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「外圧」の日本史 白村江の戦い・蒙古襲来・黒船から現代まで (朝日新書)
この国の岐路にはいつも「外圧」あり! 命がけで海を渡った遣隋使、戦国乱世を変えた鉄砲伝来、そしてGHQによる占領…。島国ニッポンと「外圧」の赤裸々な関係を、歴史学者・本郷...
「外圧」の日本史 白村江の戦い・蒙古襲来・黒船から現代まで (朝日新書)
「外圧」の日本史 白村江の戦い・蒙古襲来・黒船から現代まで
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商品説明
この国の岐路にはいつも「外圧」あり! 命がけで海を渡った遣隋使、戦国乱世を変えた鉄砲伝来、そしてGHQによる占領…。島国ニッポンと「外圧」の赤裸々な関係を、歴史学者・本郷和人と国際政治学者・簑原俊洋が読み解く。【「TRC MARC」の商品解説】
遣唐使からモンゴル来襲、ペリーの黒船来航から連合国軍による占領まで、日本が岐路に立たされる時、そこにはつねに「外圧」があった──。メディアでも人気の歴史学者と気鋭の国際政治学者が、対外関係の歴史から日本の今後を展望する。【商品解説】
著者紹介
本郷 和人
- 略歴
- 〈本郷和人〉東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。博士(文学)。
〈簔原俊洋〉米国カリフォルニア州出身。神戸大学大学院法学研究科教授。認定NPO法人インド太平洋問題研究所理事長。博士(政治学)。
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エピソードを交えた対談は興味深い
2023/03/28 22:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、遣隋使・遣唐使から戦後日本の降伏と占領期まで14の項目について、日系アメリカ人の政治学者と日本史に関する多くの著作のある歴史学者の対談で構成。対談で話題となっている人物や事象について脚注に解説があり、歴史に疎い読者にも理解できるように配慮されている。タイトルは「外圧」となっているが、外圧に限らず諸外国との関係で影響を受けた日本の動向について、通常の歴史書では触れられていないエピソードも交えた対談は読み応えがある。そのエピソードの一部を紹介する。◆遣唐使船の4隻に1隻は遭難して沈んだ。その危険を顧みず、大陸文化の摂取に努めた。◆モンゴルの来襲において日本が受けた一番の影響は、日本は神国だからいざとなったら神風が吹くという迷信が生まれたことかもしれない。そうした日本人の精神性は太平洋戦争にも影響を与えた。神社や寺が拝んだので、神風が吹いた。だからご褒美をくださいという話が当時からあったらしい。対談者の歴史学者は、「神社や寺がすごくがめつい」と感想をのべている。◆伝来した鉄砲を改良して性能を高めたため、ヨーロッパ製より殺傷能力が高く、しかも戦国時代の日本の火縄銃の数は世界一。したがってその当時の日本の軍隊は世界最強ではなかったか。◆幕末に来航したペリーは、事前にシーボルト所有の蔵書を大量に購入するなど日本に関する情報を収集、徹底研究して交渉に臨んだ。◆軍人による警護など一切なく、通訳のヒュースケンのみを連れて幕末に通商交渉のために来日したハリスは、イギリス嫌いの親日家。「イギリスの植民地争奪戦から日本を守ることが自らの最大の使命だ。神の加護あれ」とは、来日した時のハリスの日記である。攘夷運動が盛んな幕末に、護衛なしで来日したハリスの度胸、日本の統治システムにそれなりの信頼があったのか?◆日露戦争後のポーツマス条約交渉を担った小村寿太郎の英語力はすばらしい。小村がつづった文書を読むと改めてすごいと思う。当時、あのレベルの英語をかける人は、ほとんどいなかったのではないか。(対談者の日系アメリカ人の感想)