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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/01/30
- 出版社: 白揚社
- サイズ:19cm/350p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8269-0245-8
- 国内送料無料
紙の本
ヒトという種の未来について生物界の法則が教えてくれること
この先もパンデミックから逃げられないのは、なぜ? 気候が変動しても、全人類を養える? 火星への移住はうまくいく? ヒトという種の未来を、生物界の諸法則を手がかりにして探る...
ヒトという種の未来について生物界の法則が教えてくれること
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商品説明
この先もパンデミックから逃げられないのは、なぜ? 気候が変動しても、全人類を養える? 火星への移住はうまくいく? ヒトという種の未来を、生物界の諸法則を手がかりにして探る。【「TRC MARC」の商品解説】
細菌、樹木、虫、鳥、そしてヒトーーあらゆる生き物を統べる法則から、人類がたどる運命が見えてくる。
私たちや未来の子どもたちにとって大切な話題に、意外な視点から、楽しく、真面目に切りこむポピュラーサイエンス。
【地球規模の問題も、生き物たちのルールを適用すると、その本質がすっきりと見えてくる】
・この先もパンデミックから逃げられないのは、なぜ?
・人類は気候変動に対応できる?
・火星への移住はうまくいく?
・ヒトが絶滅したらどうなる?
…などなど
:::::::本書の推薦のことば:::::::
「魅力的、刺激的、衝撃的な未来のガイドブック」
D. G. ハスケル『木々は歌う』著者
「千変万化するおそるべき自然の姿
ピーター・ブラネン『第6の大絶滅は起こるのか』著者
「都市で誕生する新種、地球の裏側から蔓延してくるウイルス……驚くべき人新世の生態学だ」
レベッカ・ウラッグ・サイクス『ネアンデルタール』著者
「タイムリーで示唆に富んだ分析を万人にわかりやすく書いた。ダンの新たな代表作」
ソーア・ハンソン『ハナバチがつくった美味しい食卓』著者【商品解説】
目次
- 序章
- 人vs川
- 自然界の未来を予測する法則
- 第一章 生物界による不意打ち
- 人間中心視点の法則
- ヒトを謙虚にさせるアーウィンの法則
- 他の生き物との付き合い
- 突然の絶縁
- 生物界の法則が照らす道
著者紹介
ロブ・ダン
- 略歴
- 〈ロブ・ダン〉ノースカロライナ州立大学応用生態学部教授、コペンハーゲン大学進化ホロゲノミクス・センター教授。著書に「世界からバナナがなくなるまえに」「わたしたちの体は寄生虫を欲している」など。
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紙の本
「自然界は危機になど瀕してはいない」。
2023/08/06 09:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここ数年の「温暖化」と言われている気候。実際の体感は「極端化」ではないだろうか。この夏も「猛暑日」に続いて「豪雨」、「雹」が降ることすらある。冬は暖冬でも局地的には豪雪だったり。この環境で人間はどうなっていくのだろう、というのが本書の考えていることである。2023年の夏の「危険な暑さ」の中で読むにはなかなか、の一冊であった。
著者はアメリカの生態学者。本書の日本語タイトルは長いが、原題はNatural History of the Future。「未来の自然史」というところか。
生態学や進化の法則から考えると、同じ種が密集して存在する場合やある地域に限定されてしまう場合、環境変動が大きい場合などにどのようなことが起きるのか。そのような条件での長期実験・観測データをもとに示された法則から論を進めていく。「気温が高いと心理的に不安定になる=暑いといらいらする」というような実験の話は経済・社会問題にも絡んでくる。
実際の研究事例をもとに実験材料の特徴や研究方法を説き起こしてある部分は、一般書としては少し読みづらいかもしれない。しかし著者の主張の根拠を確認するためには必要な部分でもあろう。つい結論だけ読みたくなるがそこは我慢して読みたい。
さて、環境の変動が大きくなった場合、生物はどのような生き残り方を選択してきたか、である。戦略のそれぞれにどんな特徴があるのか。終わり近く、第十一章のタイトルは「自然界の終焉にはあらず」。地球の歴史レベルでみれば、さまざまな生命が誕生・消滅して現在に至っている。ヒトが絶滅したとしても、地球上の生命の興亡は続くはず。著者は、ヒトがもし絶滅しても「自然界は危機になど瀕してはいない」とも書いている。著者は「ヒトの未来」というよりは「生き物の未来」に視点を置いてみているからだ。
確かにそうなのかもしれない。そう聞いて「そんなことはない」と反論するか。「それもよし」と諦観するか「やるだけやる」と奮起するか。読み手によってかなり反応が違うところではないだろうか。ヒトとしての存続と生き物の存続と。
白揚社のこういった関係の書籍には結構目を引くものがある。同じ著者の「家は生態系」なども面白かった。