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紙の本
世にもあいまいなことばの秘密 (ちくまプリマー新書)
著者 川添愛 (著)
「冷房を上げてください」「私には双子の妹がいます」「2日、5日、8日の午後が空いています」…。言葉のすれ違いの事例をもとに、言葉の複雑さや面白さを紹介する。問題とその答え...
世にもあいまいなことばの秘密 (ちくまプリマー新書)
世にもあいまいなことばの秘密
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商品説明
「冷房を上げてください」「私には双子の妹がいます」「2日、5日、8日の午後が空いています」…。言葉のすれ違いの事例をもとに、言葉の複雑さや面白さを紹介する。問題とその答えも掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
「この先生きのこるには」「大丈夫です」これら表現は、読み方次第で意味が違ってこないか。このような曖昧な言葉の特徴を知れば、余計な誤解もなくなるはず
「結構です」→YESNOどっち?
「それですね」→どれやねん
「この先生きのこるには」→先生!
こうして誤解は広がっていく
「冷房上げてください」「大丈夫です」。言葉には、読み方次第で意味が変わるものが多々あり、そのせいですれ違ったり、争ったりすることがある。曖昧さの特徴を知り、言葉の不思議に迫ろう。
先日、パソコンで文章を書いていたときのことです。「芝居がかった」と書こうとして、「しばいがかった」と入力し、仮名漢字変換をしたところ、思いがけない変換結果が出てきました。それは「司馬懿が勝った」というものです。
一瞬戸惑いましたが、すぐに「司馬懿(しばい)」が三国時代の中国の軍師であることを思い出しました。曹操に仕え、諸葛亮孔明のライバルと紹介されることも多い人物です。「芝居がかった」とのかけ離れ具合もさることながら、「司馬懿が勝った」がそれだけで一つの文をなしていることに驚きました。しかも、まったく無意味な文ではなく、実際にありそうな状況を表しています。改めて、日本語はどういう表記をするかによって意味が大きく変わるのだなと実感しました。【本文より】【商品解説】
「この先生きのこるには」。この文章、切るところ次第で意味が違ってくる。曖昧な言葉の特徴を知って、余計な誤解をなくそう。…【本の内容】
目次
- はじめに−本書を手に取ってくださった皆様へ
- 1 「シャーク関口ギターソロ教室」−表記の曖昧さ
- 「しばいがかった」−仮名と漢字の曖昧さ
- 「この先生きのこるには」−どこで単語を区切るのか
- 「粒より小餅」−発音すれば分かるけど
- 2 「OKです」「結構です」−辞書に載っている曖昧さ
- 「微妙」な味とは?−肯定的な語義と否定的な語義
- 「雪が降ってるみたい」−「推量」か、「例え」か
- 「止められますか?」−受け身、尊敬、可能、自発
- 「大丈夫です」−承諾か、断りか
著者紹介
川添愛
- 略歴
- 〈川添愛〉九州大学大学院にて博士(文学)取得。言語学者、作家。著書に「言語学バーリ・トゥード」「白と黒のとびら」など。
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書店員レビュー
あいまいな言葉を理解することで日本語が面白く思える本である
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
私たちの生活の中で、あいまいな言葉は多く存在し、
その曖昧さによって言葉のすれ違いが起きている。
筆者は、あいまいな言葉に対し、
異なった解釈をすることで生じる言葉のすれ違いを対処できるようになるには、
言葉を「多面的に見る」ことが必要であり、
その際に役立つのは、曖昧さがどういうときに起こるかについての知識であると述べている。
つまりは、曖昧さの要因がわかっていれば、
相手が何を言いたいのか推察でき、あいまいな言葉によるすれ違いを防げるということである。
本書は、なぜ異なる解釈が起こるのか、
あいまいな言葉を9つの特徴に分け、詳しく、面白く解説されている。
それぞれの特徴は例題を用いて説明しており、
よく私達が生活の中で耳にしたり、自ら言ったり、見たりする会話や文章が多く使われている。
また、例題の解説後には問題も設けられており、より理解しやすい内容となっている。
紙の本
ひたすら、言葉の曖昧さに気付かされる内容です。
2024/01/06 16:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
言語学者の著者が、様々な日本語の例文を取り上げ、言葉の捉え方の曖昧さ、認識のすれ違いについて論じた1冊です。
当書では本当に沢山の例文が取り上げられており、いかに言葉というのは曖昧なものなのかに何度でも気付かされ、「こういう解釈もあるな」と驚かされました。同時に、言葉というものの奥の深さについて思い知る内容で、読んでいい機会を得られたと思いました。
紙の本
第三者の目を入れる
2024/02/04 22:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な日本語の「曖昧」を深掘りする内容で、日本語を勉強している学生や外国人、日本語が好きな方はもとより、ビジネスマン等々にもお勧めできる本です。「この先生きのこるには」「今年金いくらもらえる?」「頭が赤い魚を食べる猫」「オードブルって何ですか?」また、ビジネスシーンでもありがちな「二日、五日、八日の午後が空いています」等々。そして、曖昧表現に対する手っ取り早い解決策は、「第三者の目を入れる」に尽きると思いました。無論、私的な文書では難しいですけどね。
紙の本
あいまいにまみれて
2024/03/25 14:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あいまいにまみれて楽しかった。
日々、あいまいな表現に惑わされたり、あえて楽しんだりしていた。今回、詳しく解き明かしてもらいすっきりした。