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- カテゴリ:一般
- 発売日:2024/01/29
- 出版社: 日経BP日本経済新聞出版
- サイズ:20cm/466p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-296-11866-3
読割 50
紙の本
秘密の花園
著者 朝井まかて (著)
馬琴は当代一の戯作者・山東京伝の門をたたき、戯作の道に踏み出した。人気作者になるが、馬琴は滝沢家再興の夢を捨てず、締切に追われながら家計簿をつけ、庭の花園で草花を丹精し…...
秘密の花園
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商品説明
馬琴は当代一の戯作者・山東京伝の門をたたき、戯作の道に踏み出した。人気作者になるが、馬琴は滝沢家再興の夢を捨てず、締切に追われながら家計簿をつけ、庭の花園で草花を丹精し…。『日本経済新聞』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
日本の小説の祖・曲亭馬琴、「八犬伝」を生んだ劇的人生!
200年の時を超え、作家の本分に迫る傑作長編!!
大名の家臣の家に生まれるも何一つままならず、彷徨い続けた青年時代。放浪の末、当代一の戯作者・山東京伝の門をたたき、蔦屋重三郎の店に奉公して戯作の道に踏み出す。葛飾北斎らとの交誼を経て、馬琴はやがて江戸随一の戯作者となりおおせるのだが……
妻はヒステリー、愛する息子は柔弱、『南総里見八犬伝』に着手するも板元とはトラブル続き。それでも馬琴は、武家である滝沢家再興の夢を捨てず、締切に追われながら家計簿をつけ、息子とともに庭の花園で草花を丹精する。
狷介で知られた馬琴の素顔、けなげな哀歓が鮮やかに蘇る。苦難の末、大戯作者が辿り着いた花園とは?
【商品解説】
目次
- 第一章 ある立春
- 第二章 神の旅
- 第三章 戯作者
- 第四章 八本の矢
- 第五章 筆一本
- 第六章 天衣無縫
- 第七章 百年の後
著者紹介
朝井まかて
- 略歴
- 〈朝井まかて〉大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒。「恋歌」で本屋が選ぶ時代小説大賞と直木賞、「眩」で中山義秀文学賞、「類」で芸術選奨文部科学大臣賞と柴田錬三郎賞を受賞。
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紙の本
嘘を真実らしく見せるが肝心
2024/03/13 17:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
曲亭馬琴といえば、『南総里見八犬伝』。
歴史の教科であったか、古典の教科であったか、必ず出てくる名前。
最近でいえば、2023年上半期のNHK朝ドラ「らんまん」で、
牧野富太郎博士がモデルの槙野万太郎の奥さんとなる女性が夢中になっていた本として
ドラマにもたくさん登場する。
では、馬琴とはどんな人物であったのか。
この『秘密の花園』は朝井まかてさんが日本経済新聞夕刊に2020年一年かけて連載し、
曲亭馬琴の人間像に迫った、意欲的な長編小説である。
曲亭馬琴は滝沢馬琴と呼ばれることがあるが、
元は大名の家臣の家の出ながら、出来の悪い主君から逃げ出すようにして青春期を放浪。
しかし、馬琴の人生には常にこの武士の家柄が付きまとっていたようだ。
時の人気戯作者・山東京伝の門を叩き、その後は有名な書肆屋・蔦屋重三郎の知己も得、
次第に戯作者としての地位を確立していく。
しかし、その一方で家庭生活は破綻寸前。
妻の癇性に悩まされ、病弱の長男を心配し、心休まる時がない。
唯一、庭の草花の世話をしている時が平安といえる。
そして、彼は願うのだ。
自身の作品が100年後の読者まで魅了することを。
これは馬琴だけではないのかもしれない。
馬琴の生涯をなぞった、朝井まかてさんもそうやもしれない。
作中にこんな文章がある。
「物事をそのまま書けばよいというものではない。
嘘を真実らしく見せるが肝心、それが文の芸というものだ。(中略)
真実らしく語るには、虚実を織り交ざることだ。」
朝井まかてさんの「花園」にうまく連れ込まれたといえる。
紙の本
曲亭馬琴一代記
2024/02/27 22:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
「南総里見八犬伝」の著者・曲亭馬琴の一代記である。武家奉公でのパワハラに嫌気がさし、町民への飛び出した主人公。戯作者を目指して山東京伝の弟子になろうとするも、そうはならず、居候へ。蔦谷重三郎の出版問屋に奉公に入り、同時に作家稼業にも道を進めた。八犬伝を完成させるまでの苦難な人生を、テンポよく勧められた物語だった。現代でいう時代小説の創始であろう馬琴の生き残がよく分かった。
紙の本
ジメジメしてる
2024/03/04 14:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
嫁と息子のキャラクターが、ジメジメしてて受け入れがたい。
この二人の存在が、相当イメージを悪くしてる。
たまたまだけど、他の作家さんで似たような時代の大阪
(といっていいのかな)を舞台にした物語も
比較的最近出てるけど、そっちはカラッとしてた。
どっちも松平定信が関係してるんだね。
文化を押さえつけようとしたわけだ。