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紙の本
海神の娘 (講談社タイガ)
著者 白川 紺子 (著)
娘たちが海神の託宣を受けた島々の領主の元へ嫁ぐと、島は繁栄するという。花勒の先代領主に父を処刑された蘭は「海神の娘」として、花勒の若き領主・啓の元へ嫁ぐ。蘭とやさしき啓の...
海神の娘 (講談社タイガ)
海神の娘
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商品説明
娘たちが海神の託宣を受けた島々の領主の元へ嫁ぐと、島は繁栄するという。花勒の先代領主に父を処刑された蘭は「海神の娘」として、花勒の若き領主・啓の元へ嫁ぐ。蘭とやさしき啓の紡ぐ新しい幸せへの道。【「TRC MARC」の商品解説】
世界の南の端にある「花勒」「花陀」「雨果」「沙文」の四つの島は海神のものだという。
島々は、海神たる蛇神の抜け殻からできた、という。
各島はそれぞれの領主によって治められていたが、
領主を決めるのは海神に仕える巫女王の託宣だった。
巫女王のもとには「海神の娘」が集う。
娘らは託宣によって領主のもとへ嫁いでいく。
彼女たちを娶ることで、島は海神の加護を得て、繁栄するのだという。
今宵もまた、ひとりの巫女が舟に乗せられ、月明かりの下、島影へ近づいてゆく。【商品解説】
著者紹介
白川 紺子
- 略歴
- 三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞。主な著書に『下鴨アンティーク』『契約結婚始めました』「後宮の烏」シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)などがある。
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紙の本
ひきこまれた
2023/10/31 10:25
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
後宮の烏と同じ世界観と聞いて読んでみました。海神の託宣を受けた島々の領主へ巫女たちが嫁いでいくお話。なんとも幻想的で、ひきこまれました。4話はどれも短編なので、長く読みたいというお話もありました。
紙の本
海の神
2023/08/09 02:02
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な不思議な神様と巫女の話。海蛇の海神様が自分の鱗から生まれでる娘を、それぞれの人生を送らせて、死んで海に還らせる。その魂が海神様の花となり、やがて又 鱗になる。娘の人生によって花の出来は変わる。過酷な人生だからと言って素晴らしい花となるとは決まらない。幸せだと思える人生だからと言って、満たされたものとは限らない。人それぞれ。深い深いお話でした
紙の本
白川先生らしい連作短編集
2023/12/26 04:18
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『後宮の烏』の世界で、南方にある海神の影響を受ける島々。
島々の領主達は海神の託宣によって選ばれ、海神の娘と呼ばれる託宣で選ばれた花嫁を迎える。
花嫁となった海神の娘達それぞれの短編連作集。
神託に従えば幸せになれるのかというとそうでもないのが白川先生らしい世界観というか。
結局神は人とは考え方が違うし。
でもそれぞれの領主も娘たちも、神に選ばれたのはわかる感じ。
最後の二組は、まぁ二組と境遇の時点で入れ替わるのだろうな、と思ったけど、幼馴染推しでいきたかったわ。
心を通わせるところは短編で端折られて共感できないしね。
紙の本
四つの物語連作短編集
2023/09/30 20:37
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
海神の託宣により領主に嫁ぐ海神の娘。
輿入れされる領主も娘もその託宣を受け入れることとされており、作法も決まっている。
誰が領主になるかは海神の託宣による。
海神の娘として島に行くのも海神の託宣による。
彼らには選択の余地がない。
背けば、海神の意向に逆らうことになるから。
そういう意味で共通点のある二人が、徐々にお互いを知り、かけがえのない存在になっていく。
そういう物語だけど、最後の話が素敵だ。
二人の海神の娘の絆がわずかだけれども、自分で選べることを作った。
そして、悠久の時は流れ続ける。
この世界観、空気感に引き込まれる。
厳しい現実もあるが、それらを経験しても生きていく強さ、しなやかさも二人の絆になっていくのだと思った。
電子書籍
ファンタジー
2023/09/28 21:24
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
海神と巫女と領主。海神の命により、巫女が島から、島の領主の元へ嫁いで行く短編集4話。巫女との婚姻が、島の発展になるためだそうです。 巫女と、その領主のお話ですが、最初と最後のお話がよかったですね