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星なき王冠 上 (竹書房文庫 ムーンフォール・サーガ)
灼熱と氷の世界に二分された惑星アース。人間はその狭間の地域で暮らしている。ハレンディ王国の修道院学校で学ぶ少女ニックスは、ある事件をきっかけに不思議な力を手にする。彼女は...
星なき王冠 上 (竹書房文庫 ムーンフォール・サーガ)
星なき王冠(クラウン) 上
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商品説明
灼熱と氷の世界に二分された惑星アース。人間はその狭間の地域で暮らしている。ハレンディ王国の修道院学校で学ぶ少女ニックスは、ある事件をきっかけに不思議な力を手にする。彼女は月の落下による破滅の未来を予知し…。【「TRC MARC」の商品解説】
灼熱の世界と氷の世界――
人が住めるのはその2つの世界の境界線のみ。
破滅の迫る中、世界を救うための危険な旅が始まる――。
構想十年――〈シグマフォース〉のジェームズ・ロリンズによる大型ファンタジー・シリーズ、遂に日本上陸!
自転が止まった惑星〈アース〉――片側は灼熱の世界、もう片側は暗闇に閉ざされた氷の世界。
生命を維持できる環境はその2つの世界の境界線――星を帯状に取り巻く「クラウン(王冠)」と呼ばれる細長い地域のみ。
そんなクラウンに暮らす盲目の少女が、月が落下して世界が滅ぶ夢を見る。
しかし、戦争の足音が忍び寄りつつある世界では、誰も破滅の前兆の話など聞きたいとは思わない。
彼女の予言が現実のものになるのか――より重要なのは、どうすれば破滅を阻止できるのか……
それを突き止めるのは彼女とその仲間たちの手に委ねられる。
◉著者――ジェームズ・ロリンズからのメッセージ
「構想に10年、執筆に数年、そして読者の皆さんに長らく辛抱していただいた末に、本書をようやく出版できた。
この壮大な物語を誇りに思うとともに、それが皆さんの手元に届くと考えると胸が高鳴る。
このシリーズの誕生に関して、科学スリラーの作者がどんな経緯で叙事詩的なファンタジーの執筆に手を出したのかを説明しておこう。
この物語は私のルーツへの回帰に当たる。
創作活動を始めてまだ間もない頃、私はジェームズ・ロリンズとしてスリラーを書く一方で、ジェームズ・クレメンスの名前でファンタジー作品も書いていた。
『星なき王冠』はこの2つの人格を融合させたもので、ジャンルにまたがる「科学ファンタジー」とでも呼ぶべき作品だ。
さあ、『星なき王冠』にようこそ。私と一緒に皆さんも新しい世界への第一歩を踏み出してくれることを願う。」
〈あらすじ〉
自転が止まった惑星〈アース〉では、常に太陽の光を浴びる灼熱の世界と永遠の夜が続く氷の世界に二分され、人間はアースを環状に取り巻くその狭間の「クラウン」という地域で暮らしている。ハレンディ王国のブレイク修道院学校で学ぶ盲目の少女ニックスは、ある事件をきっかけに目が見えるようになり、同時に不思議な力を手にする。その力が彼女に見せたのは「ムーンフォール」――月の落下によるアースの破滅という未来。隣国との戦争を控えた王国では、ニックスの予言を巡って国王や側近の思惑がうごめき、軍を派遣して彼女を宮殿に連れてくることに決まる。そんなある日、ニックスは修道院学校に迫る危機を予知する。自らの新たな能力に戸惑いつつ、ニックスは学校と町を脅威から救おうと試みる。【商品解説】
構想十年・執筆に数年——〈シグマフォース〉シリーズのジェームズ・ロリンズによる大型ファンタジー・シリーズ、遂に日本上陸!【本の内容】
著者紹介
ジェームズ・ロリンズ
- 略歴
- 1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。以後、『ナチの亡霊』『ウイルスの暗躍』などを経て、2023年にアメリカで刊行された最新作 “Tides of Fire” に至るまで、シリーズは十六作(『ウバールの悪魔』も含めると十七作)を数える。本作は新たに立ち上げたファンタジー系の「ムーンフォール・シリーズ」の第一作で、アメリカではすでに二作目の “The Cradle of Ice”も刊行されている。ほかに「シグマフォース・シリーズ」から派生した、元兵士のタッカー・ウェインと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グランド・ブラックウッドとの共著)として『黙示録の種子』と『チューリングの遺産』を、少年少女向けの冒険シリーズとして『ジェイク・ランサムとどくろ王の影』を執筆している。
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紙の本
30万年後の消滅寸前の地球を舞台に、異様な生物たちをも巻き込んだ壮大なSF・ファンタジーの開幕。
2024/04/28 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
30万年後の消滅寸前の地球を舞台に、異様な生物たちをも巻き込んだ壮大なSF・ファンタジーの開幕。直面する地球の危機は科学的にもあり得るかと思うが、その他の設定はあくまでも空想の域を出ないので、敢えてSF・ファンタジーという分類にしてみた。ファンタジーというと、兎角ロマンティックなイメージを持たれるが、本作は中世ヨーロッパの暗黒時代を思わせる残酷さと血生臭さに満ちている。しかし、古の科学技術の遺産が異様な生物たちとも協同して地球を守ろうとする展開にはSFよりもファンタジーという要素の方を強く感じる。物語は来るべき地球の終焉=“ムーンフォール”を食い止めようとする勢力と、過去の科学技術遺産を自らの覇権の為のみに利用しようとする勢力との対立関係を鮮明にしたところで次巻へ。余りの壮大さに今後の展開を予想してみるがこの著者のこと。二転三転の奇想天外の冒険が用意されてると思うので、<蛇足>にまとめておこう。
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星なき王冠 上(竹書房文庫)
2024/04/07 18:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニックスの幼少期から大人になる途中までの物語で目が見えにくかったニックスが覚醒して目が見えるようになり、たくさんの仲間と冒険するストーリーで登場する野獣も魅力があり面白い物語になっていると思いました。さすがにジェームスロリングスの作品だと思いました。後半に期待しています。