紙の本
緩い?ぬるい?
2023/10/29 10:38
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちゃんとした探偵が登場するでもなく、
なんとなくだらだらと展開していく推理。
こういうのもアリか。
特別おもしろいわけではなかった。
紙の本
クローズドサークル
2024/01/20 11:20
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投稿者:ミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クローズド・サークルの館を舞台としたミステリで雰囲気はとても好みでした。
不思議な雰囲気模様な作品でして、登場人物達が「これがミステリだったらこうなるよね。」というメタ的な思考を持って動いていると感じるのが面白かったです。ある程度本格ミステリを読み慣れた方が、事件現場はこうだよね、演出や犯人はこうなるというお約束で期待する展開を作中内のキャラは理解しており、読者が期待する動きを自覚して行動していると感じます。
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「事件を解決するはずの名探偵が…いない!!」
え、クローズドサークルで名探偵がいないって、どうなるの??という疑問と好奇心に惹かれて読ませていただきました。
ある館に集まった人々。そして起こる殺人。名探偵はいないけれど、探偵役を名乗り出るのは、大学のミステリ文学サークルに所属するミステリ大好き二ノ宮くん。でもどうにも頼りない…。いかにも怪しい動きをする人、二ノ宮くんとは別に調査や考察を始めていく人…
緊迫した状況のはずなのに、みんなの正直な気持ちがダダ漏れていて思わず笑ってしまう。
特に推理お披露目の段になって、みんなが持論を語るけれど、どれも決定打にかける。迷走しまくり。こんなんで本当に解決できるの?とソワソワしながら、徹夜で読み切りました。
登場人物たちが個性的で、最終的にヤバいやつ選手権みたいな様相を呈してきて、目が離せなかった。
今までまともだと思っていた人が、最後の最後の独白で、一番ヤバいんじゃないか…と衝撃を受けた。
読者への挑戦もあり、ミステリ好きにはたまらない作品。
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カラスは言った…の渡辺優さんのミステリー。
途中で「ここまでで全員一回嘘をついている」とか、「ここまでの情報で解ける」とか出てきて面白かった。
そしてポンコツ探偵しかいなくて、面白かった。
犯人は牧という記者。お祖父様の前にいる元同級生が、無知な振る舞いをするのが嫌でお祖父様を殺し、死にたがっていたシェフを殺し、自身も死のうとした。
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山中にある私雨邸に集まった11人。
私雨邸所有者の雨目石昭吉が殺される。
犯人は誰なのか?
視点が各人入れ替わりながら物語は進んでいくのが様々な視点で事件をみられるのは面白かった。
素人探偵たちがそれぞれ推理を披露し玉砕していく中、最後に残った意外な探偵役が予想した犯人もまた意外な人で。私は怪しいと思ってなかった人だったから、えっ?!ってなった。
でも私的には犯人より二ノ宮が一番ヤバイ人に思えたなぁ( ̄▽ ̄;)
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渡辺優さん、初読みの作家さんだったけれども、文体に癖がなく読みやすかった。
個人的に文体というのは大切だと思っている。
プロの文筆業の方に「読みやすかった」というのは失礼なのかもしれないが、特にミステリの場合、個性的すぎる文体は(私の場合は)ストーリーを追う障害となり、文中に示された手がかりを見落としたりするので、飲み込みやすい文体というのは大切である。
さて、内容について。
この作品は、本格ミステリの王道ともいえる「嵐の山荘」「クローズドサークル」ものである。
しかし、明らかな「探偵役」というものがおらず(その属性から探偵役をつとめようとする人物は出てくるものの)、タイトルとおり数名の「視点」によって事件が描かれている。
そして、最後の解決編で各人の視点からの推理が披露され、お互いの推理の欠点を指摘し合って、「合議制」のような形で真犯人が明らかにされる。
一見、読者は「神の視点」を得ているかのように思われるが、視点人物は数名に限定されるため、見えそうで見えない事件の全体像……という部分が面白かった。
また、視点人物の独白によって事件自体に厚みがでて、最後まで引き込まれてしまった。
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〈探偵不在〉のクローズド・サークル
謳い文句が秀逸すぎる
トリック、犯人は、
ちょっと見破れなかった
最初ちょっと乗れなかったので、
高評価はしてないけど、
最後はゾワゾワした
まずまずかな
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嵐の私雨邸に取り残された11人の男女。
資産家のオーナーは密室で刺殺され、世にも珍しい〈探偵不在〉のクローズド・サークルが始まる。
館に集ったのは怪しい人物ばかり。いったい誰が犯人を当てるのか。各人の視点からなされる推理の先に、思わぬ悲劇が待っている。
探偵は出てこないクローズドサークル。いや、探偵もどきは出てきた。そして、各人の視点で今までクローズドサークルを見たことがなかったかなと思った。いつも探偵の助手の目線もしくは神の目線だったことに気が付いた。
クローズドサークルに巻き込まれた人たちの目線で、少し印象に残ったのが、被害者の家族が感じた「この状況を楽しんでないか」という感情。一緒に閉じ込められたミステリー同好会の大学生。その大学生が、嬉々として事件に首を突っ込んでいく。「ついに人が死んだ!」「何かあったんだ!」って喜ぶの本当…ってなった。
まぁ、今まで私だって「神の目線」でそう思っていましたよ。だけど、自分の家族や大切な友人が殺されてショック受けてる隣で、嬉々とされたらなぁと正直思った。
事件の真相はまさかだったし、その伏線なんていつも通りに気が付かなかった。そして、事件の真相が明らかになったときに、そのページに戻った。確かに…ってなったしな。
大学生の推理が外れて、本当にスッキリした。探偵気取りの人、本当に無理だった。そして、あの子の恨みはすごかった。まぁ、恨まれても仕方ないし、しょうがいないけど、可愛かったなと。
2023.5.20 読了
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視点が変わる推理小説は結構あるけれど、その多くは視点を変えて同じ出来事を繰り返し説明するタイプではないだろうか?
本書は視点を変えながら話が進んでいく点で、珍しい構成な気がした。
犯人も結末も思い至らなかったな。だからと言って、アンフェアな話というわけではない。まあ、こんな動機で人が殺されるのか?ではあるけど。
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一緒に推理したい人にオススメ。
私は犯人当ては苦手で、当てられる事も少ない。今回もかなーり最後の方でわかった。
話はそんなにビックリするような目新しさとかはなく、ごく普通の推理小説かと。
話を読んで楽しむより、読者が犯人当てを楽しむ本ではと感じた。
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全然考えずに読んでいて、次々推理が外れていくから結局犯人は誰か予想ができなかった。探偵役の主人公がいるミステリーがほとんどなので斬新だった!
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良い意味で期待を裏切る本格ミステリという印象。
本格ミステリの素材はこれでもかというほど集まったにも関わらず、名探偵も名推理もなく、なんとなく犯人が明らかになってしまった感じだった。
素人たちの推理合戦は少々くどいように感じたが、それ自体も推理のために必要なプロセスなのであればしかたないか。
情報はフェアに散りばめられており、推理自体は可能だった。
動機のネジが飛んだ感じや結末は本格らしくて好み。
文体も読みやすく、一気に読んでしまった。
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嵐の中の館に男女11人が閉じ込められた!!これは面白いぞ!館だ!クローズド・サークルだ!ミステリだ!でも名探偵は??完全な主役(犯人では絶対ない人)がいない全員が犯人の可能性のある状況でその中の3人の視点を中心に描かれるストーリー!視点が変わって見る人が変われば見え方も変わっていく様が面白いな〜!
昔「かまいたちの夜」でも思ったけど関西弁ってシリアスな雰囲気を和ませるパワーを持っとりますな〜とりあえず一条くんの「ダイイングメッセージすな」はミステリ史上上位に入るツッコミかも。
ここまでの視点で犯人特定は可能であるみたいな感じでめちゃくちゃ挑戦的な感じやから今作は読み返してでも犯人見つけてやる!!って思ったけど結局犯人わからんかった。
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迷推理に継ぐ迷推理で、色んな視点での考え方が見られる作品でした。ラストはしっかりとした答え合わせもあり、綺麗に終わって面白い作品でした。
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奇妙なリアル感が押し寄せる!可愛い装画だけど、ド本格なミステリー #私雨邸の殺人に関する各人の視点
■きっと読みたくなるレビュー
正直可愛らしい装画に魅了され、中身はどんなもんだろうと舐めていたのですが、思った以上に鬼しっかりとした本格ミステリーでした。申し訳ございません。
私雨邸の過去の逸話から、本格ミステリーにありがちな魅力たっぷりの登場人物たち。密室殺人、ダイイングメッセージ、クローズドサークル…完全に本格ミステリーです。
本作で一番好きなところは、フィクション満載な舞台設定なのに、奇妙なリアル感があるところ。勝手な推理をしたり、疑心暗鬼になったり、死に対する向き合い方がバラバラだったり。実際こんな事件に巻き込まれたら、集団なんてこんな感じかもしれませんね。
特に推理パートが素晴らしいんです。
緩~くありがちな世界観なセリフ回しで推理が進行するのですが、議論の内容はガッツリ謎解きです。密室トリックやダイイングメッセージなんて、いやー唸りました。
そして何と言っても解決編の構成と真相がスゴイ。
一気にすべての謎が明らかになっていく爽快感があるし、伏線回収も、納得感もバッチシある。重厚感もたっぷりで完璧でした。
なお登場人物の二ノ宮くんは生き方を見つめなおしたほうがいい。
君は将来が不安だ…
■きっと共感できる書評
本の魅力は、その作品の世界に飛び込めるところですよね。
海外に行けたり、過去の時代に戻れたり、ロマンスに浸れたり、名探偵や殺人犯になれたりもします。なかなか実体験できなことを、簡単に味合わせてくれる。
本書を読んでいると、あなたもやりたいことをやってみなよ!と言われている気がするんです。過去や環境に縛られたり、うじうじ悩んでないでチャレンジしようって。
2023年6月9日、今日の天気は本書と同じように雨が降ってます。
週末に晴れたら、ちょっとだけ旅にでようかな。