エルサレムの歴史と文化 3つの宗教の聖地をめぐる
著者 浅野和生 著
ユダヤ教やキリスト教、イスラム教の聖典に描かれ、史跡が数多く残る古都エルサレム。今も世界中から巡礼が訪れる。その文化は、古代イスラエル王国が興った紀元前一〇〇〇年ごろから...
エルサレムの歴史と文化 3つの宗教の聖地をめぐる
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商品説明
ユダヤ教やキリスト教、イスラム教の聖典に描かれ、史跡が数多く残る古都エルサレム。今も世界中から巡礼が訪れる。その文化は、古代イスラエル王国が興った紀元前一〇〇〇年ごろから現在まで、諸民族の激しい攻防をくぐり抜け、受け継がれてきた。本書は、貴重な現地写真など一五〇点以上の図版と共に、「聖なる都市」の唯一無二の魅力を紹介。聖地の起源を物語るエピソードを随所に交え、美術館を巡るように街を探訪する。
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聖跡の都
2023/07/13 17:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
エルサレムを訪れた時、この都市は何故ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地になったかを少ない知識から引っ張り出すのに労した事を思い出す。帰ってからこの地の歴史を改めて読もうとしたがなかなか手ごろな本には出合えなかった。本書はエルサレムの聖跡・史跡をその背景となった歴史や聖書の記載を丁寧に説明しながら歩いている。この街を歩いた記憶をも呼び戻してくれた。宗教史の学びにもなると思う。コロナが終息し始め入国が認められ始めた時に著者はエルサレムを訪れ、気になるところを確認したとの行動には頭が下がった。
こういう本はなかった
2023/06/04 11:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みしょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
宗教的な聖地も、現代のアニメの聖地を作るようなもので、「体験型の立体作品」と断じたのが筆者の主張である。どういう物語を元にして、どういう仕掛けをして作ったのかということがよくわかっておもしろかった。こういう本はかつてなかったと思う。音楽など文化全般にわたって筆者の広い知識が披瀝されている。比喩として和田アキ子が出てきたのには笑ってしまった。
本としてはいいけれど
2023/05/25 18:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1918年に白衛軍の攻勢で、後年トロツキーが「亡命日記」で書いたところの「反革命の旗印」にならないようにチェキストに虐殺されたエリザヴェータ・フョードロヴナについて、「エカテリンブルグ」で殺されたのはニコライ2世一家と最後まで付き従う事を許されていた従者であって、実際はアパラエスクの廃坑だ。また1981年に列聖したのは在外ロシア正教会であって、「ロシア正教会」では普通、モスクワ総主教座を頂点としたソ連の教会を指すので区別した方がいいのではないか。
「アッラーの神」とは以前、よく言われていた「アラーの神」みたいだが、使われなくなった言い方なはずだが。あと参考文献目録がないのも気になる。
それ以外は読みやすい本だ。現代のイスラエル・パレスチナについて、イスラエルを批判する文脈でアラブ人の住居を破壊するとは取り上げられても、アル・アクサ-・モスクの境内で十字軍時代に「ソロモンの厩舎」と称された遺跡を破壊してモスクが建てられた事や巡礼者目当て?でヨルダン川西岸を占領しているイスラエルとヨルダンが洗礼者ヨハネがナザレのイエスに洗礼をしたところを制定したり、それとは別に洗礼体験所(写真を見る限り、バプテスト派式の「浸礼」が正しいように見える)があるとは知らなかった。
はじめにには「聖書の登場人物は新共同訳聖書に従ったものが多いがすべてではない」とあるが、福音書の書名が「ルカの福音書」という具合に新改訳聖書式だ。