- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/04/05
- 出版社: 亜紀書房
- サイズ:19cm/447p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7505-1787-2
読割 50
紙の本
賢人と奴隷とバカ
著者 酒井 隆史 (著)
資本主義×知識人が一体となって管理・支配しようとする現状を問い、近代社会の土台に存在する、無名の人びとが蓄積してきた知や技術に光を当てる。2012〜2022年に書いたエッ...
賢人と奴隷とバカ
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商品説明
資本主義×知識人が一体となって管理・支配しようとする現状を問い、近代社会の土台に存在する、無名の人びとが蓄積してきた知や技術に光を当てる。2012〜2022年に書いたエッセイと書きおろしを収録。【「TRC MARC」の商品解説】
「ニッポンにいるのは、賢人気取りばかりだ」
「ポピュリズム」「反知性主義」「ポスト・トゥルース」
時代を「象徴」する言説に潜む〈大衆への差別的なまなざし〉。
資本主義×知識人が一体となって管理・支配しようとする現況を問い、近代社会の土台に存在する、無名の人びとが蓄積してきた知や技術に光を当てる。
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◆「中立」の立場から差別する過激中道[エキストリーム・センター]
◆ 平等を求める動きへのシニシズム
◆ 格差と対立を無視し、円滑な社会運営を志す「秩序派」
◆ 愚かな群衆に囲まれていると感じるリベラル知識人のナルシズム
知的ソースをあげて、スマートに切って捨てる態度、利得と犠牲の計算のような知的操作で、割り切ってみせる態度は根本的には、この世界とは別の世界にむかう衝動や想像力にむけられているようにおもわれるのである。
〈支配する知ではなく、解放する知を求めて〉
──私たちが生き延びるための唯一の方法はデモクラシーを深化させることである。【商品解説】
目次
- ◆はじめに……賢人とドレイとバカ 二〇二三年、春
- 第I部 無知と知、あるいは「大衆の恐怖」について
- 01.現代日本の「反・反知性主義」?
- 02.「反知性主義」批判の波動──ホフスタッターとラッシュ
- 03.ピープルなきところ、ポピュリズムあり──デモクラシーと階級闘争
- 04.「この民主主義を守ろうという方法によっては この民主主義を守ることはできない」──丸山眞男とデモスの力能
- 05.一九六八年と「事後の生(afterlives)」──津村喬『横議横行論』によせて
- 06.「「穏健派」とは、世界で最も穏健じゃない人たちのことだ」──「エキセン現象」をめぐる、なにやらえらそうな人とそうじゃない人の「対話」
著者紹介
酒井 隆史
- 略歴
- 〈酒井隆史〉大阪公立大学教員。専門は社会思想史、都市社会論。著書に「自由論」「暴力の哲学」など。
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紙の本
「主人」もいます。
2023/08/23 16:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
刺激的なタイトルもあって、多分売れたんだろうとはおもいますが、実はこのタイトル(の「寓話」)、わりと、わかりにくいものです(だから寓話として示している)。「賢人」「ドレイ」「バカ」以外にもう一人アクターがいて、それは「主人」です(元となった魯迅のオリジナルでも一回だけでてきます)。「ドレイ」の所有者。そして、「賢人」も「主人の側の賢人」と「ドレイの側の賢人」に二分される、というか、そう見なしあっている(ほんとうにそうだとは断定はされていない、微妙な書き方をしています、これは酒井版?オリジナル)。それぞれ「誰の顔」を思い浮かべるかは、本論各論を読んでいくと鮮明になってはくるのですが、「二分された」が同じ顔になったり、「バカとは思われたくない、賢いふりをする、賢人にあこがれる、ドレイ」まで同じ顔になったりもします。「バカ」は同じ顔にはなりません。
「刺激的なタイトル」ゆえに、敬遠されていた方にこそ、お勧めします。
紙の本
「放射脳」とは、面白い
2023/09/04 14:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「放射能」もとい、「放射脳」、著者は反原発派のうち過激な活動、発言を繰り返す人々を揶揄してこう呼ぶ、私もどちらかというと反原発派なのだが「放射脳」の人たちは苦手だ