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- カテゴリ:一般
- 発売日:2024/02/15
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/268p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-355551-3
読割 50
紙の本
ずっと、ずっと帰りを待っていました 「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡
終戦直後、沖縄に散った兵士の家族に届けられた「詫び状」の送り主は、24歳で歩兵大隊を率いた青年将校だった。大隊の戦いの軌跡を辿りながら、亡くなった部下の人となりと、その遺...
ずっと、ずっと帰りを待っていました 「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡
ずっと、ずっと帰りを待っていました―「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡―
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商品説明
終戦直後、沖縄に散った兵士の家族に届けられた「詫び状」の送り主は、24歳で歩兵大隊を率いた青年将校だった。大隊の戦いの軌跡を辿りながら、亡くなった部下の人となりと、その遺族から届いた手紙を紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
戦没兵士は、私の最愛の人でした――手紙が浮き彫りにする感動の人間ドラマ。沖縄戦で、米軍から陣地奪還を果たした大隊があった。奮戦むなしく兵士の9割は戦死。終戦直後から24歳の指揮官・伊東孝一は部下の遺族に充てて「詫び状」を送り続ける。時は流れ、伊東から「遺族からの返信」の束を託されたジャーナリスト夫婦が、“送り主”へ手紙を返還するなかで目撃したのは――。不朽の発掘実話。【商品解説】
著者紹介
浜田 哲二
- 略歴
- 〈浜田哲二〉高知県出身。元朝日新聞社カメラマン。沖縄県で戦没者の遺骨収集と遺族の手紙等の返還を続ける。
〈浜田律子〉岡山県出身。元読売新聞大阪本社記者。沖縄県で戦没者の遺骨収集と遺族の手紙等の返還を続ける。
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紙の本
感動の実話
2024/03/21 06:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タロウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
復員した大隊長が終戦後、亡くした部下の遺族とやり取りした手紙をもとに沖縄戦を伝える構成。凄惨な戦いの場面に戦慄しながら、25人の戦没者の妻や父母らが書いた手紙の内容に圧倒され、何度も涙を拭ってしまう。一家の大黒柱を失った悲哀と辛苦。それを手紙で知らされた大隊長の想い‥。そして平和な今、この手紙の返還を受けた子供や孫、甥姪の反応にも胸打たれる。様々な世代に読んでいただきたい書だ。
紙の本
地道な取り組みに頭が下がる
2024/05/31 19:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
太平洋戦争末期の沖縄戦で、24歳の若さで千人近い部下を率いていた伊東孝一大隊長は、部下の9割近くを失った。部下を亡くしたのに自分は生き残ったことへの自責の念に駆られてか、戦後に判明した遺族に詫び状を送ったという。
本書は、その詫び状への返信の手紙を託された、ジャーナリスト夫妻が、伊東氏が保管していた遺族からの返信を、今は世代も変わってしまった遺族に戻す取り組みの記録。伊東氏が保管していた返信には、夫や息子がどんな最期を迎えたのか知りたいという妻や母の切なる思いがつづられている。
伊東氏がかかわった沖縄戦を、手紙を交えてたどっていく記録であり、ノンフィクションとして決して読みやすくはないのだが、わずかな情報を頼りに家族を探し、手紙を届ける作業を続けている著者夫妻の取り組みには頭が下がる。
また、遺族に手紙を届ける際、内容確認のために手紙を読み上げる役目を担うのは、ボランティアの若者だという。
戦後世代による地道な「継承」の記録とも言える一冊だ。