- 販売開始日: 2023/11/22
- 出版社: 清談社Publico
- ISBN:978-4-909979-53-7
東映任侠映画とその時代
著者 山平重樹
鶴田浩二、高倉健、若山富三郎、藤純子、菅原文太、『網走番外地』『昭和残侠伝』『博奕打ち 総長賭博』『極道』『緋牡丹博徒』『仁義なき戦い』『日本暗殺秘録』『日本の首領』『極...
東映任侠映画とその時代
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商品説明
鶴田浩二、高倉健、若山富三郎、藤純子、菅原文太、
『網走番外地』『昭和残侠伝』『博奕打ち 総長賭博』『極道』
『緋牡丹博徒』『仁義なき戦い』『日本暗殺秘録』『日本の首領』『極道の妻たち』…etc.
日本が最も熱かった時代に捧げる鎮魂歌(レクイエム)
その勃興から終焉までを、剛腕プロデューサー・俊藤浩滋の
足跡を軸に読み解く、傑作ノンフィクション!
血沸き肉躍る「あの時代」の熱気を完全再現!
東映任侠映画が一世を風靡し、社会的現象にまでなったのは60年代後半、
戦後の日本が右肩上がりの高度経済成長を走るなか、
「怒れる若者たち」が立ち上がり、「若者叛乱の時代」といわれた
あの政治的季節を抜きにして、東映任侠映画の隆盛もあり得なかったであろう。
そこに描かれていたのは、徹底して男の美学であり、任侠浪漫であった。
「あのパターンはみんな俊藤浩滋プロデューサーが
確立させたものですよ……」(本文より)
目次
- 第1部 東映任侠映画の時代
- 第1章 東映任侠映画の始まりと鶴田浩二
- 第2章 『網走番外地』と高倉健
- 第3章 『昭和残侠伝』と池部良
- 第4章 『博奕打ち 総長賭博』と名和宏
- 第5章 『極道』と若山富三郎
- 第6章 『緋牡丹博徒』と藤純子
- 第2部 三島由紀夫と任侠
- 第7章 鶴田浩二を愛した三島由紀夫
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男にしてやっておくんなさい
2024/05/03 07:56
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつて写真家・篠山紀信さんが歌手で女優だった山口百恵さんを
「時代と寝た女」と評したことがあった。
ドキッとするような表現だが、言い得て妙でもあるし、
人気アイドルだった山口百恵さんに限らず、「時代と寝る」ものはあり得る。
東映のヤクザ映画もそうだった。
まさしく「時代と寝た映画群」といえる。
フリーライターの山平重樹さんの『東映任侠映画とその時代』という本を読むと
そのことがよくわかる。
「はじめに」で山平さんはこう綴っている。
「なぜ東映任侠映画がかくも大衆の支持を受け、あれほど熱狂的なファンを呼び込んだのか?
その現象は、時代と切り離して考えることはできない」
では、東映の任侠映画の始まりはいつだったか。
この本では昭和38年3月封切りの「人生劇場 飛車角」とし、
昭和48年1月封切りの「仁義なき戦い」という実録路線が始まりまでをその時代としている。
この本では、その後の実録映画や「極道の妻たち」までも描いているから、
もっと長い期間としてとらえてもいい。
もっともその期間は、東映の任侠映画の立役者である俊藤浩滋プロデューサーの人生と
リンクさせているのが、本書の特長といっていい。
では、東映任侠映画が寝た時代はどんなものであったか。
「学生運動の高揚とともにあり、学生運動の終焉とともに」あったと、
山平さんは書いている。
つまり、戦後の日本にあって、もっとも熱い政治の季節に
任侠映画の様式がピタリとおさまっていたということだろう。
だからこそ、今観ても、任侠映画に心を揺さぶられるのだろう。