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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/09/12
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:19cm/255p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-391747-4
紙の本
君のために鐘は鳴る
著者 王元 (著),玉田 誠 (訳)
【金車・島田荘司推理小説賞(第7回)】デジタル・デトックスのために孤島にやってきたメンバーが次々に死を遂げる。偶然居合わせたミステリ作家がそのすべてを目撃するのだが、なぜ...
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商品説明
【金車・島田荘司推理小説賞(第7回)】デジタル・デトックスのために孤島にやってきたメンバーが次々に死を遂げる。偶然居合わせたミステリ作家がそのすべてを目撃するのだが、なぜかメンバーたちの眼には彼の姿が映らないらしく…。【「TRC MARC」の商品解説】
島田荘司推理小説賞受賞!
21世紀の『十角館の殺人』がマレーシアから登場
最愛の妻を亡くし引退したベストセラー作家がある日ふと目覚さますと、そこは見知らぬ孤島だった。
やがて桟橋に船が着き、老若男女が島に降り立つ。一行はデジタル機器に囲まれた日常の疲れを癒し、本来の人間性を取り戻す「デジタル・デトックス」のために島に渡って来たという。
メンバー相互の会話や、視線を合わせることさえ禁じられ、読書やメモをとること、音楽を聴くことも不可。食事は菜食のみ、そして殺生も厳禁という環境の中でデジタル・デトックスが始まるが、やがて残酷な連続殺人事件が発生する。
作家はそのすべてを目撃するのだが、なぜかメンバーたちの目には彼の姿が映らないらしい……。
華人系マレーシア人の女性作家が、ミステリ界の巨匠・島田荘司氏が提唱する21世紀本格に応えて放った、〈21世紀の『十角館の殺人』〉!
【商品解説】
著者紹介
王元
- 略歴
- 〈王元〉中華系マレーシア人。作家。マレーシア赤トンボ児童小説賞銀賞、台湾推理作家協会賞受賞。
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電子書籍
デジタル化への警鐘
2023/10/28 17:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:破壊神小畑 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もとより島田荘司作品が好きで、その流れでこの作品に出会った。海外作品で新人賞ということであまり期待せずに読んだが、これが中々に面白い。
まず、海外ミステリー特有の読みづらさが少ない。これには、物語が日本の新本格に似ている構造となっていることが深く関係していると思われる。
次に、トリックがすごい。デジタル化が進んだ社会における特殊なトリックは他の方のレビューにもある通り、確かにバカミスのように見えるかもしれない。終盤の展開で逃げに走ったようにも思えるかもしれない。
でも、それこそがフィクションではないのだろうか。「なにぃ!?」と読者を驚かせるのが本格ミステリーの醍醐味だろう。現実的なものが好きなら社会派を読めと言いたい。
最後に、皆様のレビューの通りこの作品では設定を十分に活かしきれていない点が多く見られるが、その至らぬ点を補うだけの新本格への愛を感じられたので5点をつけさせていただいた。これからの華文ミステリーの発展を祈る。