目次
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はじめに─ トランジットの人間
小説の初心に回帰する─ ミシェル・ウエルベック『セロトニン』評
新時代の心の哲学?─ マルクス・ガブリエル『新実存主義』評
平成の「先ぶれ」と昭和の「最後の響き」─ 吉本ばなな『白河夜船』評
ひび割れた物語、とびきりの攻撃性─ 佐藤友哉『水没ピアノ』評
《妻》はどこにいるのか─ 村上春樹/濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』評
《勢》の時代のアモラルな美学─ 劉慈欣『三体』三部作評
インターネットはアートをどう変えるのか? ─ ボリス・グロイス『流れの中で』評
泡の中、泡の外 ─ カズオ・イシグロ『クララとお日さま』評
承認の政治から古典的リベラリズムへ─ フランシス・フクヤマ『アイデンティティ』『リベラリズムとその不満』評
メタバースを生んだアメリカの宗教的情熱─ ニール・スティーヴンスン『スノウ・クラッシュ』評
感覚の気候変動─ 古井由吉『われもまた天に』評
帰属の欲望に介入するアート─ ニコラ・ブリオー『ラディカント』評
共和主義者、儒教に出会う─ マイケル・サンデル他『サンデル教授、中国哲学に出会う』評
胎児という暗がり、妊娠というプロジェクト─ リュック・ボルタンスキー『胎児の条件』評
自己を環境に似せるミメーシス─ ヨーゼフ・ロート『ウクライナ・ロシア紀行』評
実証主義は必要だが十分ではない ─ スティーブン・ピンカー『21世紀の啓蒙』評
フローの時代の似顔絵─ 多和田葉子『地球にちりばめられて』+村田沙耶香『信仰』評
新しい老年のモデル─ デイヴィッド・ホックニー&マーティン・ゲイフォード『春はまた巡る』評
現代のうるおいのないホームレス状況─ 2022年上半期芥川賞候補作評
おわりに─ 書評的思考
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