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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/10/26
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/409p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-531831-7
読割 50
紙の本
マルクス解体 プロメテウスの夢とその先
著者 斎藤 幸平 (著),斎藤 幸平 (訳),竹田 真登 (訳),持田 大志 (訳),高橋 侑生 (訳)
資本主義に対する処方箋として、マルクスという古典からこれからの世の中に必要な理論を提示。マルクスの物質代謝論、エコロジー論、プロメテウス主義の批判から、未来への希望を託す...
マルクス解体 プロメテウスの夢とその先
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商品説明
資本主義に対する処方箋として、マルクスという古典からこれからの世の中に必要な理論を提示。マルクスの物質代謝論、エコロジー論、プロメテウス主義の批判から、未来への希望を託す脱成長コミュニズム論までを精緻に語る。【「TRC MARC」の商品解説】
資本主義をこえていく、新時代のグランドセオリー!
人新世から希望の未来へ向かうための理論。
英国で出版された話題書Marx in the Anthropocene(ケンブリッジ大学出版、2023年)、待望の日本語版!
いまや多くの問題を引き起こしている資本主義への処方箋として、斎藤幸平はマルクスという古典からこれからの社会に必要な理論を提示してきた。本書は、マルクスの物質代謝論、エコロジー論から、プロメテウス主義の批判、未来の希望を託す脱成長コミュニズム論までを精緻に語るこれまでの研究の集大成であり、「自由」や「豊かさ」をめぐり21世紀の基盤となる新たな議論を提起する書である。
目次
第一部 マルクスの環境思想とその忘却
第一章 物質代謝論と環境危機
第二章 マルクスとエンゲルスと環境思想
第三章 ルカーチの物質代謝論と人新世の一元論批判
第二部 人新世の生産力批判
第四章 一元論と自然の非同一性
第五章 ユートピア社会主義の再来と資本の生産力
第三部 脱成長コミュニズムへ
第六章 マルクスと脱成長コミュニズム MEGAと1868年以降の大転換
第七章 脱成長コミュニズムと富の潤沢さ
【原書への賛辞】
自然科学に関するマルクスの手稿への詳細な検証を通じて斎藤幸平が私たちに想起させるのは、マルクスがなぜ自然と資本主義の関係が根本的に持続不可能と主張したのか、ということだ。本書は、忘れ去られていたマルクスを私たちのもとに復活させる。長らく顧みられることのなかったマルクスを手がかりに、斎藤は、「脱成長コミュニズム」を力強く主張する。この理論的なアプローチは、「豪奢なコミュニズム」という抽象的な概念を対象にするのではなく、むしろ〈コモン〉の幸福を対象にして「豊かさ」という概念そのものを再編成しようとしている。
ティティ・バタチャーリャ(共著書『99%のためのフェミニズム宣言』)
傑作。これこそわれわれが待っていた本だ。斎藤は、マルクスに基づいて「脱成長」と「エコ社会主義」のワクワクするような統合を成し遂げている。ここにポスト資本主義への転換の秘密が隠されている。
ジェイソン・ヒッケル(著書『資本主義の次に来る世界』)
斎藤幸平はマルクス思想を完結したシステムではなく、運動のなかにある思想としてとらえている。彼の「脱成長コミュニズム」という果敢な表明は、現代のエコロジカルなマルクス思想、すなわち「人新世のためのコミュニズム」への決定的な貢献である。
ミシェル・レヴィー(著書『エコロジー社会主義』)
【商品解説】
著者紹介
斎藤 幸平
- 略歴
- 〈斎藤幸平〉ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。東京大学大学院総合文化研究科准教授。「大洪水の前に」でドイッチャー記念賞、「人新世の「資本論」」で新書大賞受賞。
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ていねいな書き方
2023/12/14 09:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜいままたマルクスを語るのか、マルクスの論を都合よく解釈しているのではないのか、というような、普通に疑問に思われるようなことに対して、ていねいに応えている印象で、誠実な書き方だと感じました。難しいところも多かったけど、全体、各章、それぞれの流れを最初に簡単に説明してあって、迷子にならずに読むことができました。
紙の本
内容は五つ星ですが
2023/11/15 10:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
註がかなりおかしい、あきらかなペーストミスや誤変換がある。まともな校正をとっていないようです。編集が仕事をしていないなぁ、と感じました。
正誤表が入ってました。失礼しました。全部じゃないようですけど。
内容について追記
1番のポイントは第二部「生産力批判」です。ジェイソン・ムーア(生命の網の中の、、)やブリュノ・ラトゥール(ANT)、ラグジュアリーなひとたちへの批判ですが、ここで「脱成長」の必然性が示されています。キーワードは「協業/資本のもとへの労働の実質的包摂」です。ラグジュアリーなひとたちに対する斉藤さんの「きらいじゃないんだけど感」がちょっとおもしろかったです。