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商品説明
21世紀の書物、とりわけ主としてこの10年間に日本で刊行された文芸書および思想書を題材として、思考の“現在地”を描き出す。現代の人文系の書物たちはいったい何を考えているのかという問いを輪郭づける書評集。【「TRC MARC」の商品解説】
批評家・福嶋亮大による書評集。ミシェル・ウエルベック『セロトニン』、マルクス・ガブリエル『新実存主義』、村上春樹『ドライブ・マイ・カー』、劉慈欣『三体』、スティーブン・ピンカー『21世紀の啓蒙』など、主にこの10年間に日本で刊行された文芸書および思想書を題材として、思考の《現在地》を描き出すことを目指した一冊だ。
筆者は本書にて「一冊の書物をグループ内の信号へと矮小化することなく、そこから潜在的な力を引き出すにはどうすればよいだろうか。本書はこの問題への私なりの応答として書かれている。思うに、書評とは、書物というウイルスの変異株を作成することに等しい。私は自らの作成した小さな変異株を一冊にファイルし、交差させ、ときにショートさせようとした。それは書物どうしを対話させること、つまり人間たちの部族主義から離脱して、むしろ本の生態系を組み立てることをめざすものである」と述べている。
批評家の浅田彰は、本書の帯に「あらかじめ用意した理論体系に都合のいい例を当てはめるのではない。多種多様な書物を、各々の文脈を考慮して批評し、そのコラージュによって大きな構図を浮かび上がらせる。優れた批評家にしか描けない、これは驚きと発見に満ちた時代精神の天気図だ」と推薦文を寄せている。【商品解説】
目次
- はじめに─ トランジットの人間
- 小説の初心に回帰する─ ミシェル・ウエルベック『セロトニン』評
- 新時代の心の哲学?─ マルクス・ガブリエル『新実存主義』評
- 平成の「先ぶれ」と昭和の「最後の響き」─ 吉本ばなな『白河夜船』評
- ひび割れた物語、とびきりの攻撃性─ 佐藤友哉『水没ピアノ』評
- 《妻》はどこにいるのか─ 村上春樹/濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』評
- 《勢》の時代のアモラルな美学─ 劉慈欣『三体』三部作評
- インターネットはアートをどう変えるのか? ─ ボリス・グロイス『流れの中で』評
- 泡の中、泡の外 ─ カズオ・イシグロ『クララとお日さま』評
- 承認の政治から古典的リベラリズムへ─ フランシス・フクヤマ『アイデンティティ』『リベラリズムとその不満』評
著者紹介
福嶋 亮大
- 略歴
- 1981年京都市生まれ。文芸批評家。京都大学文学部博士後期課程修了。現在は立教大学文学部文芸思想専修准教授。文芸からサブカルチャーまで、東アジアの近世からポストモダンまでを横断する多角的な批評を試みている。著書に『復興文化論』(サントリー学芸賞受賞作)『厄介な遺産』(やまなし文学賞受賞作)『辺境の思想』(共著)『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』『百年の批評』『らせん状想像力 平成デモクラシー文学論』『ハロー、ユーラシア 21世紀「中華」圏の政治思想』『感染症としての文学と哲学』等がある。
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