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本所おけら長屋 読み始めセット (PHP文芸文庫)
著者 畠山 健二 (著)
シリーズ20巻&累計200万部達成記念の特別限定セット!江戸は本所亀沢町にある貧乏長屋には、個性的な面々が住んでいる。万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お...
本所おけら長屋 読み始めセット (PHP文芸文庫)
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商品説明
シリーズ20巻&累計200万部達成記念の特別限定セット!
江戸は本所亀沢町にある貧乏長屋には、個性的な面々が住んでいる。万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦や後家のお染、 浪人の島田鉄斎らが繰り広げる、笑いあり、涙ありの大人気時代小説シリーズ。
これから読み始める方に最適で大変おトクな、1~3巻詰め合わせです。【商品解説】
著者紹介
畠山 健二
- 略歴
- 作家
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人気シリーズのスターターセット
2024/01/03 06:17
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸の貧乏長屋を舞台に、お騒がせ独身男コンビを筆頭に、大家や浪人や訳ありな住人たちが、日常のちょっとした事件を解決していく、愛すべきお節介者たちのドタバタ時代人情物語。
シリーズ20巻と今からでは躊躇してしまう長さだが、お得な価格の3巻セットは手が出し易くて良い。基本的に1話完結の連作短編だから、ゆるく読み進めて追い付けるのも良い。
住人は多いが、漏れなく全員が異彩を放っていてインパクトが強く、長屋の住人紹介図も手伝って、混乱する事なく読み易い。
決して余裕があるわけではないのに、困ってる人を放っておけない江戸っ子魂。貧乏でも心はいつも温かい。互いの良い所と、時には賢しさも吸収して、似た者同士の「万松コンビ」を始め、長屋全体が一つの似た者家族になっていくのを微笑ましく感じた。
特に、おかぼれ~ふろしきまでの「久蔵」の物語が心に響いた。自分の損得勘定は一切なしにも拘わらず、相手へは得を与えようと試行錯誤する優しさ。お梅の「湯の子」など、その時代特有の問題も知れて勉強にもなった。重いストーリーも軽快な文体と、想像の斜め上を行く空回りの破壊力に、笑いがとまらなかった。
他人事に首を突っ込まずにはいられないが引き際は潔い、そんな住人たち全員が主役の飽きがこないシリーズ。
20巻まですべて読んでも、きっとまだ先を読みたいと思うだろうと、3巻を読み終え感じた。