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紙の本
歴史学の始まり ヘロドトスとトゥキュディデス (講談社学術文庫)
著者 桜井 万里子 (著)
紀元前5世紀、東地中海世界の神話と伝承を満載してペルシア戦争を描いた歴史の父・ヘロドトスと、その手法を批判し、確かな事実からペロポネソス戦争を記録したトゥキュディデス。2...
歴史学の始まり ヘロドトスとトゥキュディデス (講談社学術文庫)
歴史学の始まり ヘロドトスとトゥキュディデス
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商品説明
紀元前5世紀、東地中海世界の神話と伝承を満載してペルシア戦争を描いた歴史の父・ヘロドトスと、その手法を批判し、確かな事実からペロポネソス戦争を記録したトゥキュディデス。2人の天才の対照的な個性と実像に迫る。〔「ヘロドトスとトゥキュディデス」(山川出版社 2006年刊)の改題,加筆〕【「TRC MARC」の商品解説】
ヘロドトスとトゥキュディデスは、ともに紀元前5世紀のギリシア、最盛期のアテナイに生きた歴史家である。しかし二人はいずれも、自らを「歴史家」とみなしてはいなかった。この時代、まだ歴史というジャンルは存在しなかったからである。ギリシアの文学的伝統のなかから「歴史叙述」という新たなジャンルを創設し、さらに「歴史学」への一歩を踏みだした二人の実像を描き、今後の課題を考える歴史学への入門書。
ペルシア戦争を主題として、ギリシアからオリエントの地理・歴史と伝承を網羅し、「歴史の父」と呼ばれるヘロドトスの著述は、東地中海世界を自由に飛翔するかのように想像をふくらませ、時に荒唐無稽なエピソードも盛り込まれる。一方、ヘロドトスより一世代ほど若いトゥキュディデスは、「先輩」のこうした手法を批判し、近代歴史学にも通じる史料批判で確かな事実を重ねて、アテナイとスパルタが覇権を争ったペロポネソス戦争を記録した。しかし、ヘロドトスは本当に、後世の歴史家が批判するように「嘘つき」だったのか? そして、トゥキュディデスが書かなかった事柄のなかには、どんな史実が隠されているのだろうか? 個性豊かな二人の天才歴史家に、再び教えを請うべき時が来ている。
[原本:『ヘロドトスとトゥキュディデス――歴史学の始まり』山川出版社2006年刊]
目次
1 二人の歴史家と二つの戦争
2 ヘロドトスは嘘つきか?
3 新しいヘロドトス像
4 ヘロドトスの描いた史実
5 トゥキュディデスの「ヘロドトス批判」
6 トゥキュディデスが書かなかったこと
7 歴史叙述から歴史学へ
あとがき
学術文庫版あとがき
【商品解説】
目次
- 1 二人の歴史家と二つの戦争
- 2 ヘロドトスは嘘つきか?
- 3 新しいヘロドトス像
- 4 ヘロドトスの描いた史実
- 5 トゥキュディデスの「ヘロドトス批判」
- 6 トゥキュディデスが書かなかったこと
- 7 歴史叙述から歴史学へ
- あとがき
- 学術文庫版あとがき
著者紹介
桜井 万里子
- 略歴
- 1943年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、現在、東京大学名誉教授。おもな著書に『古代ギリシアの女たち』(中公新書)、『古代ギリシア社会史研究―宗教・女性・他者』(岩波書店)、『ソクラテスの隣人たち』(山川出版社)、編著に『新版世界各国史17ギリシア史』(山川出版社)、共著に『世界の歴史5ギリシアとローマ』(中央公論新社)『集中講義! ギリシア・ローマ』(ちくま新書)など。
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わかりやすい
2024/05/09 13:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史学の始まりについて、わかりやすく解説されていてよかったです。古代ギリシアのヘロドトスなど、興味深く読むことができました。
電子書籍
歴史学の誕生以前
2024/04/13 08:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヘロドトスやトゥキュディデスは歴史学の祖とされるが彼らの時代にはまだ歴史学という概念は登場していなかったという視点から彼らの著作に触れていて面白かった。
紙の本
ヘロドトスは神話や伝承の記載は不要だと批判されていた
2023/06/01 15:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史学の父、ヘロドトスがペルシャ戦争(ギリシャに遠征してきたペルシャ軍とギリシャの戦い)を描いたの時、神話や伝承の記載は不要だと批判され、プルタルコスにいたっては「ヘロドトスの悪意」といまで毒づいた、それではペロポネソス戦争についてのトゥキュディデスの記述はどうだったのか、予想外にのめり込んで読んでいる