることだけどSFアンソロジーのデザインと装丁がハード過ぎるから、若い人でも手に取りやすいGENESISのような本は貴重。