- 販売開始日: 2023/07/20
- 出版社: マイクロマガジン社
- ISBN:978-4-86716-432-7
さよならの向う側 Time To Say Goodbye
死んだ後、最後に一日だけ現世に戻り、会いたい人に会える時間が与えられる不思議な場所、『さよならの向う側』会えるのは自分が死んだことを知らない人だけ、という困難なルールのあ...
さよならの向う側 Time To Say Goodbye
商品説明
死んだ後、最後に一日だけ現世に戻り、
会いたい人に会える時間が与えられる不思議な場所、
『さよならの向う側』
会えるのは自分が死んだことを知らない人だけ、
という困難なルールのある中、
案内人・谷口と常盤は、今日もここを訪れる人たちを待ち続ける。
「――あなたが、最後に会いたい人は誰ですか?」
人と人、想いと想いを繋ぐ感動の物語、第一部完結!
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一部完結
2023/07/24 01:29
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
死後一日だけ現世に戻れるが、会えるのは「自分の死を知らない人」のみ。奇抜なアイディアと純粋な思い遣りが繋ぐ、心揺さぶる架け橋のような感涙物語、シリーズ第3弾。
谷口の章の完結という事で、今までの登場人物の話が折々に触れて出てきて、ずっと見守っていた身としてはとても感慨深いものがあった。老若男女+αと幅広い視点で物語が構成されていて、生きている限り付きまとう「死生観」と併せて、対象者を選ばず共感を誘い、今作からでも十分楽しめる作品。通して読むとテーマの「繋がり」をより丁寧に感じ、登場人物の数だけある様々な価値観に触れる事で、視野が広がった気がした。
特に「らいおんハート」は意外性があって一番好きな物語。言葉に出したとしても、必ずしも需要と供給が一致する訳ではない人間関係。そんな障壁を容易く飛び越える、二人が過ごしてきたありきたりな日常の記憶。共有してきた思い出を照らし合わせる度に、キラリと光り、色付く。名前に隠されたギミックも微笑ましくて最高だった。
集大成「てがみ」の、真司の然り気ないアシストや、手紙から読み取れる愛情と不器用さに、谷口の遺伝を感じられた所も面白かった。
今から二部がとても楽しみ。