- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/10/26
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:20cm/316p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-391612-5
紙の本
我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源
ホモ・サピエンス誕生からトランプ登場までの全人類史を「家族」という視点から書き換える。下は、「民主制」が元来、「野蛮」で「排外的」なものであることを明らかにし、「家族」か...
我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源
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商品説明
ホモ・サピエンス誕生からトランプ登場までの全人類史を「家族」という視点から書き換える。下は、「民主制」が元来、「野蛮」で「排外的」なものであることを明らかにし、「家族」から主要国の現状と未来を分析する。【「TRC MARC」の商品解説】
ホモ・サピエンス誕生からトランプ登場までの全人類史を「家族」という視点から書き換える革命の書!
人類は、「産業革命」よりも「新石器革命」に匹敵する「人類学的な革命」の時代を生きている。「通常の人類学」は、「途上国」を対象とするが、「トッド人類学」は「先進国」を対象としている。世界史の趨勢を決定づけているのは、米国、欧州、日本という「トリアード(三極)」であり、「現在の世界的危機」と「我々の生きづらさ」の正体は、政治学、経済学ではなく、人類学によってこそ捉えられるからだ。
下巻では、「民主制」が元来、「野蛮」で「排外的」なものであることが明らかにされ、「家族」から主要国の現状とありうる未来が分析される。
「核家族」――高学歴エリートの「左派」が「体制順応派」となり、先進国の社会は分断されているが、英国のEU離脱、米国のトランプ政権誕生のように、「民主主義」の失地回復は、学歴社会から取り残された「右派」において生じている。
「共同体家族」――西側諸国は自らの利害から中国経済を過大評価し、ロシア経済を過小評価しているが、人口学的に見れば、少子高齢化が急速に進む中国の未来は暗く、ロシアの未来は明るい。
「直系家族」――「経済」を優先して「人口」を犠牲にしている日本とドイツ。東欧から人口を吸収し、国力増強を図かるドイツに対し、少子化を放置して移民も拒む日本は、国力の維持を諦め、世界から引きこもろうとしている。【商品解説】
著者紹介
エマニュエル・トッド
- 略歴
- 〈エマニュエル・トッド〉1951年生まれ。フランスの歴史人口学者・家族人類学者。著書に「エマニュエル・トッドの思考地図」「「ドイツ帝国」が世界を破滅させる」など。
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人口学・人類学をベースに現状を理解する
2023/02/22 09:42
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族の形態をベースにして、教育・宗教、人の指向などを類型化しつつ、すぐには変わらなさそうなポイントと変化してゆく部分をとらえて、現在の世界の解釈や理解を進める。
高等教育が各国の分断を進めている、日本は国力の維持を諦めている、現在の民主主義は一定の範囲の人の中で外部を排除して成り立っているなど、いろいろな刺激のある論が展開されている。
それらの理解や解釈の上で、ではどうしてゆくべきなのかは、価値中立の立場で論じる著者の直接の言及範囲ではなく、各人が考えるべきこととなっている。
日本語版のあとがき部分は、上巻のはじめの部分同様、2022年に書かれているので、原著版にはない、2017年以降のうごきへの補足がされている。