本が紡いだ五つの奇跡
2024/03/28 14:26
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
売れないミステリー作家を担当することになった奈緒。その作家は奈緒にとっては生きる勇気を与えてくれた恩人であった。奈緒はその作家を口説き落とし、本の出版へと導く。この奇跡がまた別の奇跡を呼び込むことに。
確かに奇跡の連鎖が起きていましたね。壮大な奇跡ではなく身近にありがちで、それでいて重要な奇跡が。ミステリーのあとはこのような作品を読みたいですね
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久しぶりの森沢さんの作品でした。
単行本で発売された時から評判も良くて気になっていた作品です。
「さよならドグマ」という作品、一冊の小説に巡り会った5人の登場人物の連鎖短編集でした。
読みやすかったし状況描写も想像しやすかったです。
涙が流れることもあったけれど、とても温かく優しい気持ちになりました。
そして、大丈夫。勇気を持って前に進んでごらん。と、メッセージをもらったようにも感じました。
また、素敵な作品に出会えました。
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こころがぽっと温かくなる言葉がたくさん散りばめられていました。爽やかで、そして前向きになれる素晴らしい作品でした。
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登場人物が皆『さよならドグマ』を読み「ひとりではないんだ」と思えたように、読後ホッとしてしまうような、そんなやさしいお話でした。
自分でも不思議なんですが、「どうしてこんなところで?」と思うところで何度もジーンとしてしまいました。このお話は自分にとってまさに『時分』だったのかもしれません。
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『夏美のホタル』、『エミリの小さな包丁』、『キッチン風見鶏』に続く4作目の森沢作品。一冊の本に纏わるそれぞれの立場から描かれた連作小説。
生きていくことは、楽しいことばかりではなく誰しも一つや二つ、大きかったり小さかったりする蟠りを抱えていると思うけれども、その蟠りを取っ払って、前向きに歩んで行こうと思える、優しくて温かい素敵な作品でした❗
特に印象的話しは、『第三章 ブックデザイナー 青山哲也』で、涙なしには読めません。
読後は、有川ひろさんではないけれども、この作品に登場する本もいつか出版されたらいいなぁと思いました❗
まだ未だに読んでいない『虹の岬の喫茶店』を早く読んでみたいです。
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素直に良い本だった。
一章と二章が特によかった。
こーゆー作中作の本って、すごい読みたい!
この物語の中の本を本にして!と思うのだけど、なぜか残念なことにメインとなる涼元先生の「さよならドグマ」は一向に読んでみたいと思わないのが不思議だ。
なのに、この連作短編は綺麗にまとまっていているんだよなぁ。
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「本を愛するすべての人に!」と書かれてあってはスルーしづらい。未読の森沢さん、過去作は高評価多し。相性いい作家さんとの出会いかもしれない、読んでみよう
#本が紡いだ五つの奇跡(文庫)
#森沢明夫
24/3/15出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3TD7Ssj
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一冊の本が紡いだ5つの、5人の物語。編集者の津山奈穂、作者の鈴元マサミ、ブックデザイナーの青山哲也、書店員アルバイトの白山心美、読者の唐田一成と息子の健太郎。一つの軸で繋がってるけど、主人公(語り手)が変わっていく構成は、「自分の人生の中では、誰もがみな主人公」な感じが好き。
虹の岬の喫茶店の登場人物が少し関わるところも。
読んでるときはカバー掛けてるから見えなかったけど、文庫のカバーは、作中小説の装丁そのもの。森沢さんの手で「さよならドグマ」を書いてもらえたら是非読みたい。
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1つの物語が引き起こす奇跡の物語。
物語の始まりは追い詰められた編集者。配置換え寸前まで追い詰められていたが、自分の心を救ってくれた1冊の小説を書いた恩人である小説家に、小説を依頼する。その小説家は筆を折ることも考えていたが、その熱意に押され物語を紡ぎ出す――
そして、この物語が様々な人の手にわたり、いろいろな理由で傷つき前に進めなくなった人々の心に明かりを灯すのだ。
人生には行き詰ることもたくさんある。先が見えずに暗闇の中立ち止まってしまうこともある。そんなとき、前を進む活力になるものを探すのは大きな胆力が必要になる。この希望の灯火となるのは、1冊の小説かもしれないし、誰かを大切に想う心かもしれない。
爽やかな風が吹き抜けるそんな読後感であった。前に進む勇気をくれる1冊だった。
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さよならドグマ
小説家 編集者 製本関係者 本屋の店員 美大生 それぞれの人生が関わり合って物語が流れていく 最終的にそれぞれの居場所が落ち着き心温まる物語
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ひとりの編集者から始まった「ひとりのために」という思いが次々に連鎖して、多くの人の人生を救う。本の良さってこういうところにあるよね、と感じられて本を読むことがが一層味わい深く好きになった。感動の連鎖も止まらない、人に勧めたくなる一冊。
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あっという間に読んでしまいました。読んでいると気持ちが明るくなり、前向きになれる素敵な本だと思いました。
表紙のデザインにも仕掛けがあり、ほんのり恋愛も絡んでいたし楽しかったです。物語に出てくる、五つの奇跡を紡ぐ本、読んでみたいです!涼元マサミ先生のその後の人生がどうなったのか続編望む!
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しっかり読んだ。津山さんの回からじんわり来ていて、涼元は文章でも嫌な感じだったけど本音があって見直せたから結果全員良い人って事。津山母と健太郎父と繋がってたのもいいし、親子って良いものなんだなあーって自分には全く無いもので正直羨ましいんです。ラストの荻原浩とごっちゃになって間違えていて、あー昔の作品を読み直す作業が大事だとフンドシ締めた。涼元作品から物語が歩き出す〜もっと出来たのでは、いや絞ってなんかなぁと変な所にこだわる
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予定調和なのに。「奇跡」と呼びたくなることが紡がれていくのだと、前もって私(読者)は知らされているのに。それでも読みながら、何度も頬や涙腺が緩んだ。
優しくてあたたかい、心に染みる物語。『さよならドグマ』の作者と負けず劣らず、森沢さんの真骨頂だ。
感想にも多く書かれていたように、私もやっぱり青山さんの章が好きで、泣けたし共感した。
「心をまるごと物語の世界に没入させ、時間の観念すら手放していくときの心地よさ」は、まさに良い本(この本も然り)を読んでいるときの感覚そのものだし、奥さまやシグナルの会の関係性もすごく良かった。
そして、散りばめられた森沢作品のカケラたち。気づくたびに嬉しくなった。
『エミリの小さな包丁』は読了から日が浅いので思い出しながら読めたけれど、『虹の岬の喫茶店』はだいぶ前に読んだので再読しなければ。
こうして私に、また贅沢な読書体験が訪れるのだ。
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大好きな森沢さんの作品ということで読み出したら止まらない。一冊の本の制作をめぐる連作短編集。何だけど本自体より関わる人達のドラマに重点が置かれているように感じた。
その悩み一つ一つが重く、本の事忘れてしまいそうになった。でも森沢作品らしく暗いままでなく、暖かい気持ちにしてくれる。この安心感が好き。
特に同年代の涼元さんと唐田さんの話は共感できるところもあり感情を重ねれた。
また他作品の人物や地名が邪魔しない程度にあらわれるのが、オッとさせられニヤニヤ。他の作品でもよくやられてますよね。
読んだのが前過ぎて、確かあの作品の人だよなあ、とうろ覚えな感じ。また読み直そうっと。