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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/11/13
- 出版社: 日経BP日本経済新聞出版
- サイズ:19cm/229p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-296-11894-6
読割 50
紙の本
王の綽名
著者 佐藤 賢一 (著)
征服王、雷帝、太陽王…。ヨーロッパの王にはなぜ綽名がついたのか? 8〜19世紀の55の綽名を取り上げその由来をたどり、現在の欧州各国ができあがるまでの歴史を浮かび上がらせ...
王の綽名
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商品説明
征服王、雷帝、太陽王…。ヨーロッパの王にはなぜ綽名がついたのか? 8〜19世紀の55の綽名を取り上げその由来をたどり、現在の欧州各国ができあがるまでの歴史を浮かび上がらせる。『日本経済新聞』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
禿頭王、肥満帝、青歯王、合羽王、長脛王、金袋大公、ドラキュラ公、助平ジジイ……今も伝わる55人の王につけられた綽名から、近代ヨーロッパのなりたちがわかる。ゴシップとスキャンダルに彩られた、華麗で野蛮な中世・近世欧州史!
『小説フランス革命』や『ナポレオン』をはじめ、スケールの大きな歴史小説で多くのファンを持つ直木賞作家・佐藤賢一氏が、中世から近世にかけてのヨーロッパの王の「綽名」にまつわる逸話を在位の時代順にひもといていく歴史エッセイ。1話=4ページのエスプリの効いたコラム集という趣きで、寄席の謎解きのように軽妙な語りが時空をまたいで逸話と逸話をつないでく。読んでいるとはっと掌を打ったり、思わず吹き出したり。
本書に登場するのは、9世紀のフランス・ドイツ・イタリアの元となったフランク王国の王から19世紀の二月革命で廃位されるフランスの「市民王」まで55人。北欧のヴァイキングや戦乱やまぬイベリア半島の王も登場し、星雲状態だった中世ヨーロッパがほぼ現在の国々の勢力図になっていくまでの1000年が活写される。残虐非道な謀略、親子兄弟の骨肉の争い、結婚や世継ぎを巡る醜聞、そこにカトリック教会など宗教がからみ、時に100年も続く戦争に発展する。まさに血で血を洗う歴史である。
「赤髭帝」フリードリヒ1世、「獅子心王」リチャード1世、「雷帝」イヴァン4世、「太陽王」ルイ14世……それぞれの綽名は在位当時の国情や世相を表している。それも華麗なゴシップと野蛮なスキャンダルに彩られた俗っぽさとともに。
そして、王の綽名にまつわるうんちくも随所にちりばめられていて楽しい。たとえば――
現在のウクライナの原型となるキーウ大公国の最盛期をなした「聖大公」の名「ウォロディーミル」は、ウクライナのゼレンスキー大統領のファーストネームだが、これをロシア語読みすると「ウラジーミル」、プーチン大統領のファーストネームになる。今もウクライナの首都キーウにそびえ立つ「聖大公」の銅像は、モスクワにも……【商品解説】
目次
- 小王 フランク王 ピピン1世
- 敬虔帝 フランク皇帝 ルートヴィッヒ1世
- 禿頭王 西フランク王 シャルル2世
- 肥満帝 フランク皇帝 カール3世
- 単純王 西フランク王 シャルル3世
- 美髪王 ノルウェー王 ハーラル1世
- 青歯王 デンマーク王 ハーラル1世
- 捕鳥王 東フランク王 ハインリヒ1世
- 合羽王 フランス王 ユーグ・カペー
- 殉教王 イングランド王 エドワード
著者紹介
佐藤 賢一
- 略歴
- 〈佐藤賢一〉山形県鶴岡市生まれ。「ジャガーになった男」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。「王妃の離婚」で直木賞、「小説フランス革命」で毎日出版文化賞特別賞受賞。
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The king is also known as
2023/12/08 22:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
獅子心王・雷帝・航海王子など、どんな由来なのか? 王のあだなについてまとめた一冊。ありそうでこれまで無かった一冊ではないでしょうか。おもしろく読みました。
紙の本
どうして付けられた?
2023/12/16 14:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史を勉強していて出てくるおんなじような王様の名前、でも太陽王とか最愛王とか、赤ひげとかその他もろももろ。ため口なのか悪口なのか、楽しくヨーロッパ史に近付ける。かな?