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紙の本
家族じまい (集英社文庫)
著者 桜木 紫乃 (著)
【中央公論文芸賞(第15回)】認知症の母と、齢を重ねても横暴な父。長男長女、墓守、責任という言葉に距離を置いてきた日々。二世帯同居を考えている妹。親孝行に名を借りた打算は...
家族じまい (集英社文庫)
家族じまい
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商品説明
【中央公論文芸賞(第15回)】認知症の母と、齢を重ねても横暴な父。長男長女、墓守、責任という言葉に距離を置いてきた日々。二世帯同居を考えている妹。親孝行に名を借りた打算はないか…。家族という単位と役割を、北海道を舞台に問いかける長編。【「TRC MARC」の商品解説】
【第15回中央公論文芸賞受賞作】
「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」妹からの電話で実家の状況を知った智代。かつて横暴だった父が、母の面倒をみているという。関わり薄くいられのも、お互いの健康あればこそだった。長男長女、墓守、責任という言葉に距離を置いてきた日々。妹は二世帯同居を考えているようだ。親孝行に名を借りた
無意識の打算はないか。家族という単位と役割を、北海道を舞台に問いかける傑作長編。
【著者略歴】
桜木紫乃(さくらぎ・しの)
1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で「オール讀物」新人賞を受賞。07年に同作を収録した単行本『氷平線』を刊行。13年『ラブレス』で島清恋愛文学賞を受賞。同年、『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞し、ベストセラーとなる。他の著書に『起終点駅 ターミナル』『無垢の領域』『蛇行する月』『裸の華』『緋の河』『孤蝶の城』など。
【商品解説】
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紙の本
家族を畳み込む
2023/08/06 08:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
里芋の子芋のように、いくつもの家族が連なっている、そんな感覚を抱きながら読み終える。20歳代から80歳代の5人の女性の視点で、認知症が進行していく母の介護を父がどのように対処するのかを、二人の娘を軸に物語が広がる。親の終活、老々介護など、老いることの切なさが、自らも感じている事柄に、波立つ。家族を仕舞うということを考えるきっかけになるのかもしれない。家族を終える、止める、縁を切るというのではなくて、衣服を畳み込むように、広がりを失くし、しまい込むような感覚。一文一文にはっとすることがある見事な文芸だった。
紙の本
結局はみんな1人
2023/06/21 17:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族なんて、こんなものですよね。
自身も多分家族とは親も今の家庭の家族とも濃い縁は感じません。
強いていうなら父と次男が家族といえるのかな、という感じです。
生まれて来るのも死ぬのも1人なのですから。
紙の本
重苦しい小説であった
2023/08/21 14:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
重苦しい小説であった。この著者の作品は「ホテルローヤル」以来多くを読んでいる。警察小説などは秀逸だ。かなり悲惨な生活を描いたものもあるが,昔のおとぎ話を読むようで気が重くなることはなかったのだが,この小説はトピックな身近なだけに身につまされるというか重苦しい気分になってしまった。子どもには負担をかけずにきれいにこの世を去りたいものだ。